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ハガネキ 〜彼女はメタルでハガネのやべー奴〜  作者: 爆散芋
4章 家に帰ろう シンシア目指してどんぶらこ 編
143/202

4章人物名鑑(動物とか混ざってるけど誤差だよ誤差)

 

 “威勢は凄い強い(かった)”


獅子の牙(ライオン・ファング)の人たち」


 個別? めんどくせぇから一括りにしましょーね〜。


 リーダーの「ラニアン」他面子の「ワワチ」「ギーコー」「ドルプー」あと数人(適当)。


 全員ややガラが悪めで全員風呂嫌いなため気持ち水に濡れた犬の臭いがする()。

 平たく言うと若干臭い。


 持ってる得物は一般家庭でもよくあるミドルソードとか気持ち取り回しのいい武器(流石に使ったのは木剣だよ)。


 伯方砲(空気砲)であっさり全員闘技場の壁に叩きつけられた。

 だって臭いおっさんって触るの嫌じゃん?


 ――――


 “タワー建設の犠牲者”


タイラント・ターキー(暴君七面鳥)


 どっかの物好きが食べたいから納品依頼が出されてたヤツ。


 王都に複数ある内のダンジョンのひとつにて偶にボス張ってる鳥。


 見た目は人間の3倍ぐらい(4.5m程度)の大きさの七面鳥。

 ちょっと違う点を挙げるなら翼とは別に野太い腕を持ってるとかそんなん。


 戦闘スタイルは素早く軽快なステップから繰り出される剛腕の叩きつけ。勿論殴打も必殺級。



 でも遠距離から多勢に無勢でドロっとした斬撃の雨あられを受けてリンチ死にした()

 数の暴力って怖いね。南無三。



 ――――



 “賢いゴブリン”


「ジョン」


 魔国魔王城の守衛の1人。

 野生によく居る緑のゴブリンと比較すると若干緑が薄く、姿勢と歯並びが良いので慣れるとすぐに判別可能。

 というかあからさまに違うので、まずわかる。



 服も当然着ている。


 違いの分からない者にとってはどっちも同じゴブリンなんじゃないか? という意見が偶に上がるが、魔国出身のゴブリンからしたら野生の猿と人間を同列に扱うようなものなのできればちゃんと判ってほしいところらしい。


 実際ゴブリン族であることは間違いないのだが、野生などのゴブリンを魔国ゴブリンは同胞同種と見なしていないのでダンジョン産のゴブリンも普通に狩れる。


 品の悪いそっくりさんが沢山いる感じ。


 魔国にはその他諸々大勢数えきれない種族がいるのだが定番のゴブリンオークなどの大半の民族は農耕民族であり、畑を耕しては米や野菜を育てて生活している。

 採れた野菜を長期保存できるように漬けたり、魚を干して加工、節にしたり、豆を発酵させて味噌や醤油などを作る独特の文化を持っている。


 ゴブリンたちの好きな食べ物の組み合わせは炊きたての米に漬けた野菜、(たくあん) そして味噌をお湯で溶いたスープ、 川で採れる魚の塩焼で、毎朝食べることが元気の秘訣らしい。


 あ、こいつらもう日本人なのでは?



 ――――


 “俗世が嫌になって山暮らし楽しくしてたら異世界来てた”


「ターロ」


 太郎。 太郎おじさん。 苗字とかそういうのはかったるいんでカットカット。


 白シャツで紺のネクタイがデフォルト姿の元サラリーマン。

 不幸が重なり人間関係嫌になって発起。

 色々準備して偶然やたら安い山を退職金で買う。

 後は神様のお忍びゲート偶然見つけてすってんころりんした後、神様でもなんでもないので転移不具合、これまた偶然魔国の方に転移してしまった。


 実は一張羅ではなくどうにかこうにかして同じような服を作って着ている。(どうにもこの格好じゃないと落ち着かないらしい)


 サラリーマン姿で山暮らしって相当アレだと思うのだが本人がいいならそれでいいんであろう。


 泉に落っこちてからなんやかんやそこでわりと楽しく暮してたら噂を聞きつけた魔王様にヘッドハンティングされた。



 ――――




 “神羅万象チ()コにいそうな人”


「アルワーデ」


 魔国の王様。 いわゆる魔王とか呼ばれる系の人。


 青色の肌に縦長瞳孔の見るものを吸い込みそうな金の瞳、髪の長さは肩までとか書いたけど別に肩甲骨位とかもう少し長くてもいいかもしれない。(芋特有のガバ設定)


 背中のコウモリウイングはその気になれば仕舞える。が、一般人的に例えるとお腹を息吐いて多少引っ込めたまま我慢する感じなのでできてもやりたくないらしい。


 特徴的な(ツノ)はものすごく平たく言うと大空魔竜(ガイキ○グ)。 気持ち小さいくらいの大空魔竜。


 それでも十分大き過ぎるけど。



 よく玉座に腰掛けて頬杖つきながら「良く来たな、歓迎するぞ」とか何処の暇な奴だよって感じの忙しい人。 やったらやったで凄い似合うけど。


 先代(前魔王の父親)が100年ぐらい前に“早めに魔王役職譲渡するんで頑張るのだぞい我が娘、 PS。 フリーになったので遊びに行ってきます” と、置き手紙を残して蒸発したので、手紙を発見した際は目頭を押さえて唸ったがそれはそれで切り替えてぼちぼち国を良くしていこうと頑張っている。


 人間族から見た魔族のイメージ改善とか経済的に強者になることで立場の確保と色々手をつけていたが、太郎を偶然ヘッドハンティングしたら有能も有能であちこち軌道に乗り、すこぶる気に入って右腕にした。


 今は多少認識が変わりつつあるが、昔の魔国は強い=カリスマの風潮があり、今でもそういう認識の者が多いため基本強いと誰彼構わず尊敬される。


 ちなみに単純な乱暴者は早々に調子乗ってにもっと上からボコされるため割と早い段階で性根が直される。みんな通る道()


 ちなみにだが代々魔王張ってる家系なだけあってもちろん当人もクッソ強い。



 実は信頼してる相手の前だとクールフェイスを装っていても羽がわかりやすく感情表現する癖あり。


 好物は三色団子。 書類見ながら片手間で食べられるのが良いとのこと。 チェックに忙しいなか太郎が作ってお茶とセットで差し入れに持ってくると「助かる」と素っ気なく言う割に背中の羽が荒ぶる()



 ――――


 “もう半分芸人”


「ダンジョンマスター・ロッジ」


 念願のマイホーム(落ち着いた拠点)を ゲットしたぞ!


