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プロローグ

はじめまして、月読です。

急な話なんですが、ストック分である、先の展開も含めて、R15ではかなりキツくなってきているので、ただいまノクターンに引っ越し作業中です。しばらくバタバタするとは思うんですが、続きはノクターンのR18版「散ル散ル未散ルREBOOT」でお楽しみください。


2026/01/31(土)21:00より、ノクターンにてR18版を連載再開します。なろう公開分+αを一挙掲載して、その後は毎日21:00更新になります。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

 ■プロローグ


 雨の降る研究棟の最上階、表向きは世界的に有数なバイオ企業の若きCEOは、眼下に広がる街並みを見下ろしながら呟いた。


生命いのちは、あまりにノイズが多すぎる」


 彼らが開発した『ナンバーズ』と呼ばれる、かつて世界を震撼させたパンデミックの暗黒時代に、ゾンビ細胞から培養されたバイオ兵器。それは、螺旋による複雑な人間の肉体を、たった一行の「数式」へと変換するシステムだった。

 生命を「バグのないコード」へ。彼らにとって、病や老化は不幸ではない。ただの「計算ミス」に過ぎない。


「愛も、才能も、寿命でさえも、所詮はタンパク質の配列が生む変数だ。ならば、その変数に番号ナンバーを与え、管理し、最適化するのが我々の使命だ。それには、この社会を一度全部壊して、新たに作り変えるしかない」


 混沌への恐怖、支配への渇望。なぜ数字なのか。それは、数字だけが裏切らないからだ。


「神がサイコロを振って作ったこの混沌とした世界を、我々は数字の檻で飼い慣らす。個体識別番号シリアル・ナンバーを与えられた瞬間、人間は『予測不能な動物』から『制御可能な資産』へと昇華されるのだ」


 彼らの思想は、支配であって救済ではない。

 この世界を巨大なスプレッドシートの1セルのように、一分の隙もなく埋め尽くすこと。それこそが、このバイオ企業が『ナンバーズ』に込めた、傲慢で静謐な狂気であった。

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