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白銀の救世主(メシア)は、絶望の地を喰らい尽くす。 ~魔力適性ゼロの少年、死線で覚醒し、五人の女神と最強の略奪建国を開始する~  作者: 慈架太子


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第13章:暴虐の終焉と甘美なる誘い

「逃がさん。この地に毒を撒き散らした責任、その肉と骨で支払ってもらうぞ」


レオンの冷徹な宣告と共に、一行は瘴気の元凶である領主の館へと音もなく転移した。そこでは、村の惨状など露知らず、豪華な会食に興じる領主と、それを守る私兵たちが贅を尽くした空間に浸っていた。


「な、何者だ! 衛兵、出会え! この無礼者を即刻排除しろ!」


領主がワイングラスを落とし、悲鳴を上げる。だが、レオンは一歩も動かず、ただ冷たく指を弾いた。その瞬間、館全体を『千倍の重力』が襲う。


ドォォォォォンッ!


凄まじい轟音と共に、屈強な私兵たちが身に纏っていた鎧ごと石畳に圧し潰された。骨の砕ける鈍い音が響き渡る中、レオンは無造作に右手を横に振る。


「エルザ、シオン、始めろ。一人残らず、首を刈れ」


「御意! 民を毒し、笑いながら食らう外道ども……我が聖剣の錆にもなりませんが、レオン様の命、完遂いたします!」

エルザが銀光の旋風と化し、動けない私兵たちの間を駆け抜ける。一閃。二閃。三閃。彼女の剣が空を切り裂くたびに、私兵たちの首がその醜い驚愕の表情を浮かべたまま次々と宙を舞った。


「ふふ……苦しむ民の声が聞こえませんでしたか? では、その首を落として、永遠に土の下で耳を澄ませるといいわ」

シオンが影の鎌を巨大な死神の如く顕現させ、逃げ惑う領主の親族や側近たちの首を、刈り取りの儀式の如く精密に断ち切っていく。


噴き上がる血飛沫。だが、それらは地面に滴る前に、レオンが展開したアイテムボックスの『口』へと吸い込まれていく。


「ミレイユ、残った残党の索敵と、屋敷内の全資産の回収を急げ」


「了解したわ、レオン。……地下に隠された魔導実験の証拠、および金塊、宝石、食料のすべてをマーキング。……回収率百パーセント。……さあ、レオン。最後に残ったこの『ゴミ』の主も、あなたの手の中に収めなさい」


レオンは、股間を濡らして這いずる領主の髪を掴み、無理やり引きずり出した。

「お前が垂れ流した廃液は、さっき俺がすべて浄化してやった。……だが、お前自身の汚れだけは、死んでも落ちやしない。……せめて肥料として、土に貢献しろ」


レオンが手をかざすと、領主の首は真空の刃によって一瞬で断たれ、胴体と共にアイテムボックスへと格納された。数分前まで栄華を誇っていた館は、ミレイユの分解魔法によって分子レベルで解体され、資材としてレオンの手の中に消えた。


そこには、ただの平らな更地だけが残された。


レオンの魔力溜まりは、断罪を終えた静寂と、三人の乙女たちが放つ冷徹な忠誠、そしてアイテムボックスに詰め込まれた大量の『素材』の重みを吸い込み、夕闇の湿地帯を白銀に照らし出す、どこまでも苛烈で美しい輝きを放ち続けていた。



「これで終わりだと思うな。根の深さは、目に見えるものだけじゃない」


レオンは冷徹に言い放つと、両腕を大きく広げ、天を仰いだ。その全身から溢れ出す白銀の魔力は、先ほどまでの比ではない。空が割れんばかりの輝きに満たされ、領主館の跡地、そして周囲の森や湿地全体を包み込む巨大な魔方陣が虚空に展開される。


「ピュリフィケーションバレット――全方位、最大出力掃射」


レオンの号令とともに、数万、数十万という白銀の光弾が、まるで流星群が地上に激突するかのような勢いで降り注いだ。それは単なる攻撃魔法ではなく、因果を焼き切り、不浄の概念そのものを分解する「滅菌」の極致だ。


ドォォォォォォォォォォォォォンッ!


