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一文字物語

作者: 長野晃輝


 その王様の手は動かなかった。


 しかしその手は感じることができた。


 暖かさも冷たさも、痛みも心地よさも王様は普通の人と同じように感じた。


 王様の手は優しい人に触れれば温かく、嘘吐きに触れれば冷たく感じた。


 ある日王様は自分の右手と左手を触れ合わせてみることにした。


 家臣に手伝ってもらい、両の手を触れ合わせたのだが、その王様は何も感じることはなかった。


 彼はその時に言った。


「我々の手は誰かを感じるためにあるのだ」

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