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プロローグ 〜彼女は思考する〜
例えば、である。もし自分がアメリカに行っていなかったらと、彼女は意味もなく考える。それはもちろん彼のことを念頭に置いての、妄想に近いものであるが。そして、彼女は気づいてしまった。今からでも遅くないと。そう感じてしまったのである。また、一緒に過ごしたいと思ってしまったのである。この彼女にとって形容し難い感情は何なのかを確かめるためにも、彼女は奮い立った。彼女には、知識があった。その上で、後先考えずに行動してしまう若気の至りもあった。それも彼がその先にいることが前提であるが。そして彼女は彼の元へ向かった。しかし、彼女は彼への気持ちを理解していない、いや理解出来ていないのだ。彼女の境遇がその感情の正体を霧がかかったようにぼやかしてしまう。彼女が自らの中に渦巻くその感情が恋だと知るのは、もう少し後になるだろう。
これは、そんな男女のありきたりで何処にでもあるようなお話である。
固い地の文が、多いですがこれから頑張りたいと思います！感想のほど、よろしくお願い致します！
