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第44話 魔王様!こ、これは魔王様の仕業ですか?

「危ない!」


リカルダは素早い動きで橋の手すりを踏み台にし、飛び上がる!


リカルダは手を伸ばし、蛟の首に命中を定める。


雷衝斬(サンダークラッシュ)!」


バチバチバチーッ!


蛟の首に激しい電流が襲う!


ギヤアアアァ!


蛟は体勢を崩すもすぐに立ち直り、川岸に着地したリカルダに噛みかかる!


ボォオオ!ボォッン!


蛟の攻撃に、川岸に砂利が混じった砂埃が舞った。


フイュッーン!フュィッーッ!


ルアの方向から、空気の刃が飛んでくる!


ギィィッ!バギィーッ!ボオオオオオオッ!


蛟の硬い鱗で大したダメージは与えられなかったが、空気の刃の風圧により蛟は石垣に衝突した。


「リカルダさん大丈夫ですか!」


どうやら蛟を襲った空気の刃は、ルアが放ったものだったようだ。


ルアはリカルダに駆け寄った。


「それにしても…どうしてここに(ドラゴン)の蛟が?」


竜種は静かなところを好む。

深い洞窟や奥深くの森。人が滅多に訪れない場所に(ドラゴン)は棲息し活動する。

何かがある限り(ドラゴン)は、こうした人目のつく川などには来ないのだ。


「わかれへんわ。5日前からこうなんや…もう直ぐこの国に災いが…」


このことから(ドラゴン)が現れると、時期に災いがやって来る…古代から考えられるようになった。


蛟はゆっくり体を起こし、ルアに噛みかかる!


「空気の氷結(エアフロスト)!」


ピキピキッ…!


蛟の体が氷に侵食され、蛟の動きを止める!


ガアァァアッー!


バキーッン!


蛟を覆っていた氷が砕け散る!


「なっ!?」


ルアは予想外の展開に驚きを見せる。


ボオオッン!


ルアは落ち着きを取り戻し、蛟の攻撃をかわした。


(強くなっている…?)


実はルアは過去にも蛟と戦っていた。


ハイリッヒ海に迷い込んだ蛟を退治する依頼を受け、蛟を倒していたのだ。

その時は1人でも倒せるぐらいの強さで、空気の氷結(エアフロスト)で動きを封じ込めれていたのだ。


(まあ、魔物にも個人差というものがあるか…)


ルアはあまり考えないことにした。


「くっ…俺も…!」


女性は手すりで体を支え、立ち上がろうとする。


「無理しなはんな!」


女性は腰にぶら下げていた鞘から、刀を取り出した。


「やめなはれ!お前さん!」


「俺は…俺はもうあんなの見たくないんだよ!」


女性はネズミを押し切り橋から飛び降り、蛟に斬りかかる!


ブォオオオッ!


女性の接近に気づいた蛟は、ギザギザの歯が生えた口を開け、水色の息吹を放つ!


「キャァッ!」


女性は息吹を受けながらも、蛟を斬ろうと向かう!


あいつ…何してるんだ!


(俺は…俺は…!)


女性の頭にある光景が浮かび上がった。


それは、ある茶髪の男が4匹の蛟に襲われている光景。

腕や足と部位が千切れ、血塗れになりぐったりとして、こちらを向き口を動かしている。


(もう蛟からは逃げない!)


妖斬(あやかしぎり)!」


シュイィィッ!


刀にピンクの魂が宿る!


「何してるんですか!?あの方は…!」


ルアは蛟に立ち向かう女性に見入っていた。


それは、ルアだけではない。

橋を通りかかった人々全てが、女性の活躍を見ようと見入っていた。


「はああああっ!」


バァァアアッシャッン!


息吹がやみ、女性は刀を振り下ろし蛟を斬る!


(どうだ…?)


ブシーュッ!


蛟の体に赤い切れ目が入り、血が吹き出すが…


ギヤァアアァアッ!


切れ目が再生したように治り、背を向けた女性に噛みかかる!


「そ、そんな!」


「危ないです!」


ルアが助けようと、魔法を唱えようとしたその時!


パリーン!


と何かガラスのようなものがわれる音がした。


「騒がしいと思うたらサヨ、お主だったか…」


いつの間にか女性の目の前には、9つの狐の尾を持ったタマが居た。


「タマ…後ろ!」


「ん?…これはもう仕留め済みじゃ」


ボコッ!ブフォッ!


蛟の体が部位が血を吹き出しながら、破裂していく。


ブブシャァァーーッ!


尻尾から背中、首へと破裂を起こし、しまいには蛟自体が破裂して跡形もなくなった。


「…グロい」


周りは蛟の血などが大量に飛び散り、悲惨な状態になった。


鼻を突く血の匂いにルアは鼻を摘み、まともに血を被ったリカルダは、服の袖で顔を拭いた。


「大丈夫かの?」


タマは手で、サヨと呼ばれた女性の手を引っ張る。


「あの冒険者達のおかげで…」


サヨの言葉に、タマはリカルダの方を見る。


「おぉ!お主達、探しておったぞ!」


「え?」


「お主達、バニラの連れじゃろ!絶対そうじゃ!バニラの連れオーラが半端ないわい!」


バニラの連れオーラ…ってなんだよ。


「え、こいつらがタマが捜してた人なのか?」


「そうじゃ、そうじゃ!バニラがこっちに来ると言うから、バニラを向かい入れようとな捜してたんだがの…」


見失っちゃったという仕草をタマはした。


「ところで、お主達バニラは何処へ行ったのかは知らんかの?」


タマがそう言う中、リカルダは浅瀬から、何かの破片を取り出した。


「これは…」


破裂した際に飛んできたガラスのような破片。


「それは魔石じゃよ。魔力を込めた魔石での、蛟の魔力源や体力源としていたんじゃ。だから、サヨの攻撃で倒れなかったんだろうのぅ」


(ああ…だから蛟が前より強くなっていたんだ)


ルアは納得した様子だったが、リカルダまだ納得がいっていない様子だった。


魔石が壊され、魔力の暴走が起こり破裂か…

それは納得したが、魔石がなんで蛟の中に?


と言おうとしたが、リカルダは言うのをやめた。


「リカルダ!?」


と名前を叫ばれ、橋の方へ向くとそこには、しかめっ面のウェルミナと、血塗れになっていることに驚いているサリーとバニラが居た。

次回も見てくれっー!

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