初めての街クエってやつ??(六)
「なんで男子って子供なんでちかね」
つみりん、その氷のような目はやめてもろて。
「…まぁ…まろもよくやったでち。たまには…ほ、褒めてやるでち」
つみりんが口をとんがらせてボソボソと言いながら、まろたんの頭を軽くひと撫でして、照れ隠しなのか最後、はたいてた。
なんでかな。
「ちゅみりんねぇたまのためでちゅからね。いずれねぇたまのおむこしゃんになるおとこでちゅからね、まろたんがんばりゅでち!」
ちっちゃい両方のおててをぐっと握って主張するまろたん。かわいいよまろたん…かわ…ん?
「え?まろたん今なんて??」
「まろたんはちゅみりんねぇたまのこん「こ、こんどちゃんとご褒美あげるでちからね!!甘いの!?甘いのでいいでちか!?」やくちゃでち!!」
「「んんんんんん???」」
「でちから、まろたんは、ちゅみりんねぇたまの…「弟分でち!!」…」
「そんな言葉じゃなかったような気がするでちが…」
「気のせいでち!!」
「しかたないでちねぇ。ちゅみりんねぇたまは。ちゅんでれなんでちゅから」
「ちゅんでれ」
「いじゅれちゅがいになるんでちゅから」
「ちゅがい」
「…えっ!?番!?」
「ちょ!まろ!まっ!!!」
「まろたんはこんやくちゃでち!」
「認めな〜い!!つみりんは認めないでち〜!!!こんなちみっこがつみりんとなんてぜーったい認めないでち!!!」
つみりんが必死で否定すると、まろたんが目を見開いて固まってしまった。
あぁ泣いちゃうかもしんないかな…お菓子でご機嫌直らない?あとつみりんのお婿さんってまろたん結構猛者??
「失礼なこというなでち!!」
「言ってないよぉ〜」
「…あれ?なんか聞こえたきがしたでちが…あれ?」
心の声に反応するのほんとやめてもろて。
泣いちゃうかと思ったまろたんだったけど、ふっとため息をついて、改めてつみりんに向き合った。
つおい子。偉い。
「ちゅみりんねぇたま?わかってないでちゅねぇ。いーい?まろたんは、しゅーぐおっきくなるでちゅよ?ようしぇいしゃんなんでちゅから」
「う、ま、まぁそう…でちけど…」
「ちみっこいまろたんをたのしめるのは、いまだけでちゅよ☆」
「別に楽しむとかは…」
「それとも、はやくおっきくなってほしいんでちゅか?ちゅみりんねぇたま?」
「なっ!?ば!ちが!いや、大きくなったらちゃんと仕事してもらえるから…」
「まろたんがこんやくちゃじゃダメ?」
あざとさといえばつみりんだけど、それを上回るかのようなあざと可愛さだけど、なんだろ、これは…男の僕でも許しちゃう何かがある…てか結構ぐいぐいいくね、まろたん。可愛い。すごい。
つみりんが押されてる。おもろい。
「あざといのわかってんでちからやめるでち!」
「ふ〜ん。こたえてくんないんでちゅね…でも、ちゅみりんねぇたま?しゃいごにちゅみりんねぇたまをほれしゃしぇたらまろたんのかちでちゅよね?」
「は?まろ…何言って…」
「まろたんはちゅみりんねぇたまのだいちゅきをいっぱいちってまちゅからね、ちゅみりんねぇたまのりしょうのおちょこになってやるでち。こーうんちもぱないでちゅからね。おかいどく」
「おかいどく…」
「ちゅみりんねぇたまのめんどーなせいかくのちょこも、かわい〜ってうけちょめられるの、まろたんだけでちゅからね?……まろたんがおっきくなったら、あきりゃめて、およめしゃんになるでち」
「め、めんどーってねぇ!?…」
まろたんはそっとつみりんの耳元でささやきながら、少し耳周りをカジカジと軽く毛繕いをした。
突然の事で固まってしまったつみりんの頬に手を当てて、まろたんが至近距離で話す。
「まろ、はやくおっきくなるから、ちゅみりんねぇたま…ちゅみりんも、かわいいくまっちぇるでちよ?…かくごちておくでち。」
「は?な…に…」
「じゃあまたこまったらよんでくだちゃい。まろたんはいちゅでもかけつけまちゅ☆ごほーびは…くふふ☆いまのちゅみりんねぇたまのおかおでもいいでちゅけど、おかちもほちいでちゅ!ちゅみりんねぇたまにあずけてくだちゃい!…こんど、とりにくるでちゅからね。あま〜いおかち…たべしゃしぇちぇくだちゃい」
最後また耳元で囁いてからニコっと笑って僕らにも手を振ったまろたんは、キラリと光を残して消えてしまった。
僕と雷蔵ちゃんは顔を見合わせて、なんかその…盛大に照れてしまった。
なんか…思春期男子には真似できない感じ。
恋愛に関してはまろ先輩って呼ぶべきかな。
「い…イケチラやで〜イケチラがおるでぇ〜…」
「あれが…イケチラ…」
「らいぞー…お嫁さん探しとかゆってる場合じゃなかったでち…男っぷりをあけなきゃ…」
「まろたん…いやまろさん…僕らとれべちだったね…カッコいかった…」
「は、はぁあ!?はぁ〜あ!?な、何言ってるでちか!!ふ、ふん!おませにも程があるでち!セリフがくさいんでちよ!!平仮名でしか喋れないくせに!!あ…あんな…あんなんで…つみりんがどうにかなるなんて思わないことでち!!」
呆然としていたつみりんも、ハッと意識を取り戻して、平静を装ってるけど、お耳やお鼻、お口周りも全部赤い。
「あ〜もうあ〜もおぉおぉ!なんなんでち!だからまろが来るのやなんでちよぉ!!!」
僕たちは照れくさくていたたまれず、つみりんは…わかんないけど、多分照れてかな?
三人でくしくしくしくしと、しばらくセルフ毛繕いを続けるのだった。




