あかちゃん教室
なし
「きゃさりんと
ろーずが
パパの
そうだんにのって
だから、
いえがたてられたのよ。」
そう
ママにきいて、
ぼくは
びっくりした
12がつに
ぼくには
ないしょで
なんかいもなんども
パパとママは
あかちゃんをうむための
れんしゅうを
この
きゃさりんとろーずの
びょういんで
べんきょうしていたんだって
そういえば
そのころ
どようびになると
やたらと
ぼくだけで
さいたまばちゃんのいえに
いくことがおおいなって
そのとき
ぼくは
おもったけど
そういう
ことだったんだ
パパは
あかちゃんをうむとき
ママがどうなるのか
とか
どうやって
たすけてあげればいいのか
とか
あかちゃんがうまれたあとの
にゅうよくのしかた
とか
おしめのかえかた
とか
ママといっしょに
いろいろ
ならってたらしい
でもずっとまえ
ぼくがうまれたときも
おなじことを
ならったんだそうだけど
「ひさしぶりで
すこし
わすれてたんだ」
って
パパが
このまえ
ゆうしょくのあと
いっしょに
おふろにはいったとき、
ママには
ないしょだよって
こっそり
ぼくだけに
おしえてくれた
そのころ
パパは
いえのちかくで
あたらしいいえを
たてるばしょを
さがしていたんだけど
なかなかみつからなくて
じゅぎょうのあと
かるいきもちで
「いえをたてるところを
さがしてるんです」
って
パパが
きゃさりんとろーずに
そうだんしたら
「そうなの」
っていって
しばらくして
パパに
れんらくがあって
「ここならいいわよ」
って
きゃさりんとろーずが
おおやさんを
おしえてくれたんだって
それまで
あたらしいいえのために
パパ
けっこう
くたくたになるまで
たてるばしょをさがしていて
それでも
だめで
パパが
もうすこし
とおいところに
しようかと
おもってたときで
はなしを
もらってほんとうに
うれしかったって
そして
それが
ぼくの
このあたらしい
いえ
なんだって
きゃさりんとろーずって
すごいよね
なし