第77話 魔王様!?なんか不穏ですよ!?
どーも。まよらー昨日、9月まで小説を更新しないと言いましたが、やっぱり更新は続けて行こうと思います。
忙しいのは忙しいのですが、皆さんには悪いので、8月中も更新していきます。
前置きはこのぐらいにして、どうぞ本編を。
「剣が光っている…?」
悪魔斬りの剣が光っていることに、気がついたリカルダ。
眩い光になった剣は、リカルダの元から離れ、路地裏へと飛んでいく。
「ちょっ、おい!待て!」
リカルダは路地裏に入った悪魔斬りの剣を追った。
剣はリカルダに合わせて止まり、また飛んでいく。まるで、剣がリカルダを誘導しているようだった。
俺を誘導している…?
リカルダは何かと疑問に思っていたが、考えるのは後にした。
リヒト大神官にもらった剣を、手放したくないという気持ちが大きかった。
剣は山の中に入り、険しい山道を進んでいった。
やがて剣を追っている内に、ある祭壇らしき場所にたどり着いた。
「ここは…何処だ?」
止まった悪魔斬りの剣を捕まえると、祭壇の先にある崖から、下を覗いてみる。
そこから見えるのは、精霊祭が行われているクーデリアの街並みが見えた。
空には白い玉のようなものが浮かんで、まるで雪の様…
リカルダはその光景に見惚れていた。
「そこからの光景…いいもんだろ?」
突然聞こえて来た声に、リカルダは後ろを振り向く。
そこには、精霊祭を見に行った筈のジルが居た。
「精霊祭に見に来てただろ?お前も誘うとしたら、突然走り出してよ。何かあったのかと思って後をつけさせてもらったんだが、何してんだよ?」
「あ、それはな…」
リカルダはついさっきの出来事を、ジルに話した。
「剣を追いかけている内に、ここに辿り着いた?」
ジルはリカルダの言葉を聞いて、何か考えている様子だった。
「ああ、そうだ。まるで俺を誘導してるようにな」
「悪魔斬りの剣は霊的なものに引き寄せられるとか、聞いたことあるような…」
霊的なもの…ってことはリヒト大神官の魂が?
リカルダはリヒト大神官を探し、辺りを見回す。
「おい、いきなりどうしたんだよ?」
突然のリカルダの行動に、ジルは戸惑った。
リヒト大神官が…!来ているかもしれない!
と嬉しそうな顔をするリカルダの横に、キラリと光るものがジルの目に映った。
「確かに、あいつがここに来てるかも知れねぇーな!ハイルの息子さんよ!」
リカルダの背後に迫っていた、アンドロマリウスがリカルダに短剣を振り下ろす!
「させねぇーよ!」
ジルは槍を取り出し、アンドロマリウスの短剣を弾いた。
「リカルダ、大丈夫か?」
俺に剣が迫っていたとは、俺としたことが…気を取られて気づかなかった。
「俺も不運だぜ。お前が都合よく人気のないところに行くから、簡単に殺せると思ったんが、まさかお前が来るとはな」
そう言うアンドロマリウスに、リカルダは鋭い眼光で睨みつけた。
「お前、何者だよ?」
「フッフッフッ…!俺の名前はアンドロマリウス」
アンドロマリウスの黒い瞳が、赤く光り出す。
「その腰にある悪魔斬りの剣を奪いに、お前を殺しに来たのさ。シルエラ様が殺されない為にもな!」
アンドロマリウスは腰にかけている、もう一本の短剣を取り出し構えた。
「悪魔か。リカルダ、ここは俺に任せてお前は下がってろ!」
「そんなに強がってていいのか?少年?」
アンドロマリウスの後方から、うじゃうじゃと40対ほどの魔物が出てくる。
「うわっ…めっちゃいる…」
沢山の魔物に、ジルの足元がくすんだ。
(いやいや、何怖がってんだ俺!こんなところでビビってちゃダメだろ!)
ビビっている様子のジルを見て、リカルダはジルの横に並んだ。
「俺も戦おう。お前1人じゃ任せなれない」
「っ…しゃーねーな!」
リカルダの行動に、ジルは申し訳なさそうな顔をすると、アンドロマリウスに向き直った。
「てめぇ、アンドロマリウスって言ったな。戦う覚悟は出来ているだろうな?」
「そっちこそ、戦う心構えは出来てんのかよ?」
アンドロマリウスの質問に、ジルは槍を振り回して見せた。
「出来てんに決まってんだろうが!」
ジルは決死の覚悟で地を蹴り、アンドロマリウスに向かった。
《丁度その頃、魔王の城では…》
静まるエントランスに、グラシャとアンドラスがレヴィアタンが居た。
「レヴィアタン様!技を伝授して欲しいのでやすが…」
グラシャが申し訳なさそうに、唐突にレヴィアタンにそう言った。
(伝授…か…私はシルエラ様に用事があるんだけど…)
「シルエラ様…にしてもらえば?」
「それが、シルエラ様に教えてもらったんですが、私達には高度すぎまして…」
「でやす!もっとシルエラ様の力になれるよう、強くなりたいんでやすよ!」
(シルエラ様の力になれるようにか…私だってなりたいよ…)
「…いいよ。伝授してあげる…着て」
「やったでやす!」
とレヴィアタン達が外に出る為、城の門に行こうとすると、
「貴様らァ!!この城に何の用だ!!」
アロケルの怒鳴り声が門前から響いてくる。
そこには青白い馬に乗った男の姿の悪魔と、鎧を着た豹人間の姿をとった悪魔がいた…
また見て欲しいものですね。