 しかもお隣さんにしっかり挨拶もしたしバッチグー。


 最近は優秀な冒険者がボス部屋に来た時極々稀にエンカウントする隠しボスをやるのが楽しいらしい。


 もちろんインチキゴーレムで転がす強制負けイベントなので冒険者側からしたらたまったもんじゃないが。


 実は最近台所の三角コーナーから産まれた慇懃無礼(いんぎんぶれい)なペットが増えた。


 部下の部下だが全然敬われていない気がする。


 ……いや、部下にもか? 多分気のせいだろう。



 ――――



 “ボーナスキャラメイド”


「マリエちゃん」


 自動人形(オートマタ)とか初期辺りはそこそこそれっぽかったけど最近は逸脱しつつある。 つーか逸脱してる。


 見た目は耳のアンテナ以外もうロボ感ないけど普通に分離合体したりスクランブルダッシュで空飛んだり耳パーツの円盤取外して電磁ヨーヨーにしたりやっぱ此奴スーパーロボだ()。



 ロッジダンジョンで敗北すると気がついたらいわゆる“負け部屋”と呼ばれる安全地帯で目が覚める。

 ただし所持品をランダムに紛失する。


 普段はすぐ外に出られるゲートがある部屋で目覚めるのだが、稀に真っ暗な空間で目が覚めたと思ったら不意にマリエちゃんにスポットライトが当たり出現。 そして新しい武器防具の商談を持ち掛けてくる。


 紛失した側にとってはかなり質の良いものがそれなりに安く買えることもあって非常に喜ばれるイベントであるがその実統計的に見るとダンジョン側丸儲けのマッチポンプもいいところである。



 余談であるが運良く遭遇できた場合、“悪い考えは起こすな”とまことしやかに通う冒険者たちに囁かれている。


 噂話のひとつだが、とある冒険者が商品の説明のために陳列した物品のひとつを購入せずに持ち去ってゲートから帰還しようとしたら、入口にに突如ワープしたマリエちゃんに代金を請求され、構わずに突破しようとしたが…… 以降、彼の行方は知らない。


 実際噂を聞いて試そうと思う輩はおらずそもそも物品と金額を見て払えないわけではない物を出品してくるためまずいないとかなんとか。


 かと言って故意にやられてもエンカウントしないうえに単に所持品が減るのでリセマラはできない仕様。


 最近キッチンの三角コーナーから偶然出た粘菌生物がペット枠になった。


 マリエの言うことは勿論聞く。 ロッジの言うことは一応聞く。




 ――――



 “喋りは魔国標準訛り”


「ラケルタ」


 トカゲ便の御者のリザードマン。


 リザードマン種と言っても生息域で多種多様なので一概にリザードマンと言ってもめっちゃいる。


 本作品登場のラケルタは荒野地帯生息型の種なのでアルマジロトカゲ顔。肩幅が広く、脚が短めのゴリラ似の体型。

 蛇のようなチロチロ舌ではなくカエル系の大きめの舌。

(伸びはしない)


 基本魔国勢は種族にもよるがだいたい独特の訛りがある。 会話する分には問題ない程度。




 ――――



 “♪はーしれはしれー。トカゲのエル〜フ〜”


「カムプス・ランナー」


 魔国乾燥地域に生息域する魔物。 知能がかなり高く温厚なためリザードマンとよく共生している。

 リザードマンが育てた野菜(クズでも葉でも根でも問題ない)を対価に労働力と提供し、子供が安全な住処を貰う。


 リザードマン側は沢山実がなる野菜の処理に困らず(成長の途中である程度選抜してしまうのでかなりそういうのが出る)ランナー側も主食のサボンテ(サボテン)より遥かに高い栄養価の食料が貰え、子供もリザードマンが護るのでどちらもwin-win。



 エルフと表現したが耳長で平たい胸族のエルf……おぼふ!




 突如芋が謎矢を膝に受けて砕け散ったので代筆芋2号。


 エルフはエルフでもISUZ()のエルフ。


 もっと端折って言うとトラック。


 原付の倍くらい速く走れるので巨体と装甲と化した甲殻で下手な襲撃者(魔物or動物)はぶちかましで大体お陀仏。必殺のボディチェック(体当たり)! ワザマエ!


 完全草食なので出来上がった遺体はほったらかし。 それは荒野地帯に住む小型生物にとっての恵みの食料となる。



 ――――



 “転生者ちゃうやで”


「オサヒデ」


 読者ネーム拝借

「osahide」様より。


 捻りがない? たまにゃいいかなとか思って敢行した次第。



 めっちゃ名前日本的だけど単にそういう感じの現地人。先祖が転生者。


 赤い短髪で大太刀を背負う。 野太刀でもどっちでもいいかな(ガバ芋)


 なんというかすこぶるポジティブだが全然懲りないタイプ。

 トランザ()をするなと言われてすぐに「わかったぜ! トラン()ムッ!」ってやる奴。

 性根が悪いわけじゃないのだけど基本的に何かしらやらかす。

 寡黙で落ち着いたオサヒデをまるっと正反対にしたような兄がいる。

 港に向かったのは別の大陸にいる兄と合流するため。


 マスク狩り(クロスボンバー)を受けて大丈夫だったり筋肉祭り(ローズブート)をこなしたり身体能力と戦闘力は相当高い。


 というか謎のギャグ補正がよくかかるのでスカイアッパー食らってきりもみ吹っ飛びしても地面に埋まるくらいで済む。 懲りないうえに割とデリカシーがないのでよく仲間の2人から攻撃を受ける。

 戦闘で真面目に戦っても強いのにダメージは場合によっては無かったことになる地味に強キャラ。


 ところでデリカシーゼロ発言は完全に因果応報(インガオホー)だが懲りないのでまたやる。

 悪気があってやったり言ってるわけではないのでまたやる。そしていつもの。鉄板芸かな?

