132ネキ 体重載せるのがコツですよ^^
前回のあらすじ
爆 球 連 発!
(尚別に連発していない)
みんなもパーツの締めすぎで指を折らないように気をつけよう!
――――
「そういえば此処、そんなに種類多くないわね」
「じゃあ1階層目のナナバ蟲の話する?」
「アレは一種に括りなさいよ……」
現在は鉄球坂を(強引に)通り抜け、一本道の通路を通りつつの会話である。
「まー蟲と蟲しか見てにゃーしな」
「拙者がもし造るなら仮定で推測させてもらうの話でござるが、ランダムを謳う仕様上、そういう方がプログラム的に負荷が少ないかと」
「ダイチ、砕いてリーフにもやさーしく教えてあげるべき」
「アンタ私をダシにすんじゃないわよ」
「うーん2人にわかるように言うなら“魔法術式を”1本であっちもこっちも。 ではなく特化した術を小分けにして作り分けておく感じでござるね」
「「あ〜。なるほど」」
「魔法かぁー……便利そうやんな」
「タマさんのアレは魔法じゃないにゃ?」
「うんにゃ、なんか出るもんは出るって感じだ」
「にゃるほど……」
「タマさんも魔法覚えてみますか? AをBしてXがZになったらYでαがΣでΩったら簡単ですようんぬんかんぬん……(なんか専門用語を交えた小難しい話)」
「アッ無理」
「そうですかー……」
「いきなり小難しい話をするからそうよアンタ」
「まほーとかめんどくさいだけにゃあ」
そんなこんなの雑談を交えつつ、次の部屋。
「ふむふむ? “朝四、昼二、夕三。この生物はなんぞ” ……ってさ」
「なーんかどっかで聞いたことあるなぞなぞやんな?」
「スフィンクスの問でござるな?」
「そんなんどうせ人げ……「あ、あちし知ってるにゃ。“アシモサモサ”にゃ?」
ピポーン!(なぞの正解音)
「うそぉ!? そんなんいんのか!? って扉開いてんじゃん、マージかよ」
「居るんでござるよなぁ〜、居ちゃうんでござるよなぁ〜。ちなみにモップの先のような生物で、時間帯によって沢山ある足を纏めて前述の通り足が変わる変な生き物でござる」
「異世界やんなぁ……」
「そらそうでござるよ」
「そうだったわぁ……」
「おーいダイチー? 止まってるけどなにかあるの〜?」
「なにもないでござるよー! 今追いつくでござるー!」
――――
「今度は扉が8? どれかが正解ですよーって感じかしら?」
「え〜と、ふむふ……あ、いいや」
「ん?」
「ケッタ〜、どーれだ? にござる」
「多分アレにゃあ〜」
「解錠は任せろ〜……どっせい!」
なんの罪もない扉くんを突如鉄山靠が襲う!
嗚呼! 可哀想に! 木っ端微塵に解錠されてしまった!
「おーし、行くべ行くべ〜」
「にゃっ!? タマさん今のどうやったにゃ!?」
「あん? “鉄山靠”だ」
「“テツザンコー”!? やり方教えてほしいにゃあ!」
「ん〜……つっても俺は適当やってるだけだしなぁ……ダイチ」
「ほいほい拙者も可能です故。ケッタ、まずはこう。 そしてこう構えて、こう。それを普段の感じで拙者にやってみるでござ「こうにゃ!?」おぼふぅ!」
軽くケッタがダイチに当たったかと思えば、一呼吸置いた後、くの字に吹っ飛ぶ。
「おおっ!?」
「あ、にゃるほどこんな感じなのにゃ」
タマが吹っ飛ぶダイチを見て感心、当のぶっ飛ばされたダイチは数回ほど床をバウンドしながら転がりながらも、タイミングを見計らい、勢いを利用して綺麗に着地、倒立。
しかし、
「ぐふぅっ!」
とても良い良い鉄山靠を貰ってしまったのでダメージを逃がしきれずに崩れ落ちた。
そしてその後すぐに何事も無かったかのように起き上がった後、モソモソ回復を唱えつつ光る手を自身の身体に充てながらすぐさまタマとケッタの下へ合流。
「大丈夫かおめぇ?」
「いやーすまんにゃあ……」
「HAHAHA! 拙者がケッタの運動センスを安く見積もり過ぎていた故の失態ですので非は此方に。 ですのでケッタもタマ殿もお気に召さらず……いやーしかしケッタ! 素晴らしい鉄山靠でしたな! 流石にござるよ、これなら1発免許皆伝をあげても差支えござらんよ」
「いやったにぁ! 次はあちし! あちしがやりたいにゃあ!」
「じゃ、次は俺じゃなくてケッタちゃんに頼むわ、期待してるぜー?」
「にゃっしゃろーい!」
「はいはいそうと決まれば次行くでござるよ〜、リーフー! ナハトー! この先が正解でござるよー早く来るでござる! って言うかもうケッタが先に行ってしもうた!」
――
「……ね?」
「ああ、そういやこういう時ケッタの適当はバカみたいに当たるんだったわね……」
「そんで今回はつよつよ助っ人いるじゃん?」
「……理外の人よ、あの人は……」
「ま、なんにしろ私ら楽になってるしたまにはいーんじゃね〜?」
「……まぁ、そうね。たまにはいいんじゃないかしら?」
「おっ? リーフも物分りが良くなってきたな?」
「普段は頭カチンコチンみたいに言うの悪意あるからやめてくんないかしら?」
「あっ、バレてしもうたか、てへぺろ☆」
「馬鹿やってないでさっさとケッタたち追うわよ」
「へーへー」
八岐の道、 CLEAR
――――
「─で、この広間が最深部かしら?」
「多分そうじゃね?」
「おーさっき見たより倍はあんじゃね?」
「成程最後はオーソドックスなBOSSバトルということですかな」
「……扉無かったにゃぁ……」
“千変万化の迷宮”。 その最深部、佇むのは巨大騎士の“番人”であった。
……そしてしわしわケッタ。