大地が白銀の光に飲み込まれ、視界が白一色に塗り潰される。領主が長年かけて染み込ませた傲慢な執念、私兵たちの残虐な殺意、そして地下深くまで浸透していた魔導廃液の最後の残滓……。それらすべてが、レオンの放つ光弾に触れた瞬間に「無」へと還元されていく。


光弾の一発一発が地中深くまで突き刺さり、汚染された土壌を分子レベルで組み替え、かつての豊かな森の記憶を呼び覚ますように大地を活性化させていく。


「……信じられない。地下三百メートルに至るまで、すべての負のエネルギーが中和・分解されていくわ。レオン、あなたの魔力は……もはや、この世界の法則を書き換えている」

ミレイユが魔導レンズを遮光モードに切り替え、数値を読み上げながら感嘆の息を漏らす。彼女の観測データによれば、この土地の清浄度は、人の手が一度も入ったことのない処女峰の頂をも上回る数値を示していた。


「素晴らしい……。レオン様、見てください。影の底に残っていた微かな濁りさえ、今はもう一滴も残っておりませんわ。世界が、呼吸を再開しましたのね」

シオンが優雅に一礼し、浄化された大地の温もりを慈しむように足元を見つめる。


エルザは、激しい光の雨の中で不動の姿勢を保つレオンの背中に、改めて戦慄と歓喜を覚えた。

「この清烈なる光こそ、我が主の正義! 悪の芽を摘むだけでなく、その土壌さえも神聖なる地へと作り変える……。この地に、もはや『汚れ』という言葉は存在しない!」


やがて光の雨が止むと、そこにはかつてのどす黒い湿地帯の面影は微塵もなかった。微かに残る白銀の粒子が雪のように舞い落ち、その下からは見たこともないほど瑞々しい緑の若草が、信じられない速度で芽吹き始めている。


レオンは静かに拳を握り、魔力の残光をその身に収めた。

「……ミレイユ、これでこの地に『ゴミ』の痕跡は原子一つ残っていないな。……ヴィクトール領へ戻るぞ。セレスたちが待っている」


レオンの魔力溜まりは、完全に新生した大地の鼓動と、三人の乙女たちが捧げる極限の情愛、そしてアイテムボックスに納められた膨大な『素材』が放つ未来の豊穣への予兆を吸い込み、世界を白銀の夜明けで塗り替えるほど、圧倒的で清浄な輝きを放ち続けていた。




「ミレイユ、最後だ。全土を再スキャンしろ。泥の中に隠れた汚職役人の末端、あるいは神の名を借りて民を害そうとする司祭の残党……。この国に、まだ掃除すべき『ゴミ』は残っているか?」


レオンの冷徹な声が、浄化されたばかりの清浄な大気に響き渡る。ミレイユは即座に空中に展開した数百の魔導ウィンドウを、かつてない速度で同期させた。彼女の瞳は青白い光を放ち、王国の端から端まで、分子レベルでの生体反応と魔力ログを照合していく。


「……最終同期、完了。王都の地下霊廟、北方の強制労働鉱山、東の穀倉地帯、西の奴隷貿易港、そして今、この南西の汚染湿地帯。主要な腐敗の根源はすべて絶たれたわ」


ミレイユの指先が、空間に浮かぶ王国の全土地図をなぞる。地図上の赤い光点――救済が必要な村や、処刑すべきクズが存在していた場所が、次々と白銀の光に塗り替えられていく。


