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第54話 魔王様!追われの身って本当に大変ですね!

「そうか…それなら…!」


ピッーン、ヒーッン!


ウィストリアの周りに赤い針が大量に現れる。


「力ずくで奪うしかないようだな!」


フュッーン、ヒュッン!フィュン!


ウィストリアの周りにあった赤い針が、ウェルミナに飛んでくる!


「そうくるのは、計算済みよ!」


ウェルミナは鞘からレイピアを抜き、赤い針を避けて行く!


風針(ウィンドニードル)!」


ブウウゥゥーッ!


風を纏わせたレイピアを振り回し、辺りに暴風を巻き起こさせる!


「なんだっ…これは!」


ウィストリアは思わず目をつむった。


パリーッ!パリーン!


ウェルミナめがけ飛んで来ていた赤い針も、暴風に負け地面に落ち、ガラスのようにわれていった。


(よし、今のうちに!)


ウェルミナは隙を突き、街道から路地裏へと入る。


(あんな奴らにこの本を取られて、たまったもんじゃないわよ!)


ウェルミナは暫らく走り続けると、追っ手が来ていないか後ろを伺う。


後ろは誰もおらず、ただ風が吹くだけで、追っ手らしき者はついてきていなかった。


「一先ず、巻いたわね…」


巻いたところで、安心してはいけない。ウェルミナは辺りを警戒し続けていた。


(後ろから不意打ちされたら…)


そう思っていると…


フィュッ!フィューン!


建物の屋根から赤い針が、ウェルミナめがけ飛んで来る!


「!?」


ウェルミナは直様それに気づき、後方に下がった。


「こんなところに居たとは…見つけたぞ」


いつの間にか目前の建物の屋根の上に、ウィストリアが立っていた。


(あんなところに居たのね、見てなかったわ…)


ウェルミナは周りだけを見ていただけで、屋根の上にいるウィストリアには気づかなかったのだ。


「“周り”だけじゃなくて、“辺り”良く見ないと…ダメだろう?」


「うっさいわね、そんなこと言わないでもわかってるわよ!」


ウェルミナは横の道に、逃げようとするも…


ザッ…!


回り込んでいた闇魔道士達が、横の道を防ぐ!


(回られてる…!こっちは!)


反対側の道も同様、闇魔道士達に阻まれていた。


「まさに袋のネズミだな。君に逃げ場はもうない…さてとこれが最後のチャンスだ。大人しく抵抗をやめて、我々にスリーヴァの日記を寄越したまえ!」


「寄越せ、寄越せ煩いわね!私がアンタ達に渡すとでも思っているの?」


ウェルミナはそう言うと、闇魔道士いる道に突っ走って行く。


「捕まえろ!」


闇魔道士達は、ウェルミナを捕まえようとするも、素早い動きで自分達の間を駆け抜けるウェルミナには、かなわなかった。


「残念ね!私を捕まえるなんて、100年はやいわよ!」


ウェルミナは闇魔道士達にそう吐きつけると、人混みをわけながら道を走っていった。


(奴らが見つけれないような…安全な場所は)


このままずっと走っているなんて、流石に体力の問題がある。


ウェルミナは身を隠せる場所、安全な場所を探していた。


「逃がすかっ!」


というウィストリアの声が聞こえる。すると、


ボゴォ!ボゴゴッ!


ウェルミナの下から赤いトゲが生えてくる!


「うわぁっ!」


突然現れたトゲにウェルミナは驚いたが、飛び赤いトゲを跳び越えた。


「なんだ?」とウェルミナの横を通っていた冒険者達が足を止める。


「何があったんだ」と心配して聞いてきた冒険者にも構わず、ウェルミナは道を走り続けた。

冒険者に助けを求める方法もあったのだが、よほど捕まえられるのが嫌だったのだろう。


ウェルミナは道の交差点に辿り着くと、正面にあった柵を飛び越え、下の道へと降りる。


「らっしゃーい!採れたて新鮮のリンゴだよ〜!」


ゴシャーッ!


すぐ下にあったリンゴなど果物を売っていた露店に、ウェルミナが突っ込む!


「ちょっと!何してくれんだい!」


道に散乱したリンゴを拾い上げ、店主がウェルミナに怒る。


「ごめんなさい!」


ウェルミナはそう誤って、道という道を駆けていった。


走っている途中、ウェルミナは後ろを振り返る。


(っ…まだついて来てるの?)


そこには、自分を追う闇魔道士の姿。

ウェルミナは眉にしわを寄せた。


ウェルミナは闇魔道士をまこうと、薄暗い路地裏に入る。


(やっぱり巻くのは、路地裏よね!)


ウェルミナは路地裏の道を曲がる。


すると目の前に広がるのは、大きな壁。行き止まりだ。


(なっ!?行き止まり!?)


ウェルミナがやむ負えず、あたふたとしていると、いつの間にか闇魔道士達がすぐそばまで来ていた。


闇魔道士達がじわじわと、ウェルミナに攻めよって来る!


(もう…捕まえられるしかないの?)


逃げ道はもうない…。ウェルミナは捕まるのを、覚悟した。すると…


フウゥゥゥッ!


闇魔道士の頭上から人?らしきものが降ってくる!


「なんだ!?」


降って来た人影はそのまま避けることなく、闇魔道士らを踏み倒した。


降ってきた人物は、ゆっくりと顔をあげる。


「えっ…」


ウェルミナは顔を見て思わず、目を見開いた。


何故ならそこには…


「貴女が…スリーヴァの日記を持っているのかしら?」


抹茶色の髪をサイドテールにした、ネビロスが立っていたからだった。

次回もまた見てくれると、嬉しいのですが…どうでしょう?

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