命降臨
今。
私の指の上に1人のタンポポの種が降りてきた。
勉強中の私の右手にそっと舞い降りてきたのさ。
窓は雨戸。
少ししか風の吹いてない今。
なぜか、人差し指に腰を下ろしてきた。
勉強中の私の集中をみごとにまぎらわしたそいつは、人差し指から動かない。
私はそっと吐息を吐いた。
雨戸を開け、広い世界を見せてあげると
彼女は自らその羽衣をなびかせ
静かに外の世界へ飛び立っていった―――。
彼女はいつか、綺麗な一輪の花をどこかで咲き誇らせるのだろう。
また、いつか、会えるその日まで――――――。
99%実話。
最後、リアルは、雨戸に行くまでに見失った。(汗)