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ハガネキ 〜彼女はメタルでハガネのやべー奴〜  作者: 爆散芋
4章 家に帰ろう シンシア目指してどんぶらこ 編
131/202

108ネキ デストロスイッチどこ? ここ?

ポイント、評価お願いします! って奴居るやん?


何それずっる! ……とか思うんじゃなくてオレも頭下げてお願いしますすれば良いだけやんな!


つー事で読んでくれてる読者様! オラに評価を分けてくれ!


ボタンの場所? 最新話の一番下位にあります。


・ほーん? ま、ええわ気前よく評価したるわ。

なら5


・欲しがりめぇ……これが欲しいんか?

なら4


・ま、恵んだるわ。喜べ!

なら3


・ごーつくやんな君ィ、 ほら2で十分やろ

なら2


・1くれるだけでも嬉しいやろ?

なら1



・………。


なら0だ!






……うん。 正直3〜0は口から書いててデンプン出そうだったわ、素直に欲張って良い評価お願いしますって吐露した方がええやんな。


ちなみにこれ以降ねだりはしないっす(しつこいのは嫌いだし1回こっきりのネタだしな)




あ、既に評価くれてる奴は肩たたき券でいいっす

か?

あ、靴磨いときますね?

 前回のあらすじ




 ――――海賊船団側――――


「ハッハー! 遂に、遂に来たぜ復讐の時! 積年の怨み、今日こそ晴らしてやるぞぉ! この! “マッキーにボコられたから仕返しをしようぜ同好会” 頭目のダ・セーンス様がなぁ!」


「「「オー! (ネーミングセンスクソダセェ……)」」」


「ハーハハハ! 俺が先陣を切る! 誰が落ちても恨みっこ無しだ! 行くぞ野郎共ォ! マッキーの野郎を魚の餌にしてやる!

 行けェ! “ぶんぶんめっちゃはやーい号”、 奴の船のケツに噛み付いてやれぇ!」


「「「アイアイサー! (先陣を切る辺りカリスマは有るんだけど、センスがなァ……)」」」







 ――――



「警戒ーッ! 警戒ーッ!」


 響き渡る警鐘、蹴破られんばかりの(いきお)……あっ、壊れた。


 蹴り破られた扉から警戒数回のうちに即座に駆け付けた船長、マッキーが状況把握に努める。


「あぁん!? 海賊船だぁ!? 俺のシマ(縄張り)で海賊帆掲げるたぁ根性ある奴残ってるじゃねえか! 数! 進路!」


「進路方向の予兆無し! 数……1隻……いえ! 2隻! 3隻! ……4! まだ増えてます! 望遠鏡、どうぞ!」


「はぁ!? ……マジじゃねーか……ほぉ……」


 報告した船員から渡された望遠鏡を奪い取り、確かに。 と報告が嘘ではないことを確認して、何故か感心した様子のマッキー。


「来た方向から推測すると俺らが昔使ってた海賊島(拠点)で待ち構えてたと思いますぜ」


「おー、多分そうだろーな。賊辞めてから全然使ってなかったもんなぁ……お、あの帆の柄見たことあるわ」


「ご存じで?」


「おーおーおー、どいつもこいつもうろ覚えだが見たことあんな……ありゃ俺が昔締めた(襲った)奴らばっかだわ」


「……復讐、すかね?」


「だろーな、殺しちゃ食い扶持減るんで放流(またボコるため)して、いつからか見なくなってた奴らだな」


「(そりゃ略奪してホクホクな時にまさかの狩られる側になって何回もやられたら嫌になりますよ……美味しかったですけどね!)」


「10隻……ってところだな。 今見える奴らは」


()()、使ったら振り切れないっすかね?」


「確かにお前の言う通り()()なら半日は余裕で離せるだろーな。だが今の俺たちは貨物満載の太っちょで速度も出ねぇ、半日逃げたところで明日か明後日にゃ捕まるぞ」


「うーん、さすが俺らの元拠点。行くにも戻るにも数日間逃げる島のない絶妙な位置にあるっすね」


「んで、だ。あんだけの艦隊でわざわざ俺たちに姿見せたってことは()()()()()()()()()()()()()。って気満々だなこりゃー、どこまで逃げても追ってくるぞ。俺だってそうするしな」