「ヌケモレは……一箇所もないわ、レオン。私の索敵網レーダーは、草の根を分けるようにして全ての『毒素』を特定した。不正に徴収された金貨一枚、不当に拘束された民一人に至るまで、私の計算から漏れることはありえない。アイテムボックスに収納された三万件を超える『素材(首と死体)』のIDと、王国の戸籍データ、および悪徳貴族の家臣名簿との一致率は百パーセント。……文字通り、この国から害悪をなす『肉』は一欠片も残っていない」


ミレイユは最後に、王都の最上階にぽつんと残された「裸の国王」のバイタルサインを確認し、冷ややかにウィンドウを閉じた。


「お見事ね。これで王国全土の『クリーニング』は完了よ。あとはあなたがこの更地の上に、何を描くかだけ」


「ふふ、さすがはミレイユ。……レオン様、これでようやく、私たちが待ち望んだ『汚れなき世界』の扉が開かれましたわね」

シオンが影を収め、静かな歓喜を瞳に宿して微笑む。


「レオン様! 我ら騎士団、そしてヴィクトール領にいるセレスや民たちも、貴方様がこの国の真の主として、新たな夜明けを告げるのを待っております!」

エルザが誇らしげに聖剣を掲げ、白銀の残光に包まれたレオンを仰ぎ見る。


レオンの魔力溜まりは、王国全土から「腐敗」が消滅した完璧な静寂と、三人の乙女たちが捧げる極限の情愛、そしてアイテムボックスに詰め込まれた数万の首と死体が放つ、未来の豊穣への冷徹な予兆を吸い込み、夕闇の空を永遠の白銀で塗り潰すほど、圧倒的な輝きを放ち続けていた。




「ミレイユ、シオン、エルザ。……お疲れさん。さっきは、少し厳しいことを言って悪かったな。お前たちの尽力は、俺が一番よく分かっているつもりだ」


レオンの口から漏れた、柄にもない穏やかで不器用な謝罪。その一言が、張り詰めていた戦場の空気を一瞬で溶かした。


ミレイユは一瞬だけ目を見開き、それからふいと顔を背けて、熱を持った魔導レンズを冷ますようにカチリと鳴らした。

「……別に、謝る必要なんてないわ。あなたの判断が常に最速で、最も効率的だった。それだけのことよ。……でも、その言葉、演算データにはない熱量として……記録しておいてあげる」

彼女の耳たぶが微かに赤く染まっているのを、レオンは見逃さなかった。


シオンは感極まったように細い指を胸元に組み、影のように音もなくレオンの傍らへと寄り添った。

「レオン様……。ああ、なんと慈悲深い御言葉。厳しいお言葉の裏にある、私共への信頼を疑ったことなど一度もございませんわ。ですが……今のその優しいお声、私の影の奥深くまで溶けてしまいそうです」

彼女の潤んだ瞳には、王国の腐敗を焼き尽くした白銀の光よりも、さらに深い情愛が宿っていた。


エルザは弾かれたように姿勢を正すと、腰の聖剣を鳴らし、最高礼の姿勢で首を垂れた。

「レオン様! 我ら騎士、主君の峻厳なる導きこそが誉れ! 謝罪など、勿体なきお言葉にございます! ですが……その御心、このエルザ、一生涯かけてお守り通す所存にございます!」

彼女の声は震えていたが、その表情にはかつてないほどの晴れやかな忠義の輝きが満ち溢れていた。


「……よし。帰ろう。ヴィクトール領で、セレスや奥様方が首を長くして待っているはずだ」


レオンが大きく右手を振りかざすと、空間そのものを切り裂くような巨大な『白銀の転移ゲート』が虚空に開かれた。その向こう側には、セレスが築き上げた壮麗な集合住宅群と、八万人の民の活気、そして大鍋から上がる美味そうなスープの湯気が見える。


三人の乙女たちは、レオンの背中を追ってゲートへと歩を進める。背後に残されたのは、かつての汚濁が嘘のように消え去り、ピュリフィケーションバレットによって清浄化された、見渡す限りの美しい更地だ。