 読者にダイチの下位互換とか言われる奴()



 ――――



 “筋肉被害者”


「冒険者たち」


 よく見ずに足を踏んだオサヒデが悪いのだが謝り方が軽く火に油を注いでしまいなんかもうめんどくさくなった街から出る予定もあったのでそさくさ逃げたオサヒデを探して追ってきた人たち。


 タマが適当に召喚したローズさん(ゴリラ)に捕まってしまい筋肉的指導を問答無用でローズブートキャンプ(筋肉汚染)された。



 解放される頃には全員目がキラキラと澄んでいてそれでいて白い歯が輝くバリバリキレていてデカいナイス冷蔵庫なマッチョズになっていたとかなんとか。



 ――――



 “うわょぅι゛ょつよい”


「パピルス」


 読者名前拝借

「あるやん」様 から。


 名前全然違うじゃねーか! どうなってんだおぉん!? と思われるかもしれないが許可頂く際に


 “おれ の なまえ は パピルス に しろ おまえ の かぞく は あづかった。 あと は わかるな?”


 とやむを得ない状況に陥ってしまってある日突然親が再婚してできた血の繋がってない妹を助けるため仕方なかったんだ……って感じ。



 黒一色の喪服っぽい服を着た気だるげな目にくまがあってついでに目が死んでる系ょぅι゛ょ。


 成長が止まってるだけで年齢は成人。合法。(大正義ワード)


 職業は屍術師(ネクロマンサー)。一族の秘術とかなんとかで自身の魂の破片を抽出して屍に埋め込み、ラジコンのように自由に操ることができる。 完全制御は勿論、屍の生前の魂を利用してある程度の自動操縦も可能。 白骨化していたりすると生前魂が希薄だったり残っていなかったりで自動操縦がおぼつかなかったりするがフレッシュ素材(死体)を使うと高性能AIユニットができる。

 しかも生前のことを覚えていたりするほど。 1度死んでいるのを新たにパピルスの魂の破片を利用して新たな生命にしているので完全にに当人ではないが魂が強く残っているとほぼ当人。


 魂を分けたパピルスはそのうち魂が無くなるわけではなく、気力体力とかのその時の生命力なので寝たら回復してリカバリーできる。 1度派手に魂を使ったことがありその時は3日くらい寝込んだ。



 基本現地調達で賄うことが多いがいざと言う時は数体取っておきの個体を召喚(サモン)できる巻物を携帯する。


 戻す工程がすこぶるめんどくさいので本当に必要な時しかやらないが。


 余談だが世界1エロ画像が多い骨の弟とは全く関係無いのであしからず。


 ――――



 “だいたいエルフは常識枠”


「スマシュ・フォルン」


 読者ネーム拝借

「スマッシュホルン」様 より。


 金髪美人でエルフのやさしいおねーさん。

 物腰が柔らかくて話がしやすい感じの人。


 例に漏れず一部が大型巨人宜しくの爪先ックで陥落するウォール・マリアなので言及は省k……()? なんの話ですっていやぁあははそりゃ進撃の半神ライオンズの話ですよもうええ! ですから矢じりを僕の首筋から離してくれませんかねアハハ……



 閑話休題。

 いのちだいじに。



 可変式のコンパウンドボウを得物にしている。

 打ち出す矢は自身の魔力で生成した物をストックして使ってるので出して放つ瞬間、形を僅かに変え弾道調整をするので直線はもちろん遮蔽物に隠れた獲物もなんなく撃ち抜く。


 もしかしなくても弓の名手。実は姪がシンシアにいてござるござる言ってる系勇者のパーティメンバーだったりする。


 狙撃曲げうち曲射同時多数撃等なんでもござれだが実は接射が得意な凸砂型のやべー奴。


 大丈夫! 突弓だけど無害だよ!



 でも遠距離は遠距離で訴状(ポイボス)の矢文(カタナントカ)みたいな1発矢を天空に撃ったらとんでもない数の誘導矢が降ってくるとかの芸当を素でやってくるやっぱりやべー奴。



 ――――


 “計画的犯行をするも計算外過ぎた”



蜘蛛の巣団(スパイド・ウェブ)の人たち」


 スフレ渓谷でよく自然災害を装って賊行為をする人たち。

 最初で仕留められずとも地の利を活かして獲物を確実に仕留める様はまさに網に掛かった虫を仕留める蜘蛛。


 ……と、


 言いたいところだったが虫網程度では鯨が捕まえられるわけ無くそう言えば口からおビーム(上品)吐けましたわねとかそんな感じの雑な思いつきでとりあえずやっとくか的なニュアンスのKARASAWAビームを撃たれてカカオ祭りで吹っ飛んでいったナリよ。


 分が悪いとわかるやいなや撤退を行う辺りすこぶる手慣れた歴戦の盗賊団であったが、死体を蘇生されてあっさりアジトの場所ゲロされて後日ルメールが派遣されておちゃめな感じで吹っ切れた踊りの腰の打撃を貰って全員捕縛された。

 ちなみに討伐BGMはボ っ 切 れ た(ググろう) 感じでバッサバッサと薙ぎ倒していった。


 余談だが死体組はもう死んでるので無罪放免かつ魔力を切らさなければ半永久的に活動できるため一応の贖罪として町の繁栄に貢献した。

 一番ラッキーだったのは死体組だったかもしれないしそうでもないかもしれない。



 ――――



 “ニョッキギルド受付嬢の1人”



「アンタム」


 モブっちゃモブ。 港町故に色々な人種の応対をするので別にタマを見ても大して驚かずに仕事をこなした。


 仕事終わりに嬢仲間と1杯やるのが毎日のささやかな楽しみ。


 ――――



 “武装大型(元海賊)商船”


「キンガ号」




 どっからどう見ても黒塗り船体の髑髏柄の帆でゴリッゴリの海賊船。



 ……なのだが名目上商船。 つまりこれは見た目が海賊船っぽい商船なのでつまり商船。 なるほどぉ。(お目目ぐるぐる)


 形状的にはガレオン船に近しいが他の船舶の倍ほどもあり且つ主砲として船の両側にせり出した大型回転砲塔、通称キンガ砲を備え各所に副砲として強化回転座式弩。平たく言ってバリスタを相当数備える。 勿論それなりの大砲も装備している。


