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光が差す先に、僕を助けてくれる君がいる。

作者: 七瀬
掲載日:2021/09/19







僕は物凄く子供の頃から【霊感】が異常に強い。

普通の子には見えないモノが、僕には当たり前のように見えている。

最初は、僕の異変に母親が気づく。

まだ、言葉も話せない僕がいつも同じ方を向いて誰かを見ながら

指をさしている様子におかしいと思ったらしい。

息子が誰かと話している? と思った母親は更に母親に聞いてみた。

何故なら? 僕のおばあちゃんは霊感がある人だから。

でも、僕より霊感が異常に強い人は僕の家系にはいない。

僕はスクスク成長していく中で、僕の霊感も研ぎ澄まされるように

強くなっていった。

僕は霊を見て、霊と話、霊の相談を聞く。

僕の両親や僕の弟も僕を理解してくれた。

特に母親は、自分の母親が霊感の強い人だったので、母親が子供の頃

僕のように、霊と話をしているところを何度も見ていたらしい。

僕は、おばあちゃんに“霊”の事を詳しく聞くようになった。

唯一、僕と同じ霊感を持つ僕のおばあちゃんは僕の唯一の味方だ!




『ねえ、おばあちゃんは? 何故、霊は僕やおばあちゃんしか

見えないの?』

『私と昇平は、特に霊感が強いからね! 霊が見えてしまうんだよ』

『僕ね! 霊の力になってあげたいんだ!』

『そうね、霊の相談に乗ってあげる事も大事なことだね』

『おばあちゃんも、そうしてきたの?』

『勿論だよ! 霊は決して怖いモノじゃないんだ』

『うん!』






 *






・・・でも、ココから数十年後。

おばあちゃんも7年前に亡くなり、僕は霊感がある事を人に

隠して生活をするようなっていた。

もうこの頃の僕は一切! 霊の相談には乗る事もなくなった。




そうなると? 霊が僕に怒って攻撃を仕掛けてくる事が増えたんだ。

夜僕がベットで寝ていると? 眠っている僕の足を霊が掴んで壁に

連れ込もうとしたり。

僕の上に負いかぶさって首をしてめてきたりするんだよ。

普段の生活でも、僕の邪魔を霊がするんだ。

僕には、はっきりと人間と霊が見えているため。

“どっちが人間でどっちが霊か?”直ぐに見極めるのは難しい。

だから、たまに間違って霊の方に普通に僕は話しかけてしまう。

そうすると? それを見た友達が僕を気持ち悪いと思うんだ。




『今、昇平さー! 誰に話しかけてたんだよ、気持ち悪いな~』

『い、いや? 間違っただけだよ』

『それならいいんだけどさー』

『そういう事、たまにやってんぞ! 気を付けろよ』

『・・・あぁ!』





友達からは、たまに気持ち悪いと思われる。

誰も居ないのに、普通に僕が喋ってるからだ。

まあ、今の友達に一切僕は霊が見えているとは言っていない。

ちょっと、頭がおかしくなったか? 天然なのか? それぐらいにしか

思ってはいないだろう。

僕の友達は、これぐらいの事じゃ友達をやめたりしない友達なんだ。




・・・でも、毎日のように霊は僕の邪魔をする。

僕が一人暮らしを始めた部屋では“ポルターガイスト現象”が起きる。

毎日、24時間、誰も居ないのにあちこちで音が鳴り物が飛んでくる。

霊が怒っているのは僕にもよく分かるのだけど?

どうしていいのか、もう僕には分からないんだ。

頼りにしていた、おばあちゃんも亡くなったから。





そんな時、一つの光が僕に差し込む。

僕の部屋に、綺麗な女性ひとの霊が現れたんだ。

そして、彼女が僕にこう言った。



『ごめんなさいね、霊達が貴方の邪魔ばかりして!』

『・・・き、君は?』

『貴方の亡くなったおばあ様に頼まれてきたのよ』

『・・・お、おばあちゃんが!?』

『そう、貴方を助けてほしいって』

『助けて! 霊に毎日邪魔されてるんだよ』

『えぇ、これからはもう! 霊は貴方の邪魔をしないわ』

『ほんと!?』

『勿論よ! その代り貴方の“強い霊感をもらっていくわ” いいわね!』

『・・・ううん。』

『じゃあーステキな人生を歩んでね! さようなら。』

『・・・サヨウナラ。』










・・・こうして、僕の邪魔を霊達はしなくなった。

同時に、僕の霊感もなくなる。

彼女は、何者だったのだろう。

どうして、僕の霊感を持っていったのか?

霊達が僕の邪魔をしなくなったのか?

おばあちゃんは、あっちでも元気にしているのか?

なにしろ、僕はこれでやっと“普通の生活が送れるんだ”

僕にはもう、霊感はない!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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