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第33話 魔王様、新勇者バレちゃいましたね!

《一方、その頃魔王の城前では…》


「フルーレティ様、何処へ行くんですか?」


フルーレティに呼ばれたバティンがフルーレティに訪ねた。


「貴方の“運ぶ能力”で、私を『タオゼント』に運んで欲しいの」


「え?タオゼントですか?別にいいですけど…何か用があるんですか?」


「ちょっと散歩に行こうと思ってね。シルエラ様にも用件を言ったし、早く私を運んで頂戴」


「はい…わかりました」


バティンはフルーレティを見つめる。


「何か私の顔についてるかしら?」


「…フルーレティさん、散歩じゃないのでしょう?」


バティンにフルーレティは、一瞬驚く素振りを見せる。


「どういうことかしら?」


「バフォメット様を殺した冒険者を殺しに行くのでしょう?」


バティンの言葉にフルーレティは何も言えなかった。


「やっぱりですか…まぁ、呼び出された時点でわかっていましたが…」


バティンは気まずそうなフルーレティに対し、優しく微笑む。


「何か辛いことがあれば、私に行ってください。私は貴女について行きますから…」


「バティン…ありがとうね」


フルーレティの目には、涙が溜まっていた。


いつの間にか、フルーレティの心の支えはバティンなっていた。それは、バフォメットの次に大切なもの…


(私、頑張るわ!バフォメット…貴女の仇は必ず私がうってあげるから!)


フルーレティは涙を流した。

バフォメットが笑ってくれている気がしたのだ。


フルーレティのすぐそばで…





一方リカルダは…Sランクの冒険者を探す為、町に繰り出していた。


『タオゼント』に行った2人を、助けに行くためだった。

1人で助けに行くというのは、流石に無理だ。リカルダは他の冒険者をとパーティーを組むことにした。


Sランクのバニラについて来てもらいたいが、何処かへ行ってしまった。

初対面の冒険者とパーティーを組むなんて、ちょっと抵抗があるが、仕方ない。


リカルダは辺りを探すも、Sランクの冒険者はなかなか見つからない。


そこでリカルダは冒険者依頼受託所に向かった。

冒険者が集うここなら、Sランクの冒険者を見つけられるだろう。


リカルダは受託所に数時間待ったが、Sランクの冒険者は見つけられなかった。


いないな…Sランクの冒険者。


他にも色んな所を探したが、見つからない。

リカルダは探す場所を変えることにした。


冒険者達が競い合う場所『闘技場』に向かった。

ここでは、毎日のように冒険者達が腕試しに実力を振るいあっている。


リカルダが闘技場に踏み入れると、既に試合は始まっていた。


ワーッ!ワーーッ!


大剣の男とハルバートを振るう女が、大勢の歓声の中で戦いあっている。


大剣を振り回し、女を圧倒する。


『おっーと!フローゼ選手、苦戦しています!』


女もハルバートで抵抗するが、男に負けてしまった。


『勝ったのは…大剣のロクスだー!』


ワァーーーッ!


というあまりにも大きな歓声に、リカルダは耳を塞いだ。


『続いて参りましょうっ!右コーナー、引き続き大剣のロクスー!』


ロクスは余裕の笑みを浮かべ、アピールするように大剣を振り回す。


『左コーナーは!なんと!』


左の入り口から、鉄の爪を持った女の子が現れる。


その姿を見たロクスの顔から、笑みが消える。


カツッ!カッン!


枯色の髪が風になびかせながら、少女はフィールドの中央へと歩を進める。


『恐るべき好戦野郎、イグナだッー!』


ワッーーーッ!ワッー!


ロクスよりも大きな歓声が響き渡った。


「イグナー!」


「イグナやっちまえ!」


観衆がそう言う中、イグナはロクスに向き合う。


「よろしくね。悔いのない戦いにしようね」


ニコッと笑うイグナに、ロクスは恐怖を覚えた。


「ああ…」


『挨拶も終わった所でー!早速勝負を始めましょう!』


アナウンスの言葉にロクスとイグナは構える!


『勝負、開始ッ!』


ゴンゴンゴーン!


フィィイュッ!


と鐘がなると同時に、イグナがロクスに迫る!


「っ!?」


イグナは驚いているロクスに爪を振り下ろす!


ギーッン!


ロクスはイグナの爪をなんとか弾き返した。


「フン!」


ロクスは大剣を横に振り、イグナを斬ろうとする!


ブウゥッン!


イグナはしゃがみ、大剣をかわした。


『おおーと!イグナ選手!持ち前の俊敏さで、ロクスの攻撃をかわしたァー!』


低い体勢のまま、ロクスの足元へと忍び込み、足元を斬りつける!


ザッシュッッ!


「ぐああああっ!」


ロクスは悲鳴を上げ、体勢を崩す!


『おっー!これは!イグナ選手の圧倒的勝利だァー!』


ワアアァッー!!


「いい勝負だった。ありがとうね」


(んっ〜、あんまり楽しくなかったかな…)


「すげぇ…!」


「イグナ最高だー!」


観衆がワーワー言う中、イグナはリカルダの姿を発見する。


「あれは!」


(あの時の…少年!)


「おーい!そこの少年〜!」


イグナがリカルダの方を向き、声を上げながら駆け寄る。


観衆の視線がリカルダに集中する。


『ん?あの少年は…』


…嫌な予感がする。


「勇者ハイルの息子じゃねぇーか!」


『勇者ハイルの息子、リカルダだァー!』


それを聞いて観衆達は興奮した声を上げたのだった。

次回も見てくれると、嬉しいんだがな…

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