 通常砲弾は単純なボーリング玉鉄塊という訳ではなく着弾後の衝撃で再度内部火薬が爆発するタイプの火薬弾。

 単純な鉄塊弾より対魔物対船舶に効果を発揮する。

 割と仕組みは簡単な物で予め防御障壁の掛かっている弾が発射の際に衝撃でプロテクトが外れるだけの物である。


 勿論発射時の火薬を欲張ると暴発する可能性が高いので留意されたし。


 対空機銃のように船体各所に設置されたバリスタは蜘蛛型の魔物の糸を用い返しが大きく付いた巻き取り式の捕縛用、単純な鉄の矢を撃ち出すタイプの2種類が混在。


 そして主砲たるキンガ砲なのだが、これ自体は物凄く頑丈な回転する筒。 弾のほうが特殊で発射(起爆)すると加速度的に爆発を連鎖しそれを推進力へと変換。 弾自体に施された線条により弾道を安定、圧倒的な質量と速度と硬度の暴力により目標に着弾後、爆砕して対象を木っ端微塵に粉砕する恐ろしい砲弾。


 その他海水を取り入れて魔力式ポンプで船体が軽く傾くほど勢いよく噴射して急旋回急発進を可能とするサイドスラスターを隠し持つ。


 30分程度なら20ノットをたたき出すこともできるとんでも装置であるが、船体が船体なので機動に相当のコスト(備蓄魔力)を要する緊急用の装備。



 なんだこのビックリドッキリ海賊船!?



 ――――



 “カリビアンでパイレーツなヒゲダンディな海の男”


「マッキー」


 読者名前拝借

「末期謹賀」様 より。


 船がキンガ で 船長がマッキー の新しいタイプの試み。



 もうお前コスプレだろってくらい海賊船長してるほどの見た目の人。


 勘と予測とその場の判断に優れ、基本的に羽目を外さなければ許されるのでカリスマバリバリである。


 性格は豪快で面白ければなんでも許すタイプ。

 狩りやすい商船を襲ったところで面白くもなんともないから敢えて商船を襲った他の海賊を襲う海賊の海賊。

 そのほうが楽しいし確実に積荷が(アタリ)があるからだとかなんとか。 殺すとそれまでなのであえて逃がしてまた捕まえて積荷を頂く。


 襲われる海賊は本当にたまったものではないが。


 海賊島と呼ばれる島を拠点に近海の頂点に君臨していたが飽きてきたところに昔の友達が職変えてみない? と誘ってきたので面白そうだから運送業にジョブチェンジした。



 運送業に職替えをしてから楽しいことが定期的に起こるようになったのでとても楽しくやっている。

 部下も部下で頑張った分だけ必ずお給料が貰えるのでやっぱりどこまでもついていきますぜお頭って感じ。



 急いでる時は船の扉を手で開けるのが億劫で蹴り開ける癖あり。

 そのせいでマッキーがよく通る扉の蝶番の傷みが早いとかなんとか。(とある修理船員の話)



 ――――



 “割と珍しい”


「ケラス」


 キンガ号に乗船した魔法使いコンビの片方。


 緩めのローブ姿でとてもわかりやすい魔法使い。

 杖は持っておらず両の手を向かい合わせてその間に魔法を作るタイプ。


 攻撃系の魔法はてんで適性がなくて本当に支援系の魔法使い。

 ケラス単品だとパッとしなさすぎであるが、後述の理由により能力以上の効果を発揮する。


 得意なる魔法は取り立ててないがちょっとした水、火、回復、多少の解毒など冒険するうえで必要なものは大概自身の魔法で賄えるくらいには器用である。 でも出力がイマイチなので器用貧乏といったところか。 大抵魔法で補えるので荷物をあまり持たないのはそのため。


 普段はナヨ気味で頼りない感じだが、やる時はやる気概を見せる意外に芯のある男。


 いつも相方にグイグイ引っ張られる形にはなっているが別に嫌がっておらず、自身に足りない積極性を有難く思っている。


 今章の常識人枠。 実際常識人。


 しなない程度に爆発しねーかな此奴。



 ――――



 “とある理由でランク詐欺”


「セレソ」


 魔法コンビの片方。 こっちも凄い魔法使いっぽい緩めのローブ姿。 頭部分はフードなのでとんがり帽子ではない。


 杖は道具屋に売っている魔法使い用の魔力の宿った木を削り出したポピュラーな杖。

 実際魔法使いは杖がなくとも魔法は撃てるがあればあるで魔法の指向性を持たせるのに便利だから。(なければ指などでやる)


 相方のケラス共にランクC辺りの一般的な魔法使いだが、ケラスとの魔力相性が異常に高く本来1割~2割増程度に魔法威力を引き上げるだけの“増幅(ブースト)”が お互いの魔力が音叉のように共鳴し使用魔力の何倍もの効果を持つ魔法に化ける。


 2人に限ってはお互いが居る時のみBランク相当かそれ以上の魔法と化す。



 2人の馴れ初めのきっかけは10年ほど前の登録したての頃。

 お互い新人でろくに攻撃できないはぐれ者と多彩な攻撃ができるがすぐにガス欠を起こすはぐれ者同士で組んだことがきっかけ。


 その時、お互いの欠けた所に歯車がかっちりと嵌りそれ以来2人でコンビをやってきた。


 現在では魔力量も相当にはなっているがやはり相方の援護があると威力の桁が違う。



 垂れ糸目でふわっとした感じだが思ったことは我慢しないでバッサリサックリ言うタイプの人間。 ズケズケ言うせいで突っかかってくる者も多いがそうなったらそうなったで取り敢えずしなない程度に焼けば黙るだろうと考える結構な過激派。


 控えめな相方のおかげで良いブレーキになっている。


 必殺技は取り敢えず今使えるだけの魔力を込め更に“増幅”をかけてもらってからの威力昇天メガ盛りマックスの“落雷撃(サンダーボルト)”。 勿論その時は目がカッと見開かれる。


 その威力はCの冒険者が複数人集まったところで放てる威力ではなく、何も無い晴天だろうが屋内のダンジョンだろうが一瞬のうちに巨大な雷雲を創り出しそこから放たれる電撃は空を割り、大地を抉り、対象を一瞬で焦がし砕く。


 これには水棲生物としては異常な電撃耐性を持つクラーケンも腕1本の9割を焼き焦がされ暫しの間放心した。




 ところで昼もアグレッシブ。 夜もアグレッシブ。



 やっぱりケラス爆発しろ。




 ――――



 “次元の果てから黄色いアイツ”


「ストゥレッチムァン」


 なんだこのおっさん!?


