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この世の終わりみたいなRPG  作者: 勿忘草
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第一話〜let's playing!


まずは、初期設定!!

〜第一話〜let's playing!


進夢は、◯mazonの箱を猫に爪研ぎされたくらいに

ビリビリにして、中身を取り出した。


【ゼロ,コンティニュー あなたの物語はここから始まる。】


「おお!これが、ゼロ,コンティニューか!」

「よし!早速ゲーム機の電源を付け…ん?なんだこれ?」


パッケージには、注意書きが書かれていた。


【※注意書き〜ゲーム終了の際には、秘密の呪文を

必ずメモしてください。詳細は……◯◯△□〜】


「あ!昔のRPGの定番の!あれか!」


説明しよう!

某人気名作ド◯ゴン クエ◯トの初期、

20桁のひらがなを打ち込むことにより、

前回終わったところから始められるという

昔ではものすごい便利な機能であった!


「あれかぁ、でも今の時代にしてはレトロチックな

設定だな。」


この時、最後まで注意書きを読めばよかった。

まさか、

あんな事になるなんて…


「まぁいい!とにかくCDをここに入れてと」

「ウィーン」

【ダウンロード中】

「んー!待ちきれない!!」

【お知らせ:ダウンロードが完了しました。】

「よし!let's playing!!」


【ゼロ,コンティニュー】


暗い背景に、ぼんやりとタイトルが浮かび上がった。

意外にも、しっかりと日本語対応していて安心した。


【push to ◯ start】


「よし、◯を押してと。」


【ニューゲーム】

【秘密の呪文】

【------------】


「ん?下のこの伏せられたものは、なんだ?

まぁ、いっか!ニューゲームっと!」


【あなたの性別を答えてください】

【♂ or ♀】


「えーと、男!♂!」


【あなたにいくつか質問をします。自分の本心で

答えてくださいね】


「お、これはド◯クエ3の女神の質問みたいなので、

性格とか決まるのかな?」


【question 1】

あなたは、【世界を救うこと】は大切だと思いますか?

【Yes or No】


「ん?変な質問だな。もちろん、Yesだろ。】


【今、もちろん。とおっしゃいましたが】


進夢は、慌ててあたりを見渡した。


「え!?なんで?なんで、言ったことが聞かれてるの!?」


【あなたは、魔王側の生活を想像したことはありますか?】


「え?そんなもの知らねぇよ!魔王は倒される為に

いるんだから。」

(この、ナレーション頭おかしいのか?)


【頭がおかしいと?】


進夢は、慌てすぎて後ろの壁に頭をぶつけた。


「痛たたた。」

「なぁ、なんで考えてる事が分かるんだ?」


【私は、このゲーム。いいえ、この世界の女神なのです。】


なるほど。このゲーム、マイク機能ありで、プレイしている本人に直接話しかける要素もあるんだな!」

「女神様ですか。お名前は何と?」


【メルスト・ヤーウェ・ラファと申します。】


「へぇ、素敵な名前ですね。」


なんというか神々しい名前に思わず見惚れてしまった。


【あら。あなたの名前、お聞きしていませんでしたね。】


進夢は、話の雰囲気から何かを察して、正座しながら答えた。


「僕の名前は、無廻 進夢 と言います!」


【ほう、良い名前ですね。】


女神様は何か感じたかのように、こう言った。


【やはり、あなたはやってくれます。】


前、海外のプレイ動画を度々観ていたが、このような

会話?は無かった。


【では。】


女神様は、話を進めた。


【最後の質問です。】


「はい。」

「ゴクリッ」


あたりが、シーンとなって、固唾を呑んだ。


【あなたは、このゲームを《攻略》してくれますか?】


思い切って答えた。


「はい!やってみせます!」


すると、女神様は目に涙を浮かばせながら微笑んだ。


【では、参りましょう。】


「はい!」


と答えた瞬間、画面ではなく、目の前が真っ暗になった。


あの時、パッケージをなんで最後まで読まなかったのだろう。


【クリアするまで、現実には帰れません。】


【どうか、御武運を。

by メルスト・ヤーウェ・ラファ】









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