「ど、どうしましたか!?」

「なにー?」


「船長殿! 敵襲とお聞きしましたが!」


 魔法使いコンビ、えーと、け……剣なんとかの冒険者一行も若干遅れて甲板に現れ、マッキーに状況を尋ねる。


「お、来たか兄ちゃんたち。嬉しくねーと思うが、喜べ仕事(戦闘)が始まるぞ。それも大仕事だ。10隻分は骨が折れるぞ?」


「じ、10!? この商船(海賊船)襲う船がいるんですか!?」


「ま、大方俺への復讐だろうな。丁寧なことに今までの分全部ってところだ」


「あの立派な大砲で寄る前に撃破とかできないんですか?」


「お。魔法使いの兄ちゃん、いいこと言うな? だがこの船自慢の二門式回転砲塔(キンガ砲)はな、1回ぶっぱなすと1日以上待たねぇと砲身が持たないんだ。弾が強すぎてな、確かに当たりゃ砲身は全部で4つ、4隻は落とせる……計算だ」


「計算……ってことは()()可能性もあるんですね?」


「御明答。なんだ兄ちゃん見た目の割に切れるじゃねーか。そんで4隻落としても6隻残る。どうやってもケツから追い付かれて噛み付かれるな? 後は乗り込まれてのお祭りよ。 俺らがへばるか向こう側が全滅か、簡単な話さ。俺達は趣味じゃねえからやらなかったが、兄ちゃんがくたばった後の連れ(姉ちゃん)がどうなるか、解るだろ?」


「ッ! ……さ、させないさ。死んでもさせない」


「……いい目するじゃねーか、兄ちゃん」


「意外に根性あるんですよ彼〜」


 決意の眼をしたケラスを褒めるようにセレソが自身の両ほっぺを押さえながら嬉しそうに身をよじる。


「あの、お二人共惚気けるのは後にしてくんないっすかね……ほら、船長苦い顔してますよ」


「あ、いや、すみません。そんなつもりは……」

「あ〜、すみません〜」


「……まァ、ヤル気があるってことだろうから頼むわ。……と、そこの鎧の兄ちゃんたちも頼むぜ?」


「任されよ船長殿、略奪者であるのに略奪されたことを根に持ち徒党を組んでくるなど言語道断。船内には誰一人として入れさせません」


「ほぅ、大層なこと言うじゃねーか」


「事実かどうかは自ずと解ります」


「じゃ、乗り込まれた時の白兵戦、頼んだぜ?」


「任されよ。船員の出番を無くして差し上げましょう」


「おーおーおー、言うじゃねーか。頼もしいな」


「……ぬわァ〜…… なんだ、 海賊? 船長海賊なのにか?」


 だいぶ遅れてだが、タマが大きなあくびをかきつつ、寝ぼけまなこで皆のもとへと辿り着く。


「おー、来たかタマちゃん。簡単に説明してやるとな、俺に恨み持った奴がいっぱい来た。だ」


「へぇー……」


「ま、悪いけどタマちゃん強えんだろ? 女に頼むのは気が乗らないがそう言ってる場合じゃねえからよ、1つ頼むわ!」


「あー……? 別に構いやしねーでよ」


「船に乗り込まれることになると思うから鎧の兄ちゃんたちと一緒に頼むわ」


「おー…… ん、 ん? 乗り込まれる……?」


「そりゃもう甲板で派手にドンパチよ! 俺は勿論戦える船員は表に出るがな」


「甲板……?」


「うん? どうした、タマちゃん」


 半分ボケボケで話を聞きつつ、“甲板でドンパチ”というワードにタマの頭脳(8bit)が高速回転を始めた!