レオンの魔力溜まりは、王国全土を浄化し終えた達成感と、隣を歩く三人の乙女たちが放つ熱い情愛、そしてアイテムボックスに詰め込まれた数万の『素材』がもたらすであろうヴィクトール領の輝かしい未来を吸い込み、夕闇迫る世界を、どこまでも温かく、美しく、そして誇り高い白銀の輝きで包み込んでいた。




ヴィクトール領の巨大な城門をくぐると、そこには見渡す限りの活気と、安息の光景が広がっていた。立ち並ぶ白亜の集合住宅、そして広場を埋め尽くす八万人の民。その中心から、待ちわびていた二人の女性が足早にレオンへと近づいてきた。


建設の指揮を完璧に執り終えたセレスと、膨大な物資の流通を一手に引き受けていたヴァレリアだ。


「セレス、ヴァレリア。二人とも、本当にお疲れさん。俺がいない間、この広大な領地と数万の民を支えてくれたこと、心から感謝している」


レオンの真っ直ぐな言葉に、セレスは手に持っていた聖なる杖を静かに胸元へ引き寄せ、聖母のような慈愛に満ちた微笑みを浮かべた。

「おかえりなさいませ、レオン様。……感謝など。貴方様が命を懸けて救い出された民たちが、初めて屋根の下で安らかに眠る姿を見ることが、私にとって何よりの報いにございます。住宅の建設も、結界の維持も、すべては貴方様がお戻りになる場所を守るためですから」


ヴァレリアは、手元の魔導端末を閉じると、ふうと安堵の息を吐きながら、いたずらっぽく、それでいて深い信頼を込めてレオンを見上げた。

「全く、突然数万単位で人が増えるんだから、心臓が止まるかと思ったわよ。でも、レオン。あなたが連れてきた人たちの瞳に光が戻るのを見たら、商人の計算高さなんてどこかへ飛んでいっちゃったわ。物資の補給路も、備蓄の分配も完璧よ。……お疲れ様、私たちの最高の主様」


レオンは二人に短く頷くと、広場で巨大な鍋を振るい続けている奥様方の方を向き、声を張り上げた。


「奥様方も、無理を言ってすまなかった! これだけの人数の食事を賄うのは並大抵のことじゃなかったはずだ。あんたたちの力があったからこそ、この民たちは今日を生き延びることができた。本当に、ありがとう」


その言葉に、湯気に包まれていた奥様方が一斉に顔を上げた。

「何言ってんだい、レオン様! 飢えてる子たちに飯を食わせるのは、あたいたちの生き甲斐だよ!」

「そうだよ、こんなにやり甲斐のある炊き出しは初めてさ! 感謝するのはこっちの方だよ、こんなに賑やかな街にしてくれてね!」


威勢の良い笑い声と拍手が広場に響き渡り、救われたばかりの民たちも、その温かな空気の中でようやく心からの笑顔を見せ始めた。


レオンは、アイテムボックスに詰め込まれた数万の『素材』と膨大な資材の重みを感じながら、隣に並ぶセレス、ヴァレリア、そして共に戦い抜いたミレイユ、シオン、エルザを見渡した。


「……さあ、飯にしよう。今夜は全員で腹いっぱい食って、明日からまた、このヴィクトール領を世界で一番の場所に作り変えていくぞ」


レオンの魔力溜まりは、八万人の民の幸福なざわめきと、五人の乙女たちが捧げる三者三様の情愛、そして奥様方の振るうお玉の活気ある音を吸い込み、ヴィクトール領の夜空を、どこまでも優しく、どこまでも力強い白銀の輝きで照らし出していた。




