4.2回目のはじめまして
高校は自転車で20分の場所にある。
久しぶりに故郷の景色をみていると
これだけで青春している気分になる。
大学は都会のほうに行ったため
田舎のこの風景は久しぶりにみる。
学校に到着し駐輪場に自転車をとめて
教室に向かった。
教室に入ると時間までまだ20分もあるが
ほとんどの人が席についていた。
入学したばかりだからみんな緊張している。
前もこうだった。
そして俺が席についたらあるイベントが始まる。
窓側から1列目の1番後ろが俺の席だ。
5番のロッカーに荷物を入れ俺は席についた。
「な、なあ…」
はいきました。
隣の男子が俺に小声で話しかけてくる。
こいつは俺がよく知っている人物だ。
「ん?」
「俺が卒業した中学からきたの俺だけでさ、
しかもなんかこのクラス前半俺と君以外女子じゃん。
心細くて仕方ないんだよ。
なんか話ししようぜ。
あっ俺の名前はご…」
「後藤裕人君だよね」
隣の男子。後藤裕人が自己紹介する前に
俺は名前を言った。
例の3人仲良しグループの1人である。
サッカー部に所属する予定で
勉強はできないがスポーツ万能なやつだ。
身長は俺より5センチ高くて175センチだ。
見た目もイケメンでよくモテていた。
ただ性格は少しビビリであることを
俺は知っている。
「えっなんで知ってんの?」
「ほら昨日クラスメイト表渡されたから
覚えたんだよ」
もちろん嘘である。とっさについた嘘だ。
まあ裕人も流石に俺が未来からきていることに
気づくわけもない。
「すげーな、そんなすぐに覚えられるのか。
ごめん俺は君の名前分からないから
教えてくれないか?」
「いいよ、俺は和泉琥珀。
これから男子2人ぼっち頑張ろうな」
俺は手を差し出す。
裕人も俺の意図が分かり握手に応じる。
「こちらこそよろしく。
あっ俺のことは裕人って呼んでくれ」
「じゃあ俺のことも下の名前で
琥珀って呼んでくれ」
それから裕人と話し込んであっという間に
15分が過ぎた。
朝の会まであと5分となったが
1つだけ空席がある。
決して休みなどではない。
あともう少しでくるはず。
彼女が初日ギリギリで登校してきたことは
よく覚えている。
「みんなおはよー」
担任の先生が入ってきた。
何人かの生徒があいさつを返した。
「やっぱりみんな緊張して声が出て小さいな。
まあ今日は良しとしよう。
少し時間より早いけど朝の会を……」
ガラガラガラッ!
「セーフですかっ!?」
勢いよくドアから彼女は登場した。
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