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世界の見方

作者: *叶音*

投げ出した夢、私の夏。

それは私にとって人生を捨てるような覚悟が必要だった。


それぐらいに愛していたもの、投げ出して

誰かは弱いと私に叱りつける。


でも、本当にそうかしら?

諦める事が逃げる事だとは私、思わないわ。


確かに、私は大切なモノを失った。

今だって、もったいなくて仕方がない。

返してほしいと、恨みさえ持っている。


でもね、辞めたから弱いなんて、誰も言えないんだよ。

逃げてるなんて、おかしいんだよ。

求めすぎて壊すから

今、世界が壊れているのでしょう?

そう言っているから、

戦争が、今でも絶えない。

尊い命が

何の躊躇いもなく失われていく。


何の意味があるの?

無理して闘って、何が残る?

大切なもの

自分の心、存在価値


全て捨ててでも欲しいものなんて、

あるのは一つだけ。

大切な人の愛情。


それさえ失う戦いに

人は何を望むのだろう


自分が大切なもののためなら

他の誰がどうなったって構わない?


私は、逃げてると言われてそう思った。


結局は欲しいのは私じゃない。

周りの自分勝手。

私はただのpawn。

逃げる事の許されない兵士。


でも、そんなの違うと気がついたから

勝つことが強さではないと気がついたから


私は、辞めるわ。


私の本当に大切なものはもう持っているから。


心の底から大切だと思える人への愛情

諦めた私によくやったと褒めてくれる仲間

…やるべき事も。


きっと、諦めた事に悔むことはあるだろう

後少しだったかも、と。

でも、そんな中身のない達成なんて

私は欲していない。


空へ羽ばたこう。

日の光を浴びて

道は違えど前に進む事に違いはない。


それに今度は

心から信頼できる仲間がついている


きっと、これも一つの強さ

今まで、いや…きっと今も欠けている彼らに

戦う事は止められないのだろう

勝つ事を望んで、

勝って何を得るのかも分からないのに


分かって欲しいとは言えない。

言って分かるのではおかしいんだ。

そんなんで止まる戦争なんてない。

争いは止まらない。


でも、気付いたのなら

全員がそう思えるようになったなら

世界には平和が

人々には愛情が


笑顔が、夢が、希望が、


ちりばめられた世界になるのかもしれない。




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― 新着の感想 ―
[一言] 作者さんとボクは きっと同じかもしれません。 ボクも部活辞めて みんなに逃げるな ここで諦めるのか って退部を否定されました。 中でも 毎日のように しつこく しかも必死に ボクに帰ってこい…
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