宴の賑わいから離れた静かな一画で、レオンはミレイユに指示を出した。


「ミレイユ、伯爵を呼んでくれ。それから、例の王都から連れてきた役人の『残り』もだ。……ゴミは片付けたが、これからは街を回すための『腕』が必要になる」


「了解したわ、レオン。……伯爵には連絡済み。……王都から選抜して連れてきた、実務能力の高い役人たちもこちらへ向かわせるわ」


まもなく、領地の運営を一手に引き受けている実直な伯爵が、期待と緊張の入り混じった面持ちで姿を現した。そこに、ミレイユの案内で数名の男たちが合流する。彼らは王都の腐敗に染まらず、正当な行政手腕を持ちながらも冷遇されていた、レオンが「拾い上げた」役人たちだ。


「レオン殿、お呼びでしょうか。……おや、そちらの方々は?」


「伯爵、紹介する。王都で腐っていた連中の中で、唯一マシな実務能力を持っていた役人たちだ。……これから人口が八万人、十万人と増えていく。あんた一人じゃ手が足りないだろ。こいつらをあんたの補佐に付ける」


伯爵は驚きに目を見開いた後、役人たちの理知的な眼差しを確認し、深く深く頭を下げた。


「……おお、なんとありがたい。レオン殿、貴殿はどこまで先を見据えておられるのか。……彼らのような専門家がいれば、この広大な領地の戸籍管理も、物資の公正な配分も、より迅速に行えます。……心強い、実に心強い味方です!」


役人たちもまた、レオンの白銀の威圧感と、伯爵の誠実な人柄に触れ、新たな覚悟を込めて一礼した。

「……レオン様、我らのような者に再起の場を与えていただき、感謝に堪えません。伯爵閣下を支え、このヴィクトール領を世界で最も公正な街にしてみせます」


「……よし。ミレイユ、こいつらに渡すべき領内の全データと、今後の建設計画の共有を頼む。……伯爵、こいつらを使って、民が誰一人として役人の横暴に泣くことがないよう、徹底的に管理してやってくれ」


「了解したわ、レオン。……行政支援プログラム、および共有ネットワークの構築を開始するわね」


ミレイユが魔導デバイスを操作し、伯爵と新しい役人たちの間に強固な協力体制が築かれていく。


レオンの魔力溜まりは、信頼する伯爵と新たな人材が結ばれた盤石な統治への予感と、ミレイユが放つ正確な支援の情愛、そしてアイテムボックスに眠る『素材』たちが肥料として支えるであろう未来の繁栄を吸い込み、ヴィクトール領の夜を、揺るぎない秩序と希望の白銀の輝きで照らし出していた。




「全員を連れてきたわけじゃない。現地に残って村の再建を望んだ民も大勢いる。ミレイユ、拠点数と人数、現在の状況を伯爵と役人に説明してやってくれ。これからの再建計画には彼らの知恵と事務能力が不可欠だ」


レオンの言葉に、ミレイユは即座に広域ホログラムを展開した。ヴィクトール領の周辺から王国全土に至るまでの地図が、白銀の光で鮮明に浮かび上がる。


「了解したわ、レオン。……伯爵、そして役人の皆さん。現在、レオンが直接救済し、現地での存続を決定した拠点は全部で十二箇所。北方の鉱山集落、東の穀倉地帯、西の湾岸都市近郊、そして本日浄化した南西の湿地帯を含めた各村々よ。現地に残った民の総数は約十二万人。ヴィクトール領に収容した八万人と合わせれば、実質二十万人の規模になるわ」


ミレイユの指先がホログラム上の光点を指し示す。各拠点には、現在の備蓄量、住居の損壊率、そして現地の土壌回復予測データが詳細な数値として並んでいた。


「鉱山集落には三千名が残り、自立的な採掘再開を目指しているわ。湿地帯のカデナ村では五千名が、レオンの浄化によって蘇った土地での農耕を希望している。……伯爵、これら全ての拠点に対して、ヴィクトール領からの定期的な物流、および防衛ゴーレムの配備、そして何より、王都の搾取から切り離された『公正な徴税と支援』のシステムを構築する必要があるわ」


