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異世界のキャンセラー~俺が不遇な人生も纏めてキャンセルしてやる!~  作者: 空地 大乃
第二部第三章 西部レフター領編

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第71話 デストロイヤーのスキル

 ジーニが死んだ……ここまでに既にフォルスも死んでいる。残されたのは俺とスピニッチだけだ。


「くそ、また守れなかったのかよ」

「守る? 笑えない冗談だ。この俺相手にそんな生ぬるい考えで勝てると思わんことだな」


 そう言ってバイオレンスが大剣を振り上げ――


「デスブレイカー!」

 

 力強く振り下ろす。それによって生まれた衝撃波はブレイカーが放つ衝撃波よりも遥かに大きく感じた。


「くっ! 十字受け!」


 双剣を交差させ衝撃に備えた。だが受けきれず俺は大きく吹き飛ばされ、スピニッチが宙を舞うのも視認できた。


 地面に落下すると衝撃が全身に響き渡った。呼吸が苦しい、だが、今は――


「す、スピニッチ……」


 ジーニは一発で死んだ。そうなるとスピニッチだって危ない。そう思ったが。


「だ、大丈夫だ。私は弓を構えていればダメージを抑えられる」


 スピニッチが立ち上がり、そう教えてくれた。良かった無事だ。だけど、それはスキルのおかげなのか?


「フンッ。死の確率から逃れたか。運のいい奴らだ」


 バイオレンスから聞こえてきた声。死の確率――それはつまりアイツの攻撃には即死効果があるということか。


 即死効果はゲームでもあった要素だ。武器などに付与されることもあれば、ジョブによってはスキルで自ら付与出来た筈だ。即死効果は確定ではないが何%かの確率で相手を即死させるという意味では強力だった。


 勿論これはゲームではないが、仕様が一緒と考えれば奴の攻撃は常に即死の危険をはらんでいると考えた方がいいだろう。


「スピニッチ気をつけろ。奴は即死持ちだ。どんな攻撃でも当たれば即死する可能性がある」

「なんと。そんな力が――そうかそれでジーニが……」


 事切れたジーニに視線を移しスピニッチが奥歯を噛み締めた。仲間を守れなくて悔しいのはスピニッチだって一緒ということだ。


「安心しろ。貴様らもすぐに仲間の下へ送ってやる」


 そう言って再びバイオレンスが大剣を振り上げた。またあの技を使うつもりか。


「常に死に怯えて技を受けろ。デスブレイカー!」

「させぬ! グレートウォールアロー!」


 再び放たれた衝撃、だがスピニッチが放った矢が地面に当たると巨大な壁と鳴って衝撃を防いでみせた。


「今だヒット!」

「ナイスだスピニッチ!」


 俺はステップキャンセルでバイオレンスとの距離を詰め勝負に出た。


「疾風怒濤! 無双闘剣! ダブルスタンダード!」


 俺はグレイトダブルセイバーのスキルを重ね掛けした。疾風怒濤で全ての速度を上げ、無双闘剣で剣の威力を上げ、そしてスペシャルスキルのダブルスタンダードで分身を作る。 

 

「「双剣竜牙!」


 そして双剣の豪人級のスキルを発動。俺と分身の闘気が竜のごとく変化し双剣を牙に見立てて喰らいついた。


「「これで決める!」」

「デスカウンター!」


 だが、俺たちが攻撃すると同時にバイオレンスもスキルを発動。逆に俺たちがふっとばされることとなった――

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