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ハガネキ 〜彼女はメタルでハガネのやべー奴〜  作者: 爆散芋
6章 すったもんだシンシア
170/202

139ネキ 向かうかマイホーム

 チュチュン、チュン、チュン……


 1羽で無害、2羽でも無害。

 しかし3羽揃うと異世界カラスにさえ立ち向かう異世界スズメが朝を告げ。


 既に活動を始めている者、今から活動する者、または未だ夢の中に居る物……


 祭りの後の町。 普段通りに動く者、片付けに勤しむ者。


 人それぞれ。



「……ふぁ、ふぁ〜〜あぁ……」


 ふと、目が覚める。だがしかし、微睡みの心地良さに身を委ね、もう少し……もう少し……そんなこんなで怠惰に何度寝してるんだよと昼過ぎまで適当に取った宿のベッドにて眠るタマ。


 床に雑に脱ぎ散らかした靴、ズボン、上着、手甲その他。


 仰向けに眠り、片手で光をブロック。薄い掛け布団はお腹だけに掛かり、片足は伸び、片足は気持ち曲げの楽な姿勢で静かな寝息を立てて。


 軽く手の位置がずれ、光が瞼の裏に侵入するとやや眉をひそめて、ゆっくり、ゆっくりと覚醒。


 頭だけを窓の位置に向け、太陽の位置を大体で把握すると大きなあくびをしてゆっくりと上半身をベッドから起こす。  


 まだやや寝惚けたままポリポリと脇腹を掻き、ぼーっとしばらく、上半身だけ起こした状態で時間が経つ。


「……ん。起きるか……」


 両手を大きく伸ばしてプルプルとストレッチもどきをし、腹にかかっている薄い毛布で顔を雑に拭く。


「うし。えっーと服、服……」


 雑に脱ぎ散らかした服その他をもそもそと着込み、最後にパチン! と嵌めた手甲の具合をぐっぱで確かめ違和感が無いことを確認すると、



「口臭チェーック……はァ〜〜……ん、ちと酒くせぇな……フッッ!」


 昨日の酒が口に残っている事を認識すると腹に力を込め、瞬間的に身体の熱を上げて口内の全てを蒸発。

 所謂熱殺菌である。(違う)


「はァ〜〜……ん、ヨシ!」


 エチケットも確認し、そういえばギルド長のゼットおじさんからなにか言われていた事を思い出す。


「そーいやゼットのおっちゃん祭り明けたら昼でも何時でも良いから来てくれるとか言ってた気がすんな……今昼くらいか。ん、行くべ……」


 宿を後にし、道行く人に昨日の樽は凄かったな! と声を掛けられつつ着いたギルドの入口。


 そこで小さく、くるるるる……と腹の虫が空腹を訴えた。


「……1階のとこで先飯食うか……」



 朝食というか昼食のギルドAセット定食(海鮮丼)を大盛りで頼み、美味い美味いとかきこんで冷たく冷えた水で〆。


 タァン! と勢いよくテーブルにコップを叩き付けて腹ごしらえを完了。


 そしたらば本題の、空いている職員にギルド長に呼ばれた事を話して2階へと案内してもらう。


 そして軽いノックにて入室を知らせ、入れの返事が出たので入室。


「お、来たか」



 積んでいた書類を片付けていたゼットだが丁度良いとばかりにペンを置いて休憩をとる。


「実は此処じゃなくて、外に用があるんだわ……」

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― 新着の感想 ―
[一言] >139ネキ 向かうかマイホーム 某対タマセンサー搭載型○リリュック「っ!!?」 ヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!
[良い点] 臭気の元を完全燃焼!ってこれ焼却炉の原理なのでは。 [気になる点] お、ついに故郷(?)のドワーフの国に帰る準備も出来る感じですかな。
[一言] 何か5話程消えてる? 気のせい?
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