みどりのマーク
なし
もしかしたら
って
パパは
おもったみたいで
ぼくと
パパで
おおやさんの
にゅういんしている
だいがくびょういんに
おみまいにいった
ママも
いきたかった
ようだけど
だいじをとって
いくのはやめたって
パパが
びょういんへの
バスにのってるとき
おしえてくれた
びょういんに
ついて
パパがうけつけで
きいてるあいだ
ぼくは
みどりのマークの
おみせで
コーヒーや
アイスの
のったのみものが
なんだか
きになってしょうがなかった
だから
パパが
こっちに
むかって
てをふってるのも
ぜんぜんきがつかなかった
おおやさんの
びょうしつは
おおやさんひとりきりの
へやだった
おおやさんは
とうめいな
さんそマスクをつけて
ねていた
パパと
おおやさんのおくさんが
「ちょっと」
っていって
ろうかに
でていった
ぼくは
じっとおおやさんの
かおをみた
でも
おおやさんは
おきなかった
そして
ぼくは
だまって
てをにぎって
あげた
おおやさんの
ては
まえに
むぎちゃをくれたときと
ちがって
すこし
ちいさかった
こんど
おじさんと
やさいを
うえようと
おもってたのに
なんだか
わからないけど
なみだがでてきた
かえるとき
あんなに
きになった
みどりのマークの
おみせは
ぜんぜん
めにはいらなくて
ぼくは
びょういんのゆかしか
みえなかった
なし




