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第81話 魔王様…真犯人が目の前にいるんですけど…

《あの出来事から何日か過ぎた頃、魔王の城・謁見の間では》


「そ、それは本当か!」


と立ち上がり、喜ぶシルエラがいた。


「リヒトが殺されたというのは、本当なんだろうな!?」


キラキラとした期待の篭った瞳を、居合わせたレヴィアタンに向ける。


「…はい、どうやら本当のようです」


「そうか!やったぞ!あいつは死んだのだな!出来れば私の手で殺してやりたがったが、これ以上に嬉しいことはないぞ!」


よほど嬉しいのかシルエラは、ワチャワチャし始めた。


「フフッ…」


シルエラの喜び様にレヴィアタンはクスッと笑う。


「…よほど、リヒト大神官が憎かったのですね」


「よほどと言ったものではない。あいつは私の言葉を聞き入れずに、信用できないと私達悪魔を蔑み、勇者をここに送りつけた奴なんだぞ。この嬉しさは100年ぶりだ!」


と喜んだ所で、シルエラはいきなり静かになる。


「どうしたのですか…?」


シルエラは顎に拳を当て、考える仕草をする。


「今思うんだが、誰がリヒトを殺したんだろうか?あいつは人間から好かれているし、暗殺者か?しかし、暗殺者はあんな壮大な殺し方はしない…もしかして悪魔か…?」


シルエラの推測に、レヴィアタンは思わずビクッとなった。


「そ、そうかもしれませんね…誰か殺したのかわかっていませんし…」


「もし、リヒトを殺したのが悪魔だとしたら、その悪魔に褒美を与えんとな!それも、壮大な!」


そのシルエラの言葉に、レヴィアタンはピクッと反応した。


「褒美…ですか?」


「ああ、長年恨んでいたリヒトを殺してくれたのだ。褒美をせざるおえん」


(し、シルエラ様からの褒美?シルエラ様の褒美…シルエラ様からのほ、褒美…!)


ゴクッとレヴィアタンは唾を呑み込んだ。


「…そうですね。褒美は与えてやらないと」


本当は「自分がリヒト大神官を殺した」と言いたかったが、レヴィアタンは何を思ったのか言わなかった。


「あの、シルエラ様…。私に何か頼むことはありませんか…?」


顔を伏せ、もじもじしながらレヴィアタンはまだワチャワチャしているシルエラに聞く。


「私…シルエラ様の役に立つ為に…ここに来たんです。けど、シルエラ様は…私に何も…頼ってくれていない。私もシルエラ様…の役に立ちたい…です」


レヴィアタンは恥ずかしそうに続けて言う。


「冒険者…とか勇者…を大量に殺したり、いくつもの町を破壊…することだって…私は出来ます。私…強い…だから…」


レヴィアタンの言葉に、シルエラは考えると、


「確かにお前はあの(ベルゼブブ)に次ぐ、強大な力を持っている…だが、そういう戦闘面では、今の所お前に頼めんな」


シルエラの言葉に、レヴィアタンは残念そうな顔をする。


「え…どうして…ですか?」


「お前はこの城の中で私に次ぐ総戦力だ。この段階では強大な力を持つお前を出すといった、ヘマはできん。戦闘面での頼みは今の所ないが…そうだ。お前に命じよう」


「…はい!なんでしょうか…!」


「お前にはこの城の警備をしてもらいたい。見張り係りとなっていた、ネビロスが死んでしまって、見張り係が不足しているんだ。頼めるか?」


シルエラの頼みに、レヴィアタンはにっこりと嬉しそうに笑い、


「…はい!喜んで!」


レヴィアタンは謁見の間から物凄いスピードで出て行った。


「お、おう。頼んだぞ(意外と可愛いあるんだな…)」


この後、飛び切り嬉しそうなレヴィアタンが多数目撃されるのであった…


《一方、アンドロマリウスとの戦いを終えたリカルダ達は…》


ジルと共にテロリア郊外にある墓地に来ていた。


Luke(ルーク)”と名前が刻まれた墓に、ジルはしゃがみ白い花を添えると、暫くして立ち上がった。


「ありがとな、ルークの墓参りに付き合ってくれてよ」


「フン、アンタの為に来てやったんじゃないんだから!ライムとリヒト大神官様の墓参りのついでよ」


ウェルミナは不機嫌な様子で、ライムの墓に花を添えた。


「ってかさ、ババア。なんで怒ってんだよ?」


というジルの言葉に、ウェルミナは嫌そうな顔で答えた。


「アンタが、ギルドに入ることになったからでしょう!本当、なんでアンタがうちのギルドになんか!」


ジルはこのテロリアに戻って来ると、テロリアの兵士を辞め、冒険者として生きることを決意し、リカルダ達のギルドに入ってきた。


あの出来事から、俺はジルと同じ様に、少し変わった気がする。


悪魔斬りの剣を、上手く扱えるようになって今は悪魔斬りの剣だけを持ち歩いている。前から使っていた予備の剣はもう必要じゃなくなった。

それに、自分に自信をもてるようになってきた。こも…リヒト大神官とこの剣をおかげかもしれない…


「しょうがないだろ、兵士を辞めたギルには宛てがないんだからな」


怒りを宥めようとリカルダは、キレるウェルミナに言った。


「アンタには関係ないことよ!いちいち入って来ないで!」


それが仇となり、ウェルミナは拗ねてしまった。


言い方がキツい…いつものことか。


「さてと、墓参りも終わったことだし!依頼受けに行こうぜ!俺、こう見えて冒険者ランク“Bランク”何だぜ!俺がお前達をサポートしてやんよ!」


「サポートされるのは、アンタの方でしょ!このキレ症ジジイ!」


「うっせぇ!口煩(くちうるさ)ババア!」


「なっ…もう一回言ってみなさいよ!その言葉!」


また喧嘩かよ…耳が痛くなるな。喧嘩するほど仲がいいって言うし、まぁいいか。


「二人共、依頼受けに行くぞ」


リカルダは墓地を出て、二人を置き去りに丘を下っていく。


「よっしゃ、俺の腕前を見せてやるぜ!」


「ちょっと、リカルダ!依頼受けに行くんだったら、こいつ抜きで二人でいかない?それの方が効率がいいわ!」


「あぁ?なんだそりゃ!」


そうごちゃごちゃ言い合う内に、リカルダ達は冒険依頼受諾所についた。

また見るでやすよ!

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