 全身黄色いボディペイントでガチムチのアイツ。 決して黄色いタイツのおっさんではない。 安心してください。 黄色のブーメランパンツ、はいてますよ。(いささかこんもりしているが)



 突如次元の穴を開けて登場しては柔軟の素晴らしさを皆に説いて回るおっさん。 しかし開けた所からは呼ばれていなかったり速攻で帰れコールをされてしまう。 何故だろうか?


 そんな不遇に負けずめげずラジオ体操を強行して次の次元へと移るストゥレッチパワーがビンビンに溜まるとブーメランからオギンオギンになったパワーゲージバーが“コンニチワ!”するのでモザor黒海苔待った無しなので更に早くどっかに行けと大ブーイングを受ける。 汚い。



 許されざる必要悪とはまさに此奴。



 ――――



 “特に掘り下げること無いです”


「クロコ」



 船長が船長ならこっちはこっちで眉が隠れるほどのバンダナ巻いた手下A。 気持ち偉めの船員。(誰が偉いとかは決まってないが古株なのでそんな感じ)


 タマと魔法使い組が船に寄ってきた時の応対をした。


 別に名前はバスケとか顔に線路が走ってる砂になるおじさんとか関係はない。


 別に斬撃を受けまくってぐわぁぁぁーーッ! するわにおじさんでもない。



 ――――



 “クロコ以上に掘り下げr”



「バハル」


 Q 誰?


 A ニョッキのギルマスおじいちゃん。


 マッキーの旧友以外は特に今は言及するとはない。



 ――――



 “芳ばしくてご飯のズッ友黄色いアイツ”



「カレー」


 The 料理。


 カレーさんとかそういう人物ではなくてキャリィ~ラィス。(発音ネイティブ)


 バーモントとかボンとかジャワとかゴーゴーとかのアレ。


 文化的には魔国から流れてきてたまたま食った船長のマッキーがいたく気に入ったので船での常備食となった流れ。


 金曜日限定とは言わずキンガ号なら毎日食える。 タマの提案により辛さが選べるようになって美味しさの幅が増した。


 どうでも良いけどタマさんは甘いカレーも好きだが同じくらい辛いカレーも大好き。 火が出るほどの辛さのカレーも美味しく食す。 それとは別に火が吐けるがそれはそれとして閑話休題。


 筆者のポテト的にはポーク缶を具材に足すのがジャスティス。

 ついでにゴロゴロに切った我輩とは別にすりおろした我輩も鍋に隠しで入れるととろみが増して美味しくなるよ(サラサラ好きならなんもいわんが)



 ――――



 “生臭くはない”


魚人(マーマン)の船員s」



 彼らの美的感覚は顔の造形より歯並びがイケメン判定値が高く、それもう素敵な歯並びのタマは即求婚クラスのかわい子ちゃんだったわけだが。 が。


 カレーが食いたいので塩対応で却下。 あまりにもショックなので小窓を1人がぶち破り続いて後続もスポポポ飛んでいった()


 断られた後、求婚を強行しない辺りは人間(魚?)出来てたらしい。


 容姿に関してだが、耳の部分が大きなヒレに、鎖骨付近に線が見え水中では開いてエラになる、足のふくらはぎが大きく気持ちヒレが左右に生えてる以外は人間と大して変わらない。


 魚人と言ってもやはり沢山居て、彼等は陸上生活型の魚人族で、基本的には肺呼吸をしており陸での行動に特化している。

 髪が生えてる(重要)


 逆に海中特化型の魚人は陸型より鱗が全身にあって鱗に清流効果があり、水掻きとヒレもかなり大きいので速度的には海中棲のほうが倍くらい遊泳速度が速い。 髪は生えてない(重要)


  陸に上がるとビショビショかつ割と魚特有の生臭さがある。魚人と言えばこちらの方がしっくり来るかもしれない。


 陸上型の活動時間は陸型は際限なく、水中ではエラの補助があるとはいえ完全には水中では行動できず海上の空気を取り込む必要がある。


 平たく言うと肺魚。


 海中型は全くの逆で陸でエラが乾くと呼吸困難を起こしてしまう。

 完全エラ呼吸。 定期的にエラを湿らせることができれば長時間活動はできるがやっぱり体が乾くので限度はある。



 ――――



 “ねじり鉢巻の似合う筋肉モリモリマッチョな秋刀魚顔の料理人”



「マクレーレン」



 車会社ではない。 こっちは “レ” 向こうは “ラ”



 腹にサラシを巻き、ズボンはいわゆるニッカポッカ。上半身はだいたい裸。 頭にねじり鉢巻を巻いて(なんでずり落ちないんだ?)しっかりと決め、今日も船に乗っているみんなの胃袋を幸せにしてくれるキンガ号の料理長。


 でも首から上が 秋刀魚。 サンマ。


 ものすごくスターゲイジーパイに刺さってる魚くらい上向き。


 でもきちんと前は見えてるらしく視界に不自由はしてないらしい。

 ……不思議すぎる。


 種族は前述の魚人族ではあるのだが秋刀魚人(サンマーマン)という希少種。


 実は兄がいて兄は兄で巨人族の先祖返りを起こしてなんと身長23mもある。 ミヤギ様とか言う男の所で働いており、海上警護の仕事をしているとかなんとか。 こっちは首がある。でもやっぱり秋刀魚顔。



 兄弟揃って得意な泳ぎはバタフライでなんかもうとてつもなく速い。速すぎるって感じ。


 愛用の武器は長ドス。 そして解体包丁。 マグロ包丁とも言う。


 ドスを鞘に戻して柄に、解体包丁とドッキングさせると“秋刀魚大閃槍(さんまだいせんそう)”という槍になる。


 チャームポイントは目。 物凄く澄んだ目。 新鮮。




 ――――



 “本編出てこねーよ”



海龍王(リヴァイアサン)



 タコさん起きたのだいたい此奴の寝返りのせい。


 正体は異常に巨大な海蛇で、自身の体が若干はみ出るぐらいの浅い海域で延々と眠っている。 特にすることも無いしとにかく寝ることが大好きなのではみ出た体の一部が島になっているほど動かない。


 前人未到の秘境の海域に棲んでおり、伝説として“消える列島” “動く島”などと噂話にある程度だがその実100年に1度の寝返りというしょーもない話だったりする。


 実は名前持ちであり 「リヴァ・イア」と言う。



 リヴァイアさん。



 ――――



 “剣のなんとかかんとか”


