第??章「天秤にかける命の選択肢、」【みさゆき】
※なろうのルビの仕様で、( )が何故かルビになってたりします。直せなかったので気にせずお読み下さい。
体調不良ということで、保健室に運ばれた私は
ただぼっーっと...白い天井を眺め続ける事しか出来なかった...。
美紗(私に雪音を守れる力があったら、
どんなに良かっただろう...)
美紗(私が柚夏みたいに強かったら)
美紗(戦えてたのかな...、)
美紗(晴華さんみたいに頭が良かっ
たら...、今の状況も冷静に乗り越え
れたのかな...。)
美紗
美紗(...私には、...何も、ない...。)
考えれば、考えるほど...どうして良いか、分からなくって
軽く考えるだけでも...、すぐに吐き出してしまいそうだった...。
美紗「雪音...、」
美紗「...雪音はどうして来てくれた
の」
美紗「...雪音は保健委員じゃないよね。」
美紗「早く教室に戻らなきゃ、駄目だよ」
そう、私を此処まで運んでくれたのは
雪音だった。
チャイムが鳴った後 授業に遅れて、すみませんと笑いながら謝まる私に対して
雪音が割ってはいるように突然目の前に現れて、それから流れるように保健室へと雪音に連れていかれた、
でも雪音のその優しさが今の私にとっては何よりも、...つらかった。
美紗「あと二時限くらい平気だって、」
美紗(演技には、結構自信あったんだけどな)
雪音「...貴女の身体は一つしかないの
ですよ」
いつもはそんな事しない人なのに...どうして今日は一緒に居てくれるんだろう
美紗「サボるのとか嫌いでしょ...?」
雪音「それだけ私にとって貴女が必要
だということです」
美紗「...人間に、興味ないんでしょ...、」
雪音「それは貴女だって同じはず。」
美紗(...此処より人目のある教室のが
安全だし、あんまり長い時間人目の
少ないところに居て欲しくないけど...、)
美紗「どうして...。私なんかの為に...、」
美紗(...なんで、こんな事しか言えないんだろ
う...、もっと気の効いた台詞とか)
美紗(...本当だったら)
紗(ありがとうって。雪音が心配して
くれて凄く、嬉しいはずなのに...今は)
美紗(雪音と居るだけで、ただ、心が、
痛い...。)
美紗「私も、すぐに授業に戻るし...。
ただちょっとお腹が痛くなっちゃって」
美紗「生理かな...?さっき薬飲んだ
からもうちょっとすれば治るよ、」
美紗(生理なんて、嘘...。雪音にバレ
たら、後でなんて言われるかな...、)
...ううん、今はそんなのどうだっていい。私はただ自分のすべき事をすればいい。
美紗(お願いだから向こうに行って...、)
美紗(お願い...、だから...。私なんて
ほっといて...気持ちが、雪音に
揺らいじゃうから...)
美紗(...雪音なら、どうにかしてくれる
って...私の弱い心が。貴女を頼って
しまうから...、)
雪音「...私にも話せない事ですか。」
美紗「...ごめん。」
雪音が視界に入るのが、つらくて、胸がぎゅっ、と締め付けられる。
どうしようもなく苦しくて...私は雪音から逃げるように壁の方へと寝返りをうつ。
美紗「...雪音、怒ってるよね。」
美紗(...此処で、...言ってしまったら
私も、雪音も...ううん。)
美紗(...きっとすべてが、終わってしまう...)
雪音「...いいえ、...憤りは感じていません」
美紗「....」
美紗「...そっ、か。...雪音には、感情が
ないもんね」
美紗(誰にも言わずあの場所に雪音を
連れて行ったら...。...私だけは、もしか
して...命だけは助けて貰えるかもしれな
い...。)
美紗(ううん、でもそんな事したら、雪音は
あの人に殺されちゃうかもしれないっ...!!
