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第34話 魔王様!新勇者が偉い強いです。何か対策を!

「ねえ、君。あたしと勝負しない?」


「は?」


イグナの発言に、リカルダは何言ってんだ…という顔をする。


「1度だけでいいからさ!君と戦いたいと思ってたんだよ」


お願い〜!と手を合わせ、お願いアピールをしてくるイグナ。


「すまないが、断る。こっちは忙しいん…ちょっ、何を!」


観衆がリカルダの腕を掴み、無理矢理フィールドに運ぶ。


きょ、強制的かよ…


ウェルミナ達のこともある…早く信用できる冒険者を見つけないと…


ここで、時間を潰している暇などないのに…


『おっと!リカルダ選手、戦ってくれるそうだァ!』


ワァアアアッ!


勇者ハイルの息子、リカルダとイグナの試合の見たさに、再び闘技場に歓声が上がる。


『しかし、強制的感が半端ないです!』


(ウフフ、勇者ハイルの息子とは知らなかったけど、この少年が強いのは確か…)


イグナは思わず、笑みをこぼす。


(楽しみだな〜どんな手でくるのか、どんな技を使ってくるのか…)


「よろしくね。リカルダ!」


こいつと戦う羽目になるとは…思ってもいなかった。


早くこいつを倒して、冒険者を探そう…


『リカルダVSイグナ!さぁ、この戦いはどちらが勝つのでしょうか!』


『3、2、1!勝負開始ッ!』


ゴンゴンゴーン!


鈍い音が闘技場に響き渡った。


まず動いたのは、イグナの方だった。


シュッン!


床を強く踏み込み、リカルダに攻撃をしかける!


ギッーン!キギーッ!


「どう?あたしの攻撃、すごいでしょ!」


「いや、ベリトよりマシだ!」


イグナの横から、リカルダの剣が迫る!


イグナは後ろに下がり、リカルダの剣を避けた。


『こ、これは!激しい戦いです!』


フイュッン!


再びリカルダを斬りかかり、片方の爪がリカルダの顔に迫る!


シューッ!


伸びてきたイグナの爪が、リカルダの頬に掠めた。


「あたしも知ってるよ。ベリト」


リカルダに話しかけながら、爪をリカルダに次々と振るう!


「運悪く鉢合わせしてね!手も足も出せなかったよ!」


振りかかってくるリカルダの攻撃をかわし、両手の爪で反撃する。


ギッー!バギーッ!


剣を爪が交差し、火花が散る。


「知ってる?剣やワンド類は、柄に近いところに強い衝撃を与えると」


フウゥゥゥーッ!ギィィーン!


リカルダの剣が吹っ飛び、地面に落ちた。


「手から高い確率で離れるんだよ。土竜螺旋(モールスクリュー)!」


一文無しになったリカルダに、イグナは上から突きかかる!


『オオオッー!これは、イグナの勝利かァー!』


イグナの攻撃をリカルダは避ける!


ボォゴオオオッ!


まるでモグラが土を掘ったように石盤が抉れる。


リカルダは剣を取りに行くが、


「何してんの!」


イグナの爪がリカルダの首に迫る!


「っ!?」


リカルダはイグナの爪を手で受けとめる!


「こっちだって!」


イグナはガラ空きになった片方の爪で、リカルダを攻撃しようとする!


更にリカルダは左手で、爪を受け止める。


ブシュッ!


イグナの爪がリカルダの左手を貫通する。


ボタッ…ボタボタッ…


鉄の爪によりリカルダの両手から、血が流れ落ちていく!


『リカルダ選手とイグナ選手!一歩も譲らない!』


グググググッ…!


イグナは更に力を込める。リカルダはそれに屈しず、爪を抑え続ける!


「なかなか根性あんじゃない?」


ゴツッン!


イグナは頭でリカルダの鼻目掛け、頭突きする!


「痛ったぁっ!」


頭突きはリカルダの鼻に直撃し、リカルダは後ろに下がりふらついた。


(今だ…!)


「ウフフ、あたしの勝ち!」


イグナは鋭い爪を振り下ろす!


フゥッン!


リカルダはすぐに体勢を取り直すと、振り下ろそうとするイグナの右手を、掴み反対側に強く押す!


「え、え!ちょっと!」


イグナは体勢を崩し、後ろに倒れる!


ドサッッ!


仰向けに倒れたイグナの上に跨り、剣をイグナの首元に添える。


『これは、リカルダの勝利だー!』


ワァアァーーーッ!


イグナとの勝負が終わると、リカルダは怪我を僧侶に治してもらい、闘技場の外に出る。


早く、冒険者を探さないと…


「ねぇ!」


ポンと後ろから肩に手を置かれ、振り返るとイグナがいた。


「なんだよ?戦わないからな?」


「もう戦わないって!それより君、何か探してる様子だけど…」


「お前に言う必要はないだろ?」


「そんな硬いこと言わないで、戦ってくれたお礼にあたしも協力してあげるからさ!」


リカルダは1人では無理だと思い、イグナに全てのことを話した。


「ええっ!?B、Eランクの子がタオゼントにぃ!?」


イグナは驚きを隠せないでいた。


「ああ、早く助けに行かないと…あの2人は…」


「じゃ、あたしがついて行ってあげるよ」


「なんで、お前が…」


「実はあたし、Sランクなんだよ」


リカルダに首を見せる。そこには、Sランクという文字が描いてある。


「え?お前…Sランク?」


「そう!Sランクが2人。2人も入れば、余裕じゃない?」


「2人…?どういうことだよ?」


「え、君Sランクじゃないの?」


「Eランクだ」


「えっ!本当!?戦ってSランクだと思ってたよ」


またまたイグナは驚き、リカルダを感心したように見る。


「後、もう2人ぐらい必要だな。俺、探してくるから待ってて」


「いやいや、必要ないよ。なんだってSSランクの実力を持つ君がいるんだもの!」


「えっ?」


「さあ、早く行こうよ。大切な人を助けるんでしょ?」


イグナはリカルダの手を取る。


「まぁ、そうだが…」


「それじゃあ、出発〜!」


「ちょっ、お前離せ!」


「離しませーん!残念☆」


リカルダとイグナは人混みの中へと、消えて行った。

また見てね!

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