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ぼくのいえ  作者: 玲於奈
3/66

おまじないのぎしき

なし

たくさんの

ひとの

ざわめき


いえのまわりを

かけまわる子どものこえ


みんな

がやがやしゃべっている


いえのなかでは


だいくさんや

せびろすがたの

おじさんが

だまってあたまをさげている


なんだかてんぽの

ゆっくりした

おんがくが

ながれる


しろい

かみたばが

さゆうにふれる


きょろきょろと

あたまをさげながら

こっそり

まわりをみたら

みんな

むずかしいかおをして

あたまをさげていたので


ぼくは

あしもとを

みながら

わらってしまった


そしたら

よこのパパが

ぎろっとぼくをにらんだので

ぐっとがまんした


そして

おはらいが

おわって

かんぬしさんとよばれるひとと

めがあったとき


かんぬしさんのめが

にこっとした


そんな

かんぬしさんは

いろいろとすることがあるみたいで

いそがしくて


ぼくたちは

だまって

かみさまのまえに

たっていたけど


かんぬしさんは

1かいから

2かいから

ちいさなおべんとうばこに

はいった

きれぎれのかみを


それぞれのへやに

たくさん

まいた


そして

かんぬしさんが

2かいから

1かいにおりるとき

みたことのない

はいているくつが

すべらなかいかとか


かんぬしさんの

ながいふくが

かいだんに

ひっかからないか

とってもしんぱいだったけど


ひょいひょいって

おりてきて

ほんとうにかみさまの

ようだった


でも

かっこうも

かっこうだったから

むかし

ママがねるときに

よんでくれた

はなさかじいさんを

きゅうに

おもいだして

また

クスリとわらってしまった


もちろん

パパにまた

ぎろっと

にらまれたけど


ほかにも

かんぬしさんの

あいずで

やねをどしんどしんと

たたいたり


みどりのはっぱを

かみさまに

みんながひとつずつ

あげたりした


そのとき

パパは

いちばんはじめだったから

きんちょうして

おまじないの

ぎしきを

まちがえて


かんぬしさんに


「2かいれいをしますよ」


とやさしく

ちゅういをうけていた


パパはこういうの

いちばん

きんちょうするから


でも

しきがおわったあとのパパ

うれしそうだったな









なし

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