番外ネキ 1章人物名鑑
“上手く仕事をこなすためには趣味での息抜きがコツ”
「神様」
タマを転生させた張本人。 させた理由は望む魂、また、適性のある魂に泥を捏ねて器を作り、器を作ってあげた者の生涯をたまの休みに眺めるのが趣味の神様。
タマの場合は意思の齟齬で鉄という注文が入り神鉄を捏ねて器を作ったが、なまじ職人魂に火が着いて世界って言うか銀河の規格から外れるほどの出来になってしまったので、やりすぎたけど質は落としたくない……と悩んでいた所転生者のキャパシティの殆どを占めるアイテムボックス能力に目を付けて魔改造を施し、仕様の裏側、半ばバグと言っても過言では無い性能を規格に無理矢理納めた。
ソウデスネ。公式が仕様と言えば仕様デスネ()
それを職権濫用しない程度に職権濫用して、後輩の神様の管理している世界に丁度いいやという感じにねじ込んだ。
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“硬さと重さが天元突破の自由人”
「タマ(ハ)」
上記の神様に転生させてもらった主人公。
前世は漫画アニメネットだいたいなんでも大好きないきもの。たぶんおっさん。神様の趣味に性格などがガッツリバッチリ合ってしまったために息子が消失。
初めは多少戸惑いはしたが、流石神様が見込んだと言うかなんと言うか。
生活しているうちに完全に順応してしまい、完全に豪快系お姉さんになってしまった。 性格に関しては前世と何ら変わっていないのでその性格では性別などさしたる差ではないのだろう。
今となっては今の身体に慣れてしまったので、むしろ前世よりはっちゃけた感じになっている。
野生の掟が普通でスプラッタも全く問題ないことから、前世<今世の方が性に合ってたかもしれない。
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“グッピーの水槽にマグロを押し込まれた人(神)”
「後輩神」
タマが転生(落下)してきた世界の管理をしている神様。割と転生者もりもりの世界だが、逆にバランスが取れていて、楽をしていた。
タマをねじ込まれる前までは。
最初はタマがやらかさないか冷や汗ダラダラだったが、特にやらかさなかった(例 世界の生物や文化の必要以上な破壊)ので、こさえていた十円ハゲが治ってきた。
基本的にノータッチしか無いので、部下の鑑定神や降りられる下級神たちがちょっと羨ましい。
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“暴走駄菓子”
「大整地猪」
たまたま別の地域から爆走してきた巨大猪。
進行方向に対する破壊力に関しては割ととんでもない生物。
ただしぶつかった相手が更にとんでも生物だった。 だいたいで言うとネトゲの強化90%成功で強化して大失敗の武器消失するくらい。
あの事故以来、徐行を覚え、2m程度の黒い棒状の物体には何が何でも止まって明後日の方に行くようになった。
生息域に居る村人が偶然助かり、黒い棒を何故か異常に怖がるらしいので、村の付近のルートに建てたところ、村が平和になったとかなんとか。
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“口が臭い蟹の餌”
「岩蜥蜴」
やべー奴に喧嘩を売ったが最後。
良質な餌認定の挙句一族徒党ほぼ蟹の腹に収まった。
減りはしたがタマたちの縄張りから消えた(食われた)だけで山から遠くに行けばまだ割と居る。 そして山に来たやつは例外なく食われる。
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“デカゴツイ素朴で優しい小動物”
「岩人」
後輩神が髭神と休日に一緒に見た地球の創作物に感動し、丁度デザインに対し悩んでいた生物に反映させた。
喋りがぎこちないが、慣れるとそうでも無い。
子供と仲間と日向ぼっこが何よりも大好きな生物。
雌のデザインがデッサン人形に対し、雄は水泳部。 公国軍の水泳部。
カラーリングと形が瓜二つというわけではなくそれっぽいのでなんとか版権は守られる……はず。
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“インテリ幼児性愛者鍛冶師”
「ガンテツ」
国王に命令されて、渋々勇者の剣を作りに来てタマと遭遇。
そして酒パワーにより一晩で親友と化す。
タマの非常識さに呆れつつも何だかんだ付き合って矯正してくれた面倒見の良い髭。
実は妻子持ち。
妻 子 持 ち 。
鍛冶の腕は並ぶ者が居ないと揶揄されるほど。
タマツール入手後は比喩無しに並ぶ者が居ない程の神級鍛冶師になった。
腕が良い者が良い道具を持つようになれば自然の理である。
余談だが16になる娘が居る。(人間換算だと8歳)ガンテツの遺伝子は微塵も混じってはいないんじゃないかと確信するほど可愛い。
嫁も可愛い。(ガンテツと同い歳で見た目は人間で言うところの10~程度)
業が深きはドワーフの国である。
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“パリピな神様”
「鑑定神」
仕事ではしっかり威厳ある神様であるが、素では普段からウェイウェイ舌を出しながらヘドバンしてる神様。
後輩神様と休日にタコパをしている。
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“イキリ翼竜”
「ワイバーン」
調子に乗ると蟹の餌になるということを身を以って説いた翼竜。
煽り。ダメ。ゼッタイ。
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“蠢く火酒サーバー”
「スピリタス・ハーミット」
ボスもタマの傘下に入ったせいで完全に牧場の家畜と化した蟹。
家畜と言っても安全は護られるわ飯は美味いわ敵は居なくなるわの完全勝ち組。
蟹のくせにそこら辺の生物より賢い。
だからこその勝ち組なのかもしれない。
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“理不尽な下克上の被害者”
「中~小型のドラゴンその他」
相手の力量を見誤ると大変なことになるということを身を以って説いた(略。
ハーミットたちのご飯。
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“身ぐるみ剥がされた偉大なる地竜の王”
「偉大なる地龍」「アルド」
ドラゴンマウンテンの頂上に座し、悠久の時を眠る地竜の行き着く先。
伝説級の魔物にしか許されていないSランクと呼ばれる魔物。
その強さは魔族の王たる魔王すら凌駕する。
ただし、喧嘩を吹っ掛けた相手が悪かったなんてものでは無かったので、ドラゴンの達人フルコンボされた挙句に文字通りにほぼ全身の鱗を剥がされて歯も数本折られ絶叫芸の芸人と化した。
それ以降は、他の生物を労る事を覚えたので、優しくなった。
弱いものいじめ良くない。ダメ。絶対。
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“口悪いクソデカヤドカリ”
「ぎーと」
ギガハーミットから取って、“ぎーと”。
うーんこのセンスよ。 しかし誰も突っ込む者が居らず、呼称が決まる。
喋れはしないがアルドとの念話にて相当口が悪いことが発覚する。
ついでに雌だった。
なお飼い主は完全にオスと思って名付けているので君呼びである。
ヤドカリの雌雄? 足の付け根の何番目かどうだかにどうとからしいけどそんなことを知ってるわけないだろ! いい加減にしろ!