148ネキ ダンジョン周回で逢いましょう 序
前回のあらすじ
パロ・ウル・ムセル・ラピュータ
ーーーー場面飛んで今度はロッジのダンジョンだヨ!
「……手紙、ねぇ……?」
「お返事どう致します?」
「つーかそんなもんどっから拾ってきたんだ?」
「メタさんがゴーレムに搭乗しての巡回中、怪しいローブの者が近寄って来たので適当に追い払おうと対応した所、手紙を主に渡すように。と押し付けられたそうです」
「チクショーメー! コンドミッケタラブットバシテヤラーナー!」
「へぇ、メタ助が手玉に取られたってのか。中々やるじゃん……で、返事なんだけど」
「ウケナイトハナシススマネーカラウケレバ?」
「はい君はメタ発言止めようね! ……襲ったメタ助に何もしなかったんだから相手は本当に渡しに来ただけなんだろうね」
「参加を希望される場合、予め繋げても良い空間にて手紙を燃やすと肯定とみなして“門”が繋がると記載されております」
「罠なら罠で後悔させれば良いだけだし、乗っちゃおうか」
「あ、結構即決なさるんですね」
「ま、いざと言う時は僕は鼻くそほじってるから全部何とかしろ。頼りにしてるぞ」
「YES。マイ、マスター」
「オレモ! オレモ!」
「すみませんがメタさんは私達がいない間、此処を護る大切なお仕事をお願い申し上げても宜しいでしょうか? 招待の参加条件にも主と従者の2人迄となっていましたので……」
「ショーガネーナー? エエゾ!」
「おっ前僕の言う事あんまりな癖にマリエに素直なの腹立つわぁ……」
「エ? オーボスモソンケイシテマッセ? イチオー」
「そう言う所なんだよなぁ……まぁ今に始まった事じゃないし、いざとなったらアレ好きに乗って良いぞ、調整も完璧だからな、さすが僕」
「オ! イイノカ? ヤッタゼ!」
「ま、そんな事態にはならないだろうし一応な、一応」
「フラグッテイウンダゼ、オーボス」
「うん、すげーそれっぽいし縁起でもないからやめようね?」
「マッ、オーボスガナキモノノアカツキニハアトツイデヤッカラアンシンシテ逝キナ!」
「なんで君は息を吐くように下克上宣言してるのかな?」
「そうですよメタさん、マスターはちょっとやそっとでくたばるたまではありませんから、おいそれと下克上なんて言ってはいけません」
「うんうん」
「それにマスターがくたばっても、順番的に次は私ですから順序は守りましょうね」
「アッ、ナルホドォ……」
「マリエさん!?」
「え? 私とした事が順序を間違えてしまいましたか?」
「そういう問題じゃないんですけど!?」
「御安心ください、この私がお供しますのでマスターは安心してハナクソ生産ラインと化して貰っても大丈夫にございます。ハナクソ工場でも私のマスターですから」
「そんなにでねーよ……はぁ〜……今日も部下が無礼すぎて怖い」
「コマカイコトキニスルトハゲッゾ、ハゲオーボス」
「早速なじるのやめてね? あとまだハゲてねーし」
「漫才も楽しみになられた所でそろそろご準備なされますか? 私は既にいつでもお供できます」
「君たちのせいなんだけどなぁ!? ……まーいいやうん……何があろうとアイツ以外怖い物なんてねーからな、開始時間は何時だ?」
「え〜と、明日正午だそうですね。それでは繋げて準備だけはしておきますね」
「頼む」
「そういえばタマさんは元気にしてらっしゃるでしょうか?」
「元気も何も今頃空から豚でも降って来てその豚と踊ってんじゃねーの?」
「まさか? 空から豚さんが降ってくるのですか?」
「インチキ鋼鉄女の事だから何があっても驚かないさって意味」
「左様でございますか、お言葉ですがマスター? ハナクソを今からほじると後で血が出ますよ?」
「僕の予定にハナクソほじりを強制するのやめてね?」
ーーーーそ の こ ろ。
はいガンテツハウス。
「yo! yo! キュッキュッにゃ〜ッ! テンションあげるじぇ〜!」
「お!? おおかみおめーブレイクダンスたァやるじゃねえか!」
「タマ殿こそ力強いパワームーヴ流石ですな!」
「わぁ〜 !ぶたさんもタマさんもすごい〜!」
「いいわよー! おおかみちゃんにタマちゃんもかっくいー!」
「うむ、たまにはこういう曲を聴きながらの茶も悪くない」
「嫁と娘が喜んでる手前余り言えんじゃが店の中でダンスバトルは程々にしてね? あっいらっしゃい、今日は何の用件じゃ? ……アレ? あーーうん。アレ遊んでるだけじゃから気にしたら負けじゃよ、ほんで研ぎ……
……
…
……踊ってましたね?