第21話 魔王様、そこまでにしおいては!?
「シルエラ様が!シルエラ様が生きております!」
アガリアレプトの声に悪魔達は安心した声を上げる。
ガシッ!
シルエラはベルゼブブの首を掴むと、地面に押しつけながら飛ぶ!
ズズズズッー!
摩擦により地面の芝生が飛び散り、ベルゼブブの顔が歪む!
「やめっ…」
バキバキッ…!
シルエラはベルゼブブの声が聞こえないのか、シルエラはそのまま、城の城壁にベルゼブブを押し付ける!
ブォォォッン!ボォォッ!
ベルゼブブを強く押し付けた、城壁はあまりの衝撃に崩れた。
「ああ…ベルゼブブ様が、シルエラ様の攻撃で悲惨な状態に!」
ヒビだらけのベルゼブブを見て、アガリアレプトは言う。
シルエラは更にエントランス内の壁にベルゼブブに押し付ける!
バコッ…バギッ…
ベルゼブブの顔にヒビが入り、血がだらだらと流れる。
シルエラはベルゼブブを、エントランスに投げ捨てるかのように放った!
「くっ…」
ベルゼブブは立ち上がろうとするが、あまりの痛さに立ち上がれなかった。
「お、これは!シルエラ様の圧倒的勝利だぁっー!」
ワーッ!ワッーワー!
城にいる悪魔達が歓声をあげる!
「流石、シルエラ様だ!」
「あっぱれ、シルエラ様ー!」
「なな、何をしているのですか!シルエラ様!」
エントランスにアドラメルクがやって来た。
「何って…こいつが…」
「はっ!?ベルゼブブ様!だ、大丈夫ですか!」
ヒビだらけのベルゼブブに駆け寄るアドラメルク。
「こいつから勝負を仕掛けてきたんだ。私は悪くない」
シルエラはベルゼブブを睨みつける。ベルゼブブはシルエラを睨み返した。
「始末しなかった分だけ感謝しろ」
シルエラはそう冷たく言い放った。
「シルエラ様…相変わらずベルゼブブ様と仲が悪いな…」
アンドラスが、シルエラのベルゼブブの扱い様を見てそう言った。
「まぁ、初めて会った時からこんな仲だしな」
シルエラとベルゼブブは超絶仲が悪い。
こうやってシルエラとベルゼブブの殺し合いが度々起きるのだ。
ベルゼブブはシルエラのことを憎み、魔王の座を奪おうとするのだが、シルエラの静められるのが定番化となっている。
「魔王になる?貴様には10万年早いだろうな!」
「シルエラ様…プチ殺してもいいかしら?」
「あわわわ!お二人共落ち着いて下さい!」
2人の殺気が交錯する空気をアドラメルクが、どうにかしようと割り込む。
「…あぁ?」
「す、すんません(怖え…超怖え…)」
「ありがとうね。アドラメルクちゃん…」
ベルゼブブは痛みが治まったのか、立ち上がる。
「ここは…私が降参するとするわ」
「さっさと去れ」
「…いつか必ず。貴女を落として見せるから」
ベルゼブブはそう言って城から出て行った。
「…落として見せるか」
シルエラは赤い月を見て呟いたのだった。
《それから何日か経った頃。グランツ・テイルズでは…》
白い木々が並ぶ森の泉に黒い人影がポツリと立って居る。
マントに王冠を被った王様らしき人影。
人影は輝く赤い目でこちらを見据え、ニコッと笑みを浮かべる。
「!?」
二階のある一室、ベットで寝ていたリカルダは目を覚ます。
窓からは暖かい日差しが差し込み、鳥の声が聞こえてくる。
「なんだ…あの夢は…」
赤い目…赤い目からすると、夢に出てきたのは悪魔…?
リカルダはベットから出て、服に着替え鎧を装着すると部屋から出る。
それに王冠を被っていた…悪魔にそんな奴なんているのか…?
「リカルダ〜!おはよう!」
ウェルミナがリカルダを見つけ、階段を駆け上がってくる。
「…おはよう。どうした?もう受託所に行くのか?」
時計を見ると短い針が、7のとこを指している。
「そう!その事なんだけど、今日はサリーと今から依頼に行くことになったの。アンタには悪いけど、今日の依頼は1人で行ってくれないかしら?」
お願い〜といったポーズで、ウェルミナは言ってきた。
「別にいいよ。2人で楽しんできなよ」
「ありがとう!恩に着るわ!」
「ウェルミナさ〜ん!行きましょう〜!」
ギルドの入り口にスタンバっているサリーが、ウェルミナを呼ぶ。
「ちょっと待って!じゃ、リカルダ。またね!」
ウェルミナはリカルダにそう言い残し、サリーと共にギルドから出て行った。
さて、俺も行こっかな…
「あら?リカルダ君。早起きね」
階段を下がるとライムがテーブルを拭いていた。朝食の準備をしているのだろうか?
「ライムさん。ルア、起きましたか?」
「まだよ。後何日かで目を覚ますと思うんだけどね」
あの出来事から3日以上経つが…まだ目を覚まさないのか…
「ねぇ!まだ時間あるし、悪魔の逸話話してあげようか」
どんよりとした顔をするリカルダに、ライムはそう話しかけた。
「悪魔の逸話…?」
「そうよ。悪魔はね、元々は怨念の魂なの」
ライムいう悪魔の逸話。悪魔の逸話とは?
次回も見て欲しい




