1.出会い
自分なりに妄想した一筋縄ではいかない
恋愛ストーリーを文字にしてみました。
俺の名前は和泉琥珀、20歳だ。
俺は今高校に通っている。
だが留年や少し遅めの入学などではない。
時間を司る神『時の神』トッキーの力によって
俺は大2から高1にタイムリープしたのだ。
なぜこんなことになったのかと言うと
トッキーとの出会っとことにある。
出会いは唐突であった。
バイトが終わりアパートに帰って
携帯をみると高校時代の友人から飲み会の誘いの
メールが来ていたのを見て、
高校生の頃を思い出していた時だ。
目の前が突然と光だし現れたのは
中学生ぐらいの1人の少女だ。
それはとても現実の世界にはいない、
それこそアニメや漫画の
キャラクターのような少女だった。
老化やストレスからではない
雪のような白髪のショートカットと白い肌。
瞳はサファイアをはめこんだような美しい瞳。
突然のことに俺が唖然としていると少女は
「わたしは神だ!!」
自慢げに宣言しドヤ顔をしている。
俺は驚いていたことがバカらしくなった。
「えっと…まあ、あなたが人間ではないことは
わかりました」
ドヤ顔から一変少女は少し驚いた顔になった。
「随分と物分かりがいいね。
今までの人は最初は全然信じてくれなかったよ?」
「俺の部屋は見ての通り全然荷物もないから
隠れる場所がないですし」
俺は自分の部屋を見返しながら言う。
「それに光源もないのに
あんな光を出しながら急に登場なんて
テレビのドッキリだとしてもできるはずがないですよ」
「ま、それもそうだよね。
物分かりが良い方が話しが早くて助かるよ」
そう言いながら少女は
机の手前にある座布団に座った。
俺はいちよお茶を出し反対側の座布団に座る。
「それであなたは何者で何をしにきたんですか?」
「わたしは神だ!!」
立ち上がり再び登場シーンを再現する。
「いや神様っていうのはわかりましたから
何の神様なのか教えて欲しいです」
「あーそっちかー紛らわしいなー。
わたしは時間を司る神『時の神』だよ」
「時の神ですか…」
「トッキーって呼んでね!」
「あっはい」
俺は自分のお茶を少し飲んだ。
トッキーも一口飲んでまた話しを再開する。
「じゃあ何しに?」
「わたしは君にね、チャンスを与えにきたんだよ」
「チャンス?なんのですか?」
聞き返すとトッキーはさっきの少女らしい
明るい声ではなく低い声で静かにこう放った。
「君が好きだった人…
いや過去形ではなく現在進行形か…
君の好きな人である盛谷咲を
助けるチャンスだよ」
身体に鳥肌が立った。
好きな人の名前がでたことにも驚いたが
何よりさっきの声とオーラによって
人としての本能でわかった。
これが…神か。
「ま、そんなに怖がらないで。
最後に神様であることを信じてもらうための
とどめみたいなものだから」
また明るい声に戻り少し安心した。
「そんなことしなくても信じてましたけどね。
それで助けるチャンスとは…?」
「言葉の通りだよ。
2026年8月6日に死んだ盛谷咲を
わたしの力で助けるんだよ」
「時の神の力で…過去を変えるってことですか?」
「そうそうその通り!
過去を変えて盛谷咲が死なない世界を作るんだよ」
「えっ!?じゃあお願いします。盛谷をーー」
俺は理性を失い前のめりになりながら
お願いしようとしていたが口を塞がれた。
「そんなねーお願いしただけで過去を変えてくれる
わけないじゃん」
「じゃ、じゃあどうしたら?」
神様は立ち上がり俺に指をさす。
「君が変えるんだよ過去を…
盛谷咲の死の運命を」
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