スポットライトの照らす場所
あぁ、あぁ、あぁ、あぁ!
まただ。また誰かだ! 俺じゃない誰かにスポットライトが当たる。
俺は頑張った。謙虚に生きるべきとかそんなの心の中ではどうでもいい! 俺は頑張って生きているんだよ!
なのにまた誰か赤の他人にスポットライトが当たる。
俺は何を頑張ればスポットライトが当たるだろうか。俺はさ、俺を突き通していてもダメなのだろうか。社会を意識しなければならないのだろうか。社会と共存ではダメなのだろうか。
あぁ、羨ましい。見てると心がキュッとなる。縮むんだよ。小部屋に篭りたくなる。物を投げたくなるんだよ。
いいなぁ…… 輝きたい。誰よりも注目されて、誰よりも輝いて、誰からも見上げられたい。老若男女問わずさ。
どうすればいいんだろうな…… なんでもやってきたさ、でも輝けてないってことはまだやれてないことがあるんだろうな……
今度は何をしようか。死ねば売れるか。違う、それは最終兵器だ。伝説、幻になるんじゃない。俺はまだ生きる。生きて教祖になるんだ。
次スポットライトに照らされるのは俺なんだ。