「ジアンその他」


 剣の探求者(ソード・シーカー)とか立派な名前があるけど作者の都合でだいたいカットされる。


 実は章の最後らへんでやっとこさ パダン、ソド、イスパ という面子の名前が出た。


 リーダーのジアンふくめ全員礼儀正しく真面目な面子なのだがいつでも何処でも全身鎧でガッチャガッチャしている結構珍妙な集まり。


 どんなに暑くても鎧は普段着で正装なので兜すら脱がないクソ真面目。


 リーダーのジアンのみ武器が刀なので更に鎧に刀というミスマッチ具合がすごい。


 ドブ・ロックという刀鍛冶に出逢い“居合”を教えてもらってから居合の素晴らしさに感動し、西洋サムライに進化()した。


 和洋折衷って感じ。


 刀に闘気(魔力)を乗せ、それを斬撃波として放つ奥義“残波(ざんぱ)”も教わった。


 ジアンからコツを教わったので他の面子もできるがそれぞれ“久米閃(くめせん)” “ 裂元(さきもと)” “斬凶之露(きくのつゆ)” など多少技名が異なる。


  切断力に優れてたり、貫通力が高かったり、切り口がジグザグで出血効果が高かったり、 治癒阻害能力があったりぐらいの差なので誤差っちゃ誤差。 大体斬撃波。


 ジアンの刀以外は魔力が乗らない普通の剣なので技は使えるけど使えない。 俺たちもその刀すげー欲しいからロックさんところ行きたいなー。 よし、皆で行くか! という感じで一同シンシアへ向かった。


 ジアンはタマの隠れファン。 表立って言わないけど大会の時の真正面から全てをなぎ倒すストロングスタイルに感銘を受けたとかなんとか()




 ――――


 “震える蟹”


「ぎーと」


 本編に食い込むおまけでちろっと登場。

 いやこいつガッツリ出てくるわ。


 半ば禁断症状的なもので畳の上でうつ伏せになりヴヴヴヴとマナーモード宜しく微振動する。


 ストレス発散でガンテツと遊びに行ったらダイチの仕業で軍服ょぅι゛ょになってた。



 ぎーと戦記始まる(ただし全部1人)


 つまり劇団ならぬ軍団1人。



 数と質が合わさってなんかもうやばい。 やばみ凄い。(IQ低)


 元から色々アレだったけど殻がキャタピラコンテナになったり銃火器使い出したりもうなんでもアリだな此奴。


 やっぱり知識をガンテツに流したダイチが諸悪の根源。



 ――――



 “保身能力高くなってきた”


「アルド」





 (アース・)龍王(グランドドラゴン)(笑)。


 驕り?誉と一緒に浜で死んだよ。


 実際相当性格良くなった。 そんで微振動するぎーとを力ずくで押さえてもしんどいし大変過ぎるのでタマをダシにして巧みに押さえる話術を編み出した。 効果の程は抜群である。



 力と賢さが合わさって最強に見える! 実際クソ強なのだが、まぁ……若気の至りって怖いよね。 ケンキョ!


 店が暇な時はシトリとカイヤナを肩に乗せて怪獣遊びなどに付き合ってたりする。 割と満更でもない。


 これには横で見てるガンテツも嫁と娘が可愛すぎてニッコリ。




 ――――



 “無駄にガッツある黒タコ”


「デビルズ・ウイング・ヴァンピロティス」



 蝙蝠ダコ。



 ちょっと他のタコと違う所が耳の部分が蝙蝠の翼のように見え、体色も漆黒、ついでにやたらと巨大なくらいかな?



 たまたま異常に賢い個体が長い年月をかけてだんだんと巨大に成長し、いつしかクラーケンと呼ばれる個体のサイズすら超越した特殊個体。


 通常クラーケンでも船を絡めて止めることができるくらいには巨大なのだが、「デヴァン」(個体名仮呼称)に至っては3倍以上と本当に規格外の大きさである。



 そこまで大きくなれた理由が

 “学習して次に活かす”ことができたから。


 この襲い方はダメ。 この餌はダメ。 あまり頻繁に襲うと自分を探すのが出てくる。 等々、 何年かはゆっくり寝て起きたら食べる、そしたら寝る。 を繰り返し、確実に大きくなっていった。


 大きくなるにつれて巨体を維持するために外皮は硬質ゴムのように硬く、しかししなやかに、体躯を動かす筋肉はより強靭なものへと。

 と、進化してほぼほぼ一般的なクラーケンとは別の特殊個体と言っても良い。


 性格はとにかく執拗かつ偏執的。


 偶然というかタマのガチンコインパクトの音が海底でうつらうつらしていた彼の耳にも入り、起きた。 そして通常電磁波的な物で魔物を寄せ付けない機構の魔物避けだが、気持ちなんか肌に触るな? 程度のデヴァンにはとても良いビーコン代わりになってしまい延々追ってこられた。



 そしてついにはシンシア近海でキンガ号を捕らえることに成功するがまぁ……タマみたいなやべーやつが乗ってるとは当然思わないわけで、賢いが故に狩のついでに遊んで餌叩きゲームをしていたらこの餌なんなんでござるか!? って感じで食べた生牡蠣が超絶当たったくらいのクリティカルを引いた。


 わけもわからないままタマに蹴り剥がされて海底へと叩きつけられたが、本能でこれはマズいと察知し、まだ敢えて退化させていないもしものための臓器を緊急フル稼働させ、一切合切全て切り捨て新しい自分を造り意識の大部分をそっちに預けた。


 咄嗟の判断は大正解で、元本体は海底に叩きつけられ、眉間の急所を踏み抜かれてほぼ即死。




 とんでもない貧乏クジを引いたものの、持ち前の学習力で船はもう襲わないほうが良いと認識し、幾百年かぶりに軽くなった体に喜びつつそれで良しとし、取り敢えずお家帰って寝よ。の軽い感じでマイハウスに戻ることにした。


 プチ・デヴァン。と、言うところだろうか。

 今後彼が船を襲うことは無いだろう。


 臆病者こそ永く生きる秘訣である。


 ところでオンドゥル語みたいな鳴き声だけどケンジャキさんとか関係ないです。



 ――――



 “クソ雑魚というわけではない”