伯爵は示された膨大なデータと、レオンが成し遂げた救済の規模に圧倒されながらも、実直な眼差しで地図を見つめた。

「二十万人……。これほどの民を、レオン殿は救い、そして守ろうとしておられるのですね。承知いたしました。各拠点の特色に合わせた再建支援策、および事務官の派遣計画を、この役人たちと共に直ちに立案いたします」


王都から来た役人たちも、ミレイユが提示する超精緻なデータに驚愕しながらも、その事務能力を研ぎ澄ませた。

「これほどの正確なデータがあれば、物資の滞りも、不正の余地もありません。……レオン様、我ら実務班が各拠点の物流網を最適化し、どの村の民も、この冬を越えて笑顔で春を迎えられるよう、完璧な再建案を練り上げます」


「……よし。ミレイユ、こいつらに全てのゲートアクセス権限と通信網を共有しろ。伯爵、計画ができ次第、俺のアイテムボックスから必要な資材と食料、そして『特製肥料』を各拠点に直送する」


レオンの魔力溜まりは、領地の枠を超えて広がる二十万人の命の灯火と、伯爵や役人たちが灯した献身的な使命感、そしてミレイユが放つ完璧な支援の情愛を吸い込み、漆黒の夜の向こう側まで、救済の白銀の輝きを放ち続けていた。




「……さて、伯爵、役人の諸君。実務的な話はここまでだ。あとはお前たちの腕に期待している。……それから、ミレイユ、シオン、エルザ、セレス、ヴァレリア」


レオンは、地図を見つめていた真剣な表情をふっと緩め、背後に控える五人の乙女たちを順番に眺めた。王都の掃除、二十万人の救済、そして新国家の礎。やるべきことは全てやり遂げ、手の中には最高の素材と人材が揃っている。


「これほどの大仕事を完遂したんだ。少しは主としての『報酬』を貰っても罰は当たらないよな。……正直に言えば、計画が完成して次の指示を出すまでの間、俺は……最高に魅力的なお姉ちゃんたちと、こう、部屋にこもって……存分にいやらしいことをしたいなぁなんて……ゲフンゲフンッ!」


レオンの突然の、あまりに直球で人間味溢れる「本音」の吐露に、それまで神聖な空気すら漂っていた会議の場が一瞬で凍りついた。


真っ先に反応したのはセレスだった。彼女は慈愛に満ちた微笑みを一瞬だけ固定させた後、頬を林檎のように真っ赤に染め、杖を持つ手をごくわずかに震わせた。

「レ、レオン様……!? 民の救済を語るそのお口で、何を……。ですが、主君の心身を癒やすのも、また私の務め……。その、お望みとあらば、聖なる静寂のなかで、どのような奉仕も……」


「あらあら……。レオン様、ようやくその気になっていただけたのですか? 影の中であれば、誰にも邪魔されず、心ゆくまで私と溶け合えますわ。どんなに淫らな振る舞いも、闇がすべて飲み込んで差し上げましょう……」

シオンが蕩けるような瞳でレオンの腕を抱き、影が彼女の脚元で妖しく波打つ。


エルザは耳まで赤くしながら、必死に騎士としての矜持を保とうと背筋を伸ばした。

「レ、レオン様! 主君の欲望を叶えるのも忠義の形! このエルザ、剣を捨ててその……夜の戦場でも、貴方様の盾となり、矛となり……全力で、お相手仕る覚悟にございます!」


ヴァレリアは呆れたように肩をすくめつつも、その瞳には熱い期待が隠せていない。

「もう、このスケベ王様。でも、それだけの働きをしたのは事実だものね。……物資の配分より先に、私との愛の配分をしっかり考えてもらうわよ?」


ミレイユだけは、カチリ、カチリと魔導レンズを高速で明滅させ、必死にオーバーヒートしそうな演算能力を抑え込んでいた。

「……生体反応、心拍数、ホルモンバランス、すべてが極度の興奮状態。……レオン、あなたの要求は極めて非効率的だけど……。……私の『全データ』を使って、最高の快楽を計算……してあげられなくも……ないわ……」


