第66話 魔王様、悪い奴らが再び出現です!
夏休みだせ!Fooooooo‼︎
あ…けど、部活が…課題が…受験勉強が…
(:D)┼─┤バタッ
そして、翌日。
宿屋に泊まった4人は、オルダスの元へと向かっていた。
険しい林の中、石で作られた階段を登っていく。
「ねぇ、リカルダ。黙っていたけど、どうしていきなり修行なんて受けにいくのよ?」
オルダスの元へと行く途中、ウェルミナが聞いてきた。
「これからもっと強い魔物が出てくるかもしれない、だから力をつけておかないとと思ってな」
「あー、なるほどね。それで…ふーん」
ウェルミナは一瞬何か考えた仕草をしたが、理解したようだ。
「お前ら!ついたぜ」
ジルの言葉にリカルダは、階段の先に立ったジルの横に出る。
その先には木造の屋敷があり、その前に良い体つきをした男がいる。何か不機嫌そうに、座って木を叩いている。作業中だろうか?
「あいつがオルダスだ。多分…は、話しかけたらどうだ?」
そう言ってジルはリカルダに前を譲る。
「?アンタ、まさか…オルダスにビビってんの?」
ジルの少し怯えている様子に、ウェルミナはニヤニヤしながら言う。
「び、ビビってねーよ!見てろ!俺が話しかけてやんよ!」
とジルはゆっくりと作業中のオルダスに近づいていく。
「な、なあ!お前、オルダスだろ?ここで修行教室をやってるらしいじゃねーか!俺らも参加したいんだが…」
オルダスはジルを鋭い目で睨みつけると、
「…テメェ誰だ?他所モンは帰れぇ!」
ど太い大きな声でジルを怒鳴った。
「え、ええっ…」
「お前がオルダスだろ?」
怒鳴られ戸惑っているジルを見て、次はリカルダがオルダスに話しかけた。
「俺の名前はリカルダだ。お前の修行を受けに来た」
リカルダ…という言葉にオルダスは何かを思い出したように、顔を上げた。
「リカルダ…お前、ハイルの子供か?」
「まあ、そうだ。お前の修行を受けに来たんだが…?」
オルダスは口元を曲げながら、立ち上がった。
「いいだろう、お前の連れもオレの修行を受けに来たんだろう?オレの修行は厳しいが、お前らは受ける覚悟あるんだろうな…?」
オルダスは厳しい目つきで、リカルダ達の顔を見まわす。
「ええ、覚悟は出来ているわ!どんな修行でも、受けてみせるんだから!」
「フッ、いい心意気だな。オレの修行についてこられるか…」
そうオルダスと会話していると、聞き覚えがある声がリカルダの耳に届く。
「お前…!何でここに!」
振り返るとそこには、昨日リカルダに絡んできた男達がいた。
「またですか、リカルダさんを責めに来たんじゃないでしょうね?」
ルアの言葉にウェルミナはレイピアを抜き、リカルダの前に出る。
「いや…違う。俺達はオルダスの修行を受けに来たんだ」
男達のリーダーらしき男が、リカルダを睨みつけながら言った。
「はあ?オルダスの修行?そう言ってリカルダをいじめんでしょ!わかってるわよ!」
「…いじめねーよ!言ってんだろ?もうあんなことはしねぇよ」
「あの冒険者様、いい加減にしてください。リカルダさんに近寄らないでください」
ニヤニヤしながら答える男らに、ルアはニコニコと怖い笑顔を作り突っかかる。
「お前ら、落ち着けよ!」
ジルが止めにかかるも、2人は男達を睨み続ける。
「何回言ったらわかんだよ?俺は何もしねぇーって、修行を受けに来ただけなんだよ!」
「フン!何をほざいてるんだか!」
言い合いしている間、オルダスの視線はリカルダにいく。
リカルダは何か悔しい表情を浮かべ、拳を握りしめている。
それを見て、オルダスが動いた。
「お前ら…静かにしろ!!」
言い合いが続くなか、オルダスがど太い声でそう叫んだ。
あまりの大きい声に、皆は驚き言い合いも止まった。
「勇者ハイルの子よ。お前の実力を見たい、あいつと戦え」
オルダスは男のリーダーを指差した。
「は?」
いきなり言われ、リカルダは何が何だか理解できない様子だった。
「戦えと言っているんだ。勇者ハイルの子なら、戦うなんてお安い御用だろ?いいよな、ドークよ」
「っ?どうして俺の名前を…?」
教えていない筈なのに、名前を言われ驚いているドークと呼ばれたリーダー格の男。
「ここら辺では有名だからな、ドーク。リカルダと戦ってみないか?」
「クックック…戦ってやるよ。お前を、勇者ハイルの子を負かせてやる!絶対にな!」
狂気的な笑みを浮かべるドーク。
彼はとんでもない作戦を考えていた…
ーキャラクター紹介ー
ドーク…クーデリア中心に活躍する冒険者。他の4人と常に活動しては、人の手柄を奪い生計を立てている。強くなるために、オルダスの所に来たが、リカルダ達とばったり会ってしまった。
“クックック…戦ってやるよ。お前を、勇者ハイルの子を負かせてやる!絶対にな!”
次回もみねぇと承知しねーからな?