「鉱山魔窟ダンジョンのもんすたーたち」


 じゃけん野生でもないから一括でつらつら説明していきましょーね~。


鉄蜘蛛(メタルスパイダー)


 全身が鈍い銀色に光る蜘蛛。 糸は吐かずに接近しての鋭い脚での刺突攻撃を得意とする。


 細身かつそこまで重量級ではないが、刺突1つとっても並の防具は簡単に貫通する恐ろしい攻撃である。


 甲殻は軽くて丈夫であり脚は槍などの武器として重宝される。


 ガンテツのアイアンゴーレムだるま落としワンパンで退場した。




断頭(ヘッドホッパー)鍬形(・スタッグビートル)



 大型の昆虫型魔物。 大顎の形が左右非対称で、それはさながら断頭台の形に酷似していることから名前が付けられた。


 非常に頑強な甲殻を有し、9mm機銃の嵐を傷一つ無く耐え抜いたほど。


 ダンジョン種は例外なく凶暴であるが野生種は秘境中の秘境などに生息、人間程度が遭遇したとしても意に介さない大人しい性格をしている。


 食事(大好きな樹液)の邪魔をされたりあからさまに攻撃を加えればその限りではないが。



 蟹に屠殺された被害者A。





螺旋角兜(ドリルビートル)


 こっちも前述のクワガタ君と引けを取らない大きさの昆虫型魔物。


 少々角が変わっており、斜め上に伸びる棒ではなく全面に大きくせり出した円錐状の角を持つ。

 首の構造が特殊でねじ切れること無く螺旋状の溝が付いた角を高速回転させて突撃してくる。


 甲殻強度もクワガタと遜色無いほど頑強。



 こちらもダンジョン特有の凶暴性であり、前者は高地、そしてこちらが低地とお互い縄張りが被ることなく棲み分けできている。


 性格も非常に穏やかで、角を器用に使い樹木に軽い穴を開け大好きな樹液をすする。 穴を掘るのが得意で日中は地面に潜っており、見かけないからと言っても太く巨大な樹木に多数の線状痕が有る = 彼らの縄張りである可能性が高いので注意されたし。



 もっとも、彼らの生息地に辿り着ける者はそうそう存在しないが。


 屠殺被害者B。 2匹合わせてビートルズ。(激寒)



 ――――



 “だいたいこいつが犯人”


「ダイチ」


 ぎーとにあれやこれを吹き込んで軍服1人ょぅι゛ょ戦記にした張本人。


 日々のダンジョン掃除の仕事も慣れたもんで毎日元気モリモリビック・ベン。(快便)


 残念なイケメンに足が生えて歩き出して異世界転生したらダイチって感じ。



 おっぱいでもちっぱいでもむっぱいでも貴賎はない派。



 ――――




 “フラットバー”


「リーフ」


 別段肉食えないわけではないけどやっぱり野菜が好きとかそんなん。


 タピオカチャレンジは仰向けになったら乗る。 ヤッタネ!


 ところで僕は窓から逃げるので、代筆別ポテト宜しく!


 サラバ (スカンッ!)だっ…… ドサリ。


 ・いも が ころがって いる


 ▶︎しらべる

  ほうって おく



(逃げる1歩手前で何者かに撃ち抜かれたようだ……)





 ――――



 “むちにく”



「ナハト」


 野菜? 嫌いじゃないけどやっぱり肉が美味しいよね。 派。



 タピオカチャレンジはやろうと思えばできないことは無い感じ。



 肉好きとあまり運動するタイプではなくないのでローブの下の腹肉は摘むとムニれる。



 ローブで隠れるからってかまけてるといつかしっぺ返しが来るぞ()




 ――――



 “なんでも飯が美味い!”


「ケッタ」



 野菜? うめーにゃ。 肉? 大好きにゃ。 魚? 最高だにゃ!



 よく食べよく動く。 スーパー健康ネッコ。


 タピオカ……はストロー外して一気に呷ってぷはーするのでチャレンジ以前の問題。 できるかできないか明記したらできないかな? ぐらい。



 締まった健康ぼでーなの摘む所無いが皮がネッコ特有の柔軟性でやたら伸びる。

 にらめっこで負け無しのどこを見てるか分からない糸目キャット。

でも普通に開く時は開く。



 ――――


 “めっちゃ頭良い”


渡海猫(シーキャットバード)


 体長50cm程の小型の鳥型魔物。


 魔物と銘打ってはいるが魔法等は使えずその分知能がずば抜けて高い特徴を持ち、人に馴れている個体は結構どころか普通に人語を理解するほどに賢い。



 口コミか何かで最近この辺にぃ、飯が美味い船、来てるらしいっすよ? というノリで鳥たちに広まって船の一角が鳥たちに占領される流れとなった。


 タマの適当な発言により飯食いに来るなら何か駄賃とか出さんのかということで抜けそうな羽根を繕いついでに差し出した個体をきっかけに要らない羽根を差し出せば美味い飯が食えるとのことでさらに大盛況となる。


 対価が発生したことにより残飯からまかないレベル(マクレの気遣い)迄飯のグレードが上がって更に口コミは加速する。


 彼らにとって抜けた羽根は要らない物でも人間側から見れば矢羽や羽根ペン等々とても有用な素材なのでお互いwin-winである。



 前述の通り非常に賢いので下手に虐めたり狩ったりすると夜な夜な持ち出される可能性がある物や結構な物でも数羽で協力してなんでもかんでも一切合切海に投棄されるのでいじめるのは、やめようね!(自己責任)


 ちなみに海賊島在地の海賊たちは対策をしっかり取っておりあまつさえ海賊のことを認知していない個体を罠で捕まえて食糧にして鳥たちから相当の恨みを買っていた。



 ――――



 “キング・オブ・ポップバード”


スリラーカモメ(バードTheマイコー)



 鳴き声がとても独特なカモメ。 あくまでカモメなのでどっかのポップミュージシャンは全く関係無い。 ナイったらない。


 でもッポウ! って鳴く。


 頭部の羽毛は黒のウェービーヘアのようで一部羽毛が前髪の要領で垂れている。


 鳴き声と踊りで物事を表現する習性を持ち、またその踊りは見るものを魅力するほどキレッキレである。



 流れの個体であり、1人(羽)旅がらすをしていたところ、現在の群れと休憩に使用していた岩場のナワバリバトルにて海猫たちと激しいダンスバトルの末、お前……やるじゃねぇか フッ……お前のほうこそ…… という感じで実力が認められ仲間の一員として加わることとなった。



