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第23話 魔王様、怪しい冒険者達ですね!

目覚めの森…森の中に遺跡があり、謎が多いダンジョン。何故、目覚めの森と呼ばれることになったのかは不明である。


2日間かかって『目覚めの森』に辿り着いたリカルダ。


「さて…トレントは何処だ?」


リカルダは森中を探すも、トレントの姿は見当たらない。


代わりに、赤い一つ目をぎらつかせたアイアントが、うじゃうじゃいるだけだった。


アイアント…灰色の鎧を纏った蟻の魔物。普段は地中で暮らしているため、退化し目は一つしかない。

見つけた獲物を見失うまで追いかける。結構しぶとい魔物である。


アイアントに見つかるとまずいので、リカルダはこの場から去ろうとする。が、


バギッ…


リカルダは落ちていた木の枝を踏んでしまう。


あっ…


ギギッ…


アイアントは音がした方を見、リカルダと目があった。


「うわっ、やばい!」


ギャァッー!


アイアントに気づかれたリカルダは、丸太を飛び越え、木を避けアイアントから逃げる!


…今日に限ってついてないな!


リカルダは走っている先にある、遺跡の壁にある隙間を見つける。


リカルダは遺跡の壁の小さな隙間を通り抜ける!


アイアントの体長は意外と大きい。小さな隙間ならアイアントも通れず、高壁でこちらにも来れないだろう。

とリカルダは考えたのだ。しかし、


ギャァァッ!


アイアントは壁を登り、こちらに向かってくる!


「なっ!?」


予想外の展開にリカルダは、驚きの声をあげまた走り出す。


まさか、アイアントが登って来るなんて…!


ズズーッ!


リカルダは走るのをやめてアイアントに正面を向け、鞘から剣を抜いた。


「神速の一撃(スウィフトシュラーク)!」


シュッ!


リカルダはアイアントの首根元を斬っていく!


アイアントは首根元など、関節の部位は鎧がない。弱点を見つければ倒せる魔物なのだが、群れでいる場合が多く、倒すのが大変困難である。


アイアントはリカルダの攻撃に倒れていく!


ギギャッッ!


アイアントが斬られる度に、新しいアイアントが次々に湧いてくる!


このままだと、切りが無いぞ…


雷衝斬(サンダークラッシュ)!」


バチバチッ!


雷が纏った剣でアイアントの群れに立ち向かう!


バキキキキッッ!


という激しい電撃の音が発せられると共に、アイアントの鎧が砕け、倒れていく!


ギャッー!


アイアントの群れは雷によって、焦げ動かなくなった。


「よし、これで一件落着だな…」


リカルダはアイアントが動かなくなったのを見て、安心したように言った。


ギャヤァァッ!


とリカルダの背後に、生き残っていたと思われる、アイアントが迫る!


「!?」


アイアントの鳴き声に気づいたリカルダは、目を開きアイアントに気づく!


全て倒した筈だったのに…!


アイアントの鋭い牙がキラリと光る。

リカルダはそれに何も出来ず、立ちすくむ。


リカルダがアイアントによって、殺される!という時だった。


ボオオオッ!


リカルダの横の方角から、炎魂が飛んで来る!


ギャーッ、ギギギャッー!


炎の塊はアイアントに直撃し、アイアントは焼き焦げていった。


「おい、大丈夫かー!」


リカルダは驚いていると、炎が飛んできた方向から声が聞こえてきた。


「お、間に合ったか!」


何人もの冒険者がリカルダの元へと近づいて来た。


「怪我はないか?」


背中にはアックスといわれる巨大な斧を、背負っている。何か巨大な魔物を狩りにいくのだろう。


「大丈夫みたいね。良かったわ…」


冒険者達の一員と思われる、顔を隠した女冒険者がリカルダを見つめる。


「貴方…もしかして勇者ハイルの息子さんかしら?」


「ハイルの息子!?」

「そうなのか!?」


女冒険者の発言に、周りの男達がざわめく。


「…そうだが」


リカルダは女冒険者の質問に渋々に答えた。


「本当!?まさかこんな所でハイルの息子と会えるなんて!」


女冒険者はリカルダの手を掴み、無理矢理握手させる。


「ねぇ、貴方。今から伝説の魔物を狩りに行くのだけど、ついてこない?」


まさか…希少種狩りじゃないのか?


「どう?こないかしら?報酬は分けてあげるから!」


「…悪いが、断らせてもらう。犯罪の手伝いなんてしたくない」


リカルダの態度に女冒険者は笑みを浮かべる。


「あら〜、そう?ごめんなさいね」


(この子、意外と察しがいいわ。そう簡単には伝説の勇者の息子は落とせないってわけね…)


「さぁ、日が暮れる前にさっさと目的地に向かいましょう。じゃあまた会いましょうね…?」


女冒険者はそう言い残し、仲間と一緒にリカルダの前から消えて行った。


希少種狩り…あいつらが気になるが、先は依頼をこなさないと…


リカルダは再び、トレントを探し始めた。


トレントは水を吸収するため、水辺にいることが多いという。リカルダは近くにある川辺に移動した。


「トレントは…トレントはっと…」


リカルダは川で水を浴びているトレントを発見した。


茶色い根の体に、目と鼻がない代わりに避けた大きな口。トラウマになりそうな見た目のトレントが3体ほどいる。


「さっさと仕留めるか!」


リカルダは斬りかかろうとするが、トレントの動きを見ると様子がおかしい。


恐ろしい何かに逃げようとしているような、動きを見せるトレント。


「ん?」


トレントの様子に辺りを見渡すリカルダ。


様子がおかしいぞ、何かあるのか…!?


後ろに何かの気配を感じ、リカルダは後ろを振り返り身構える!


リカルダの背後にいたものとは…?

ー固有名詞、マップ紹介ー


冒険者ランク…冒険者を格を示すランク。SS.S.A.B.C.D.E.F.とランクがあり、SSが最高ランク、Fランクが最低ランクとなる。これにより、社会差別が起こってしまっている。


テロリアの町…“町”と書いてあるが、この大陸の都市。毎日のように賑わいを見せている活気に溢れた町である。最近は、“テロリアの町”と言われるのではなく“テロリア”と省略される場合が多い。


カラクサ平原…テロリアの町から近いダンジョン。秋の紅葉のように辺りがこげ色一色ということから名前がつけられた。低級魔物が多く、Fランクの冒険者にとっていい特訓場所となっている。


次も見てくれるわよねん?

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