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エノク書にて
かつて神々に命じられ地に舞い降りた200人の天使たちは、人の子を監視する責務を通じて、世を統べる役割を担っていた。
だが人の子の美しさに魅入られた天使たちは堕落し、女性と交わり邪悪な巨人ネフェリムを産ませ、人の子らに神々の秘密を教えることで一時世界に混乱を齎した。
神々の逆鱗に触れたのは言うまでもなく、堕天使や巨人たち、また罪深き人類を殲滅するため、地上を浄化する大洪水を起こすに至る。
凄惨な大洪水の後、生き残った堕天使たちは神々に拘束され、地上の終末が訪れるまで、暗闇の牢に永遠に閉じ込められることとなった。
片や人の子が産み落とした巨人ネフェリムは、悪霊となって地上を彷徨い、時に人の子らを惑わしながら実体を得る日を夢見ていた。