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ちいさいショベルカー
なし
ブルトーザーが
あきちを
たいらにしている
ぼくのいえから
むこうのどうろへ
ちいさい
ショベルカーで
あなをほっているひとがいる
そばに
いってみてみたら
ショベルカーに
のっていない
おじさんがいて
ぱいぷをうめながら
こっちをちらっとみて
「ぼうや
めずらしいかあああ
ぼうやのうちのだぞう」
って
ショベルカーのおとに
まけないように
おおきなこえで
こえをかけてくれた
ぼくのうちのもの
そうなんだね
あまり
そんなきがしないけど
ショベルカーは
ちいさいのに
ガリガリっておとを
たてて
いっしょうけんめいに
はたらいてる
パパがそばにきてて
まえに
こうじょうが
あったばしょだから
しっかり
じめんが
かたくされていて
ほるのがたいへんだって
こないだ
おじさんが
おしえてくれたって
さっきの
ヘルメットを
かぶったショベルのおじさんが
「こりゃあ
かたくて
ショベルがひをふくぞおおお」
って
わらっていった
それだけ
とちがかたくて
あんしんなんだね
「じしんも
だいじょうぶだな」
ぼそっと
パパが
そういった
なし