 海賊襲ってくる→

 甲板にで戦闘→

 何もかもぐっちゃぐちゃになる→



 乱戦で建造した昼寝スペースがぶっ壊れる→


 俺の幸せの場所がデストロイ→


 白兵戦が起こると哀しみに包まれる→


 カシャカシャ……チーン。


 =やられる前に、やれ(デストローイ!)



 QED。


「……っしゃオラァ! ヤローオブコロシャー(野郎ぶっ殺してやる)!」


 寝ぼけモードから一転、完全にスイッチが切り替わって殺る気ギアMAXである。


「うおっ!? なんかすげーヤル気になったなタマちゃん!」


「応よ! 俺の寝床をぶっ壊す奴ァなんだって蹴り入れてやらぁ!」


「あ、沸点そこなんすね姐さん……」


「だがしかし! 俺は飛べねぇ! だが接近は許さん!(寝床のため) ……ん?」


「いや、飛べる人間なんて居ないっすよ姐さん……どうしたんすか? キンガ砲見て考え込んで」


「コレ、仮に今撃ったら()()()?」


「え? まぁ、今なら船回頭しなくても砲門回しゃ届きはすると思いますが……?」


「弾ってどんくらいつえーの使ってんだ?」


「1日以上冷やさないと次撃てないっすね。逆に言うとそれだけの炸裂に耐える頑丈な砲身ってことですけど」


「回転装置これかー!?」


「あ、ちょ、いきなりキンガ砲の所まで走らないでくださいよ! ……確かにその2つの大きいハンドルで照準合わせるんすけど、俺たち数人でやっと……って! 動かしたァァ!?」


「シャオラーッ! 砲撃手の船員! 名乗り出ろ」


「あ、はい。俺っす。あの……どうするんです?」


「船長ぉ! 砲弾は使わねぇ! だけど砲門は借りるぞ!」


「キンガ弾使わねぇだァ!? おもしれー! 好きにしろ! 見ててやる!」


「よーし許可降りたナ! 砲撃手! 仮に撃ち込むとして奴らの上を通るように角度俺に指示しろ!」


「え? 上すか? 回転ハンドルは……ストップ! 仰角ハンドル……ストップ! 弾着してないっすからこんなもんだとは思いますが……」


 ゴリゴリゴリ……と威圧感のある音を立てながら男数人の速度より数倍早く射角調整が完了。


「すげー……俺こんな早く砲門が動くの初めて見たわ……でも、砲弾使わないのに砲身向けて何す……えッ!?」


「簡単な話だ。 俺自身が(タマ)になるんだよ!」


「えっ、何やってん……はぁぁぁぁぁぁ!?」


 砲身へと駆け出したタマは迷いなくポーチから取り出したティン玉(ゴールドティンボール)を砲身内へと投げ込み、すかさず自身も中へと滑り込む。


 ロックピンを抜かれたティン玉は仕込まれた魔法術式を展開しつつ、金色の光を放って炸裂(大爆発)


 多大なる爆発エネルギーは逃げ場を固定され、タマを遥か遠くへと爆音轟かせ撃ち出していった。



 あまりにも予想外の出来事に、目を点にする一同と残煙を揺らめかす砲身だけがその場に残った……



 ――同軸海上仕返しの会――


「頭ァ! もう撃ってきましたぜ!?」


「この距離は当たるわきゃねえ! 見ろ、弾道も大逸れよ!」


「か、頭ァ!? 砲弾じゃないです! ()()()() ()()()()()()()()()()()()



「……はぁ?」



 ――更に同軸空中――


 ありがとうなんだぜプルチン!


 お前の形見、役に立ったぜ……!


 腕を組んで威風堂々と飛行? する最中、かつてのライバルだったプルチンにサムズアップで敬意を表すタマ。


 心なしか空に良い笑顔のプルチンがサムズアップしているように見える。


(ホヒーッ! 俺は死んでねえし、フルティンだっつってんだろ!)


 ……どうやら抗議の登場だったようだ。

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