第11話 魔王様!部下が何か企んでますよ?
前回で番外編をやる?と言って書いていたのですが…にづまりました←
番外編は後回しにします.(;´Д`)
謁見の間にて、シルエラが椅子に座り何かを考えていた。
戦争を起こし勇者(人間)の人口を減らす…
通達係によると、作戦は続行中。
各地の村、民族達が争いを起こし人間の人口は減り始めているとのことだ。
アンドラスとアミー、レラジェの能力。“不和、戦争を起こす能力”で民族村が何かのきっかけで戦争を始めた。徐々に戦争は広がりつつある。
グラシャの能力で、悪魔を透明化しているが…そろそろ人間達に感づかれるだろうな。
悪魔の仕業だという事を。
まぁその時はその時だ。覚悟しないと…
「シルエラ様ぁっっ!」
剣を備えた小さな黒い鳥が、謁見の間に入って来る。
「どうした。カイム」
「ほっ、ほい!シルエラ様っ!バフォメット様が勇者達に倒されました…」
カイムの言葉にシルエラは、目を開く。
「それは本当か?」
「ほい。わたくしこの目で見ました…」
バフォメットがやられた!?あの大将のバフォメットが?
ついに悪魔が…やられたか。
私が裏で勇者を滅ぼそうとしていることが、バレる時が近いかもしれんな。
「カイム!」
「ほい!なんでございましょうか!」
「ご苦労だった。仕事に戻れ」
「ほい!かしこまりましたです!」
カイムは謁見の間から去って行った。
感づかれるのも面倒だ。
戦争を起こして暫らく置いておこう。それが一番だ…
《場面が切り替わり、魔王の城・エントランスでは…》
「ふんふふんふん〜♪」
鼻歌を歌いながら、門番に近づく悪魔がいた。
人間の姿で片手に書物を持ち、フードつきのローブを身にまとっている。いかにも魔道士という感じだ。
悪魔は、門番にいるライオンの頭を持った兵士に声をかける。
「よう!元気か、アロケル?」
アロケルと呼ばれた兵士は、悪魔の顔を赤い目で睨みつける。
「ダンダリオン…貴様か!!」
「そんなに睨まないでって!怖いやめて!」
ダンダリオンはアロケルの赤い目から、目を逸らす。
「いつもダンダリオンを睨むよね。やめてね。ホントにお前の目怖いから」
「フン!それより我に何か用か?我に用で話しかけて来たのだろう?」
「そうそう!」
ダンダリオンはニッコリと微笑み、
「今からテロリアの町に行くんだけど、ついて来てくれない?ダンダリオン1人じゃ、勇者にフルボにされちゃう☆」
「我がそんな、人間臭い所について行くと思うか?1人で行け、邪魔だ。二度とその面を見せるな」
アロケルは再び前を向く。
「酷い!お願いだって!」
アロケルにしつこくすがるダンダリオン。
「やめろ!我の邪魔をするな!」
「お願い!お願い!お願いだってば〜!アロケル〜!」
とダンダリオンがだだをこね、暴れる。
「あら、騒がしいと思ったらお二人ではありませんの」
あまりの騒がしさにリリスが様子を見に来た。
「リ、リリスさん!」
アロケルはリリスの姿を見て、嬉しそうな様子だった。
「何をしているんですの?あまり声をあげないで下さいまし」
「いやこいつがな…」
アロケルはダンダリオンが騒いでいる訳をリリスに話した。
「テロリアの町に行くんですの!?」
「そうさ☆」
「ダンダリオンさん、ダメですわよ。テロリアの町は危険ですわ」
リリスはダンダリオンをテロリアの町へと行かせまいと、ダンダリオンを説得する。
「勿の論!それは承知の上さ。でも行かないといけない事情があるのさ」
「行かないといけない事情?何ですの?」
怪訝な顔のリリスをよそにダンダリオンは城の外へと歩き出す。
「貴様、テロリアに行って何する気だ?」
アロケルは城を出て行こうとするダンダリオンを引き止める。
「んっ?どうだろうね?何をする気なんだろうね?」
「貴様、また変な事を企んでいるのではないだろうな?」
アロケルの問いにダンダリオンは振り返る。
「変なことぉ?まさかぁっ〜!ただ…」
ダンダリオンはリリス達に、背筋も凍る恐ろしい笑顔を見せ、
「人間で…遊ぶだけさ」
と言い放った。ダンダリオンは再び前を向く。
「皆ついてきてくれないし、ダンダリオン1人で行ってきまーす!」
ダンダリオンはそう言い残し、道に消えて行った。
「ダンダリオンさん…何を考えてるんでしょう。これは、シルエラ様に伝えておいた方が…ねぇ、アロケルさん」
「そ、そうですね。ところでリリスさん。この後お茶でもしません?」
「えっ?お茶っ?この後、フルーレティを慰めに行きますの。お誘いは嬉しいですけど、断らせていただきますわ」
テロリアの町に向かった謎の悪魔、ダンダリオン。彼は何を企んでいるのか…?
ーキャラクター紹介ー
・カイム…黒いカラスの姿の悪魔。腰に鋭い剣を備えていて、それで人間と戦うとか…。情報通達係となって活躍中。
“ほい。わたくしこの目で見ました…”
・アロケル…城の門番をしている赤いライオンの頭部の兵士。気が荒く声がデカい、そのデカイ声を活かし現代で言う警報機代わりとなっている。リリスに好意を抱いている。
“貴様、また変な事を企んでいるのではないだろうな?”
・ダンダリオン…片手に本を持った魔道士のような姿の悪魔。クリーム色の髪の持ち主。あざとい部分があり、しぶとい。
何かを企んでいるようだ。
“人間で…遊ぶだけさ”




