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ぼくのいえ  作者: 玲於奈
31/66

ランナーチップ

なし

どうやら

たっきゅうびんだった

みたいで

ちいさなはこを

ママが

かかえてきた


そっかあ

さいたまばあちゃんが

いつもの

おくってくれたんだ


また

ママ

キッチンに

もどって

ごはんのようい

しながら


ママ

はなしはじめた


とちゅうに

さかがあって

おうえんの

じょしせいとが

ならんでて

ハイタッチしてくれたこと


ゆうめいな

マラソンランナーも

タッチしてくれて

パパがんばったこと


あまりのあつさに

みずをくばる

ばしょが

ふえたけど


そのあと

なんにんか

あるけなくなって


きゅうきゅうしゃの

サイレンが

きこえたこと


ことしは

ゴールのかなりまえで


パパのきょねんの

きろくに

とどかないことがわかって


パパ

とっても

がっかりしたけど

さいごまで

はしったこと


ゴールに

ついて

おもわず

すわりこんじゃって


ランナーチップを

こうこうせいに

とってもらったこと


みずのみばの

みずが

とっても

つめたくて

おいしかったこと


そのわきで

くばってた

だいふくもちが

とってもおいしかったこと


きろくは

あつさもあって

いちばんはじめの

マラソンをはじめたころの

タイムだったこと


ママは

まだまだ

はなしてたけど


そろそろ

アニメがはじまって

ぼく、みたくて

そおっと

だいどころから

はなれたけど


ママ

りょうりのじゅんびを

しながら

ぼくがいるとおもって

ひとりで

はなしてる


ママ

ときどき

ひとりで

はなすことあるんだ


でも

はじまったから

いそいで

テレビのまえに


そして

ぼうけんアニメを

しばらくみていたら


おにくの

にえる

いいにおいがしてきた


さいたまばあちゃんの

おくってくれた

すきやきが

できたんだ


パパがんばったもんね

なし

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