そんなの、絶対に嫌っ!!、)
美紗(それだけは...、絶対、駄目っ、、)
美紗(雪音を売るくらいなら、...私が
死んだ方がマシだ、、)
私の愛しい人。
運命だと思った...、あの日初めて雪音を見たとき時から
私の目は彼女を捉えて離さなかった。
話してみて分かった、私は彼女を知ってる...
雪音は私の事を覚えてないかも知れないけど
遠い昔から、私は雪音に恋をしてたのかもしれない。
美紗「....雪音は、さ」
美紗「...雪音はもし、...私が居なくなった
ら、悲しんでくれる...?」
雪音「.....」
雪音「....何故、急にそのような事を言う
のですか...。...以前の貴女はそんな
人ではなかったはずです」
雪音「...何が、...貴女をそうさせる
のですか?」
美紗「一つお願いがあるの。
私の...」
美紗(きっと...、これが雪音にする
私の最後の願い...)
美紗「...お願い、聞いてくれる?」
雪音「...人に物を頼む時は、顔を見てお話
するのがせめてもの礼儀 ですよ」
美紗「ごめん、ごめん...。体調悪いとこ雪音
にあんまり見せたくなくて...」
毛布をよけて、私は笑顔で笑う。
というかもう、一回は死んでてもおかしくない命だったから
美紗(あの時に、私が生き残ったのはきっと
この時のため。だったのかな...)
美紗(せめて、最後は笑顔でいよう...。雪音
に言って。雪音が信頼してるボディー
ガードさんだったら、どんな敵でも
きっと雪音を全力で守ってくれる)
美紗(少なくとも私よりは。)
美紗(だって、雪音が信頼してるボディー
ガードさんだもん...。絶対に
雪音の安全だけは...保証される)
美紗「今日は雪音と一緒に帰りたいな。」
雪音「今日...ですか...?」
美紗「どうしても、今日じゃないと駄目で...」
雪音「今日は外せない用事があるのですが...。
困りましたね...。16時にはとある場所
に来るように言われているのですが...」
美紗「16...、時....?」
雪音「その時間に間に合うのであれば、
特に問題はありませんが...」
雪音「病は気からとも言いますし、悪化
されては元も子も」
美紗(16時...、あの書いてた場所と
同じ時間...?まさか...!!、、)
美紗「雪音、そこ、どこっ!?」
※スライド
美紗(やっぱり...、)
美紗(あの紙に書いてあった場所と
同じ場所...、此処にあの白ローブ
人間がいる...。)
怖い...、嫌だ...。行きたくない...。でも...。
私より、雪音が殺される方が...、何倍も怖かったっ、、
雪音「お顔が真っ青の様ですが...。本日は
もうお帰りになられた方が...」
美紗「...ううん、私も一緒に行くよ」
雪音「...いえ、この場所は今...大変危険
なので。杏里さんが行って良い場所
ではありません」
美紗(そんな危険なとこだからこそ、尚更
雪音一人で行かせられないのっ...!!)
白い大きなカーテンが大きくたなびいた...
その瞬間、白いフードを被った全身白ずくめ姿の人物が雪音の背後に立っていた。
もし、これが夢なら
今すぐ目が覚めて欲しい
美紗「雪音...っ、」
美紗「今すぐそこから、逃げてっッ!!!」
私が雪音の手を掴むより早く、
白ずくめのフードを被った人物は不適な笑みを浮かべながら白い手袋で雪音の口を塞いだと思うと、
雪音が何か言う前に、雪音の意識はすぐに途絶えて前屈みに倒れる。
全身白ずくめの誘拐犯はそれを確認して受け止めると雪音を抱えたまま駆け出し、
チェーンで窓ガラスを割った後、全力で走っていった。
美紗「...ゆ、雪音ッ!!」
※キャプション
ダイナミック☆逃走。でも、そのまま迂回するより人目が付かなくていいかもしれませんね。壊した方が早いですし
なんでこんなに美紗は雪音の事が好きなんでしょうか。筆者にも分かりません←!?