 ムーンウォーク(通常移動)はもちろんのこと、ゼログラビティ、サイドウォークも難なくできる。


 やっぱりジャクソソとは微塵も関係無い。


 でもアーオッ! とか鳴く。


 ――――



 “名前付ける才能逆にある”



「ダ・セーンス」


 ネーミン才能ナッシングクソダサおじさん。


 見た目はものすごい鍵爪船長みたいな見た目をしている。


 でも天敵に別にチクタククロコダイルとかいないのでやっぱり右腕洋服ハンガーおじさんとは関係ない。


 勿論知り合いにパーターピンとかいう緑のなんか浮いてる奴もいないので版権的に安心。




 何をどう考えたらそういう名前に至るのかという逆になんかすごい人。


 勿論部下全員がすごいダサいと思ってるけど上司として欠点らしい欠点がそれくらいしかないので敢えて口に出す必要もなく言わずに気遣って、満場一致でまぁ……言わなくて良いか と、なっている。


 海賊としては抵抗すれば必要な分だけ殺す。 降伏したなら陸まで生きれる分だけの食糧を残して逃がす。 これは皆殺しにするより沢山の証人が居る = 海賊として箔が付くと考えているため。


 タイミングと運が悪かったのか、やたらめったらマッキーと遭遇し、その度に不殺でボコられて絞られてちょっと可哀想なところもある。(盗賊の時点で因果応報だけどな!)


 マッキーが海賊を飽きて辞めた後は空いた海賊島に陣取り、マッキーに復讐すべく“マッキーにボコられたから仕返しをしようぜ同好会” を発足。 自身はマッキーに一泡吹かせられればそれで良いから金目の物は好きにしろという約束で他の海賊団を9隻も集めた。(むしろよく9隻も廃業しないで残ってたものである)


 ほかの海賊たちは取り敢えず此奴先に突っ込ませて美味しい所だけ持っていこうかと考えているため、突貫するぶんぶん号(略)から大分離れていたが、イレギュラーの塊であるタマの飛来で逆にとんでもない大ハズレを引いた。



 船を失ってからは仕方なく廃業して島でのサバイバル生活を頑張り始めた。 他の海賊たちから畑を守ったりなんだかんだ結構物資が流れてきたり、船長! 浜辺から女の子が! (別大陸から命からがら逃げて漂着した奴隷たち) とかあったり。

 以外にも海賊やるくせに人間出来ており、特に乱暴する訳でもなく……と言うか人的資源がどれだけ大事なのがサバイバルでわかりまくってるので後先考えない他所から護って面倒みてたらたらなんか仲良くなったりその行いを神様でも見てたのか全員の分と言うか難破した奴隷船が流れてきたり要約するとなんか村になってたり……良かったね!


 ――――



 “でかい”


ティン玉(ゴールドティンボール)



 爆弾。 フルティンが友好の証に好きに使ってくれとタマに渡した金色に輝くお手製爆弾。


 ロックピンを抜けば起爆術式が作動して本体を炸裂させる仕様なので万が一誤ってピンを抜いてもすこぶる遠くに投げて、相当頑丈な遮蔽物に退避すればなんとかなる。


 果実の晩白柚(ばんぺいゆ)並の大きさで、勿論爆発時の威力もぶっ飛んでおりキンガ砲身内とは言えタマをはるか遠くまで飛ばすほどのエネルギーを有する。


 そんな危ない物をしれっと渡してくる辺りやっぱりあの爆弾魔やばない?


 ところでそれは、フルティンの ティンの玉! フルティンの ティンの玉だからね!



 ――――



 “土用丑の日“


大海蛇(シーサーペント)



 う



 な




 ぎ。






 ――――




 “一般通過虫A”


海飛蝗(シーホッパー)


 水中に適応した昆虫種。魔石を有していないので野生動物扱いに属する。


 ゲンゴロウのように空気を溜め込む能力があり、水を蹴ることに特化した脚を使って海中に潜っては大好きな海藻を主食とする飛蝗。


 サイズが30cm弱あるので近くで見ると結構ビビるデカさ。


 緊急時には水面蹴りをして捕食者から素早く逃げることが可能。


 ……魔国の一部では此奴を醤油で煮付けて食べる文化があるとかないとか()



 ――――



 “一撃必殺”


突貫鮪(ツナドリル)


 成魚は平均体長2mほどにもなる大型の魚類。


 円錐状かつ頑強な頭骨を持ち、海中を回転しながら遊泳して仕留めた得物は螺旋の溝の途中にある口に運ばれる仕組みになっており、主に小型魚類などを主食とする。


 又、動きが遅い大型の物も獲物とする習性があるので船舶も獲物と認識される。


 かなりの速度と質量で大抵の船底は容易く抜いてくるのでまき餌漁をしていると、こいつらの突撃で轟沈させられたという事故が結構ある。



 頭骨は優秀な武器なり、本体の味もとても美味故、“捨て船”という専用の船を作りわざと突撃させて狩る漁法も存在するほど有用な魚。



 円錐螺旋は男の浪漫でありまた鮪も海の男浪漫であるからしてやはり鮪には浪漫が詰まっているということか。



 ――――




 “黄色い虎柄のクソでかいG”


海虎(シータイガ・)蜚蠊(ジャイアントローチ)


 体長1m。 海底の掃除屋(スカベンジャー)


 これ以上の説明はヘイト買いそうなので終わり! 閉廷! 解散!



 ――――


 “ビート板の覇者”


「タマ」


挿絵(By みてみん)



 主人公。 Gで名鑑締めくくるのは流石にどうかと思うので……


 せつこ! それビート板ちゃう! タワーシールドや!


 偶然とはいえ水中を泳ぐことができるようになったので陸適性S 隠し要素で水中適性S(力技) となった。



 ただし盾がないとやっぱり沈むのでまぁご愛嬌ってかんじ。


 陸海と来たら空ときますが、 ぶっちゃけ空適性は永遠に来ないです()


 そういう仕様。


 僕やっちゃいました? とか知ったこっちゃない系の生き物なので多分戻ってきたシンシア大陸でもお構い無しに何か起こすであろう。


 つーか多分絶対やる。

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