第26話 魔王様、激しいバトルが繰り広げられてますよ!
カッ!カツッ!カツッン!
リカルダは遺跡の階段を駆け上る!
「はぁっ…はぁっ…」
息を切らし、遺跡の祭壇と思われる所に辿り着く。
そこには銀竜を取り囲む今さっきの冒険者達とソマリが居た。
「いいデスね!もっとやっちゃって下サイ!」
いくつもの鎖に束縛され、いたるところから血が滴り落ちている。
ガアアッアアァァ!
リカルダの姿を見て、銀竜は更に暴れ出す!
辿り着いたリカルダに、ソマリは気づいた。
「あ!アナタはハイルさんの息子さんではありまセンか!何故ここに来たのデスか?」
リカルダはソマリの言葉を無視し、銀竜に歩みを進める。
「もしかして、手伝いに来てくれたのデスか!ありがとうございマス!報酬は勿論出させていただきマス…ってえ?」
ギキィッン!
銀竜を斬るのではなく、銀竜に繋がれている鎖を斬っていく!
リカルダの行動に冒険者達とソマリは驚く。
「な、何をしているのデスか!」
「はああああっ!」
またまたソマリの言葉を無視し、冒険者に斬りかかる!
「なんだ!?」
ザシュッ!
首を狙おうとしたが、視線を変え男の腕を斬る!
「っ…!?」
男の腕から血が吹き出し、男がしゃがみ込む
。
「お前ら、かかれ!」
それを見て、他の冒険者達がリカルダに襲いかかる!
「勇者ハイルの息子かは知らんが、容赦はしないぜ!」
手にアックスを持っている男は、アックスを横に振りリカルダの腹を狙う!
「痛ってぇ…ぐぉっ!」
リカルダは今さっき斬った男の背中を踏み台にし、飛び上がる!
「邪魔」
リカルダはアックスを持っている男の右肩を、縦に深く斬る!
ブシューッ!
「なっ!?」
地面に着地したリカルダは次々に冒険者を斬る。
ザクッ!グシュッ!
冒険者の剣を右左と避け、通り際に斬っていく!
すっかりリカルダの剣は赤く血に染まっていっていった。
「凄いわね…」
女冒険者がリカルダの前に立ちはだかる。
「冒険者ランクBランクの冒険者を、いとも簡単に倒すなんて…流石、勇者ハイルの息子ね!」
「どいてくれる?邪魔」
リカルダは女冒険者に斬りかかろうとするが
、
これは…!?
リカルダは何かに気づき、後方に飛ぶ!
ボゴオオッ!ゴオオオオッ!
リカルダが後方に飛んだ瞬間、地面から炎の柱が現れる!
「あら?意外と勘が鋭いのね」
リカルダは再び、女冒険者を狙いにいく!
ボオオオッ!ボオオッ!
リカルダの目の前の地面が膨れ、炎の柱が次々に現れる!
リカルダはなんとか炎の柱を避け、女冒険者の肩を狙う!
「はっ!なんで…!」
女冒険者はリカルダの接近に気づき、驚いた顔をするが…
ん?なんだこいつ…何故笑っている?
リカルダの後ろを見て、謎の笑みを浮かべる女冒険者。それは、余裕に満ちていた。
まさか…!
嫌な予感がし、リカルダは後ろに振り返る!
すぐ後ろにはニヤついた顔のソマリが居た。
ガシッ!
しまった!
ソマリはキラリと光る鋭い爪が生えた手で、リカルダの首を掴み、持ち上げる!
「くっ…離せ…」
「フフッ、歪んだ顔も中々いいわね」
とリカルダの歪んだ顔を見て言う女冒険者。
「アナタがワタシの邪魔をするから、いけないのデスよ?」
ググッ…
ソマリは力を強め、リカルダを締め上げる!
「……!」
「苦しくて何も言えないのデスね…可哀想に…でも大丈夫デスよ」
目が金色に怪しく光り、ソマリは三日月のような笑みを浮かべる。
「すぐ楽にしてあげマスから…もう少しの辛抱デスからね…?」
くっ…こいつ…
更に力を強めるソマリ。
駄目だ…意識が…
リカルダの意識が朦朧とする。
すまない…ウェルミナ…後は…
そう諦め掛けた時、
ガアアアアアアアッ!
銀竜が雄叫びをあげ、ソマリに襲いかかる!
「何デスか!?」
ソマリはリカルダから手を離し、銀竜の攻撃から避ける!
ズズズーッ!
地面には銀竜の歯型が生々しく残った。
「がはっ…がはっ!」
リカルダは咳き込みながら顔をあげる。
銀竜が助けてくれたのか…
「銀竜はアナタ達に任せマス!こっちはハイルの息子を!」
「分かったわ!」
ソマリは再びリカルダの方を向き、襲いかかる!
「これで終わりデス!」
鋭い爪でリカルダの首を狙う!
リカルダは血塗れになった剣でソマリの攻撃を受ける!
キィーン!ギィーッ!
崖の上で激しくぶつかり合う、ソマリの爪とリカルダの剣。
なんて力だ…
商人のくせに力が凄い強い。こいつ商人かよと思うくらい強い。
「どうデス?ワタシの力は…?強いでしょう?」
ソマリはそう言うと、リカルダを強く押し崖から落とそうとする!
「ちょっ、お前やめろ!」
リカルダは抵抗しようとするも叶わず、崖から落ちてしまった。
ー固有名詞、マップ紹介ー
ヴォッサ洞窟…他の洞窟とは違い内部が青いのが特徴。初級と中級の間の難易度で、実力をあげるのに持ってこいのダンジョンである。下に『クリア鍾乳洞』がある。
クリア鍾乳洞…ヴォッサ洞窟の下にある鍾乳洞。溜まった水の色が済み、透明であることからクリア鍾乳洞と呼ばれる。中は迷路のようになってはいないが、迷いやすくここに迷い絶命する冒険者が多い。
サリーが行ったことがあるようだが…?
次回も見てくれると嬉しいよ!




