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第47話 魔王様、夜襲ですよ!

部屋に足を踏み入れ、ドアを閉める。


体に装着した防具を外し、そのままベットに倒れかかった。


「んっ…疲れた…」


今日はホントに疲れたな…

荷物持ちにされて、歩き回されて…


あいつも持てよな。自分の荷物くらい。


よほど疲れていたのか、リカルダはすぐに眠りに落ちて行った。


《その頃、ウェルミナ達は…》


「うっぷ…もう食べれないです」


ルアはお腹をさすりながら、そう言う。


「ええっー、もう食べへんの?」


「はい…わざわざ用意してくれたのに、すみません」


(凄い余ってるな。これ全部残飯行きか…ん?)


ルアは周りのご馳走を見回す。


今さっき見た時と、並んでいた料理が変わっていた。


(タロウさんが変えた?いやそれはないよな)


普通は並べられている料理は変えなんてしない。


(えっ?まさか誰か食べて…)


ルアはまさかと思い横を見る。


「…どうしたの?」


横にはもぐもぐと口を動かすバニラがいた。


横に大量に積み上げられた食器が並んでいる。


「なっ、何でもないです」


(凄い食欲だな…)


ルアはバニラから目をそらし、ウェルミナの方を見る。


今さっきまで聞こえていた、元気なウェルミナの声が聞こえてこなかったからだ。


ウェルミナは似合わず読書をしていた。


「ウェルミナさんも読書するんですね」


「まあね」


「あ、それ!この間クリア鍾乳洞で拾ったって言っていた本じゃないですか」


サリーが本を見て、近づいてきた。


「ちょっとスリーヴァって人物が気になってね」


「スリーヴァって確か、魔物側になって人間に講義をしたっていう人物ですよね?多くの人間に殺されたっていう…」


サリーの話も聞こえていないのか、ウェルミナは黙々と本を読む。


ウェルミナはふとあるページに手を止めた。


【私の味方なのは魔物だけと思っていたが、そうではなかった】


【ノワールという黒いローブの男。何故かこいつは私を支えてくれている。どうしてなのか…嫌われ者の私を支えても何も利益もないのに】


【きっとこれも人間の罠だ。人間は信じられないからな】


「ねえ、アンタ達ノワールって知ってる?」


本に出てきた“ノワール”という言葉。ウェルミナは知らなかった為、サリー達に聞いた。


「ノワールは、歴史に残る鬼才の魔物学者ですよ。最期は人に殺されるっていう悲劇の人物です」


黙々と食べるサリーとバニラの代わりに、ルアが答えた。


「ふーん」


とあっけない返事を返し、本を読み続ける。


【人間は実に愚かだ。人間の犯した罪が、いつか倍の災いとなって人間に降りかかってくる】


【人間はそれを知らない。人間はそれを繰り返し滅びていく。いつか必ず…】


《それから数時間が過ぎ、リカルダは…》


「………」


目の前に広がるのは、木材の天井。リカルダはふと目が覚めた。


リカルダには白いシーツがかけられていた。

横に視線を向けると、隣のベットに横たわるルアの姿が。ルアがかけてくれたのだろう。


リカルダは体を起こし、窓を見る。

外は暗く、満月の光が夜を照らしていた。


こんな時間に目が覚めるなんて…な。


リカルダは再び眠りにつこうとするが…

中々眠れずにいた。


明日も巡るとなると…しっかり睡眠をとっとかないと…


とリカルダは目をそっと閉じる。すると…


ボオオオーッン!


何かが崩れた音が響き渡った。


なんだ…?


「おい、ルア」


リカルダはルアを起こそうとするも…


「うう〜ん、皆さん…手加減を…」


起きる気配がないので、リカルダは剣を握りしめ、眠るルアを残し部屋を出る。


見渡せば廊下の突き当たりが何者かに、破壊されていた。

大きな穴が空き、風が吹く。


一体誰がこんなことを…


瓦礫が散乱した廊下を歩き、突き当たりに辿り着く。


「悪魔か?…いや悪魔じゃないか」


リカルダは警戒しながら、観察する。


この穴の空きからとすれば、何か衝撃波が…


リカルダは穴の近くに何か光っているのを、発見する。


リカルダは不思議に思い、その光るものを拾おうとする。


石…?


キュイイィッ!


石のようなものを取ろうとすると、何か奇妙な音が聞こえてくる。


「なっ!?」


リカルダは奇妙な音を聞き、リカルダは後ろを向く。


後ろには、白い糸がこちらに向かってきていた!


リカルダはかわそうとするが、既に遅し。白い糸がリカルダの体に絡みついていた。


「くそっ…」


リカルダは糸を解こうとするも、頑丈な糸には構わず。


「おやおや、名誉ある勇者ハイルの子供が、簡単に罠にはまっちゃって…」


廊下の奥から声が聞こえ、昼にぶつかった男魔道士が現れる。


こいつは…昼にぶつかった!


「意外と簡単でしたね。早く殺して終わらせちゃいましょう」


「おい、相手は勇者ハイルの子供だぞ。例えEランクだとしても実力ははるか上だ。油断するな」


そう会話しながら、男の後ろから2人の冒険者が姿を現した。


「…暗殺者…俺を殺しに来たのか」


口を隠すマスク2人の人物を見て、リカルダは理解した。


「おっ理解が早いね〜」


男の顔に不気味な笑みが浮かぶ。


「そうだ、君を殺しに来たんだよ。何でか知ってるかい?」


「は?知るわけないだろ」


リカルダは凄い剣幕で、男魔道士を睨む。


「旦那、知ってるわけないじゃないですか」


「はははっ、だよね。知ってるわけないよね?特別に教えてあげるよ」


男魔道士はリカルダの髪を引っ張る。


「君、僕達闇魔道士にとって邪魔な存在なんだよね」


男魔道士はニタァと不敵な笑みを浮かべる。


「このままじゃ、古い蛇が君に殺されんじゃないかって、タダールさんが恐ちゃってんだよ。古い蛇が殺されないためにも、君を殺した方が早いかなと思ってさ〜」


「闇魔道士…古い蛇に何する気なんだ?」


リカルダは何か後ろを気にしているようだった。


「別にちょっとしたアレかな?君にはまだ理解できない話か…ごめんね!知らなくていいよ」


クククッと笑みを浮かべると、男魔道士は後ろに下がる。


「さっさと殺っちゃって!」


「はい!わかりました!」


暗殺者の1人がリカルダの首に、剣を突き刺そうと向かってくる。


その状況に対し、リカルダは余裕の笑みを浮かべていた。


「どうして笑っている?」


暗殺者の剣がリカルダの首に到達する…その時、


「!?」


リカルダを縛っていた糸が解け、リカルダが落ちていく。


フィュゥゥウゥッ!


「落ちた…」


暗殺者は呆然としている。


「おい、早く追え!」



…よし、これで!


リカルダは何を考えているのか…?

ーキャラクター紹介ー


ノワール…ウェルミナが拾った本に記述されていた男魔道士。魔物を研究する鬼才の魔物学者で、最期には人間に殺されてしまった人物。何かまだあるようだ。


次回も見てくれますか?

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