レオンは彼女たちの反応に満足げに頷きつつ、慌てて咳き込んで威厳を取り繕った。

「……ゲフン! とにかく、伯爵たちは仕事に戻れ! 俺たちは……今後の『戦術』を練るために、奥の部屋へ失礼させてもらう!」


レオンの魔力溜まりは、乙女たちが放つ狂おしいほどの情愛と、期待に満ちた五つの熱い吐息、そして不器用な主君が漏らしたあまりに人間的な欲望を吸い込み、ヴィクトール領の夜を、どこまでも甘美で淫らな白銀の輝きで塗り替えていた。




「……ふぅ。正直、限界だったんだ。俺はまだ十代の、どこにでもいるような健康な男子なんだぜ? 王国のゴミ掃除だの、二十万人の救済だの、背伸びして大人の真似をして、主君らしく振る舞ってきたけどよ。……こんなに綺麗で、優しくて、最高の自慢のお姉ちゃんたちが側にいるんだ。少しくらい甘えて、慰めてもらったって、バチは当たらないよな」


レオンのその、鎧を脱ぎ捨てたような年相応の少年らしい本音に、五人の乙女たちの瞳の色が、慈愛と、独占欲を孕んだ熱い色へと一気に塗り替えられた。


「レオン様……。ええ、当たりませんとも。むしろ、今までお一人でその重責を背負わせてしまった私共を、どうかお許しください。……さあ、こちらへ。このセレスの胸の中で、すべてを忘れて、心ゆくまで安らいでくださいませ。貴方様を甘やかすためだけに、私のこの体はあるのですから……」

セレスが、どこまでも深く温かい母性のような微笑みを浮かべ、両腕を広げてレオンを柔らかく迎え入れる。


「ふふ……背伸びをして頑張る男の子は、とても愛おしいものですわ。レオン様、影の迷宮へようこそ。ここでは誰の目も気にする必要はありません。私が、貴方様の昂ぶった情動を、その火照った肌を、隅々まで優しく、淫らに、慰めて差し上げましょう……」

シオンがレオンの耳元で熱い吐息を漏らし、影の手がレオンの指先を絡め取る。


「レ、レオン様! 十代……。左様でございましたか。……ならば、このエルザ、騎士としての忠誠だけでなく、一人の女として、貴方様の若き熱情をすべて受け止める覚悟にございます! ……恥ずかしがることなどありません。さあ、私を思う存分、汚してくださいませ!」

エルザは顔を真っ赤にしながらも、騎士服の襟元を自ら緩め、決死の覚悟でレオンを見つめる。


ヴァレリアは、レオンの頬をそっと撫で、姉のような、あるいは恋人のような妖艶な笑みを浮かべた。

「大人の真似っこ、お疲れ様。でも、夜は『大人』の本当の意味を、私たちが手取り足取り教えてあげる。……あなたのその若い熱さ、私たち五人で溶かして、空っぽにしてあげるわ」


「……演算終了。レオン、あなたのストレス指数をゼロにするためには、純粋な愛撫と、肉体的な交わりが最も有効だという結論が出たわ。……私の、計算された最高の愛撫で、あなたを……壊してあげる。……覚悟、しておいてね」

ミレイユが魔導レンズを極限まで潤ませ、指先でレオンの胸元をなぞる。


レオンの魔力溜まりは、張り詰めていた緊張が解けた安堵感と、五人のお姉ちゃんたちが放つ狂おしいほどの情愛と欲情、そしてこれから始まる甘美で淫らな「戦果報告」への期待を吸い込み、ヴィクトール領の夜を、どこまでも甘く、熱い白銀の輝きで包み込んでいた。




「……ゲフンゲフンッ! いや、その、なんだ……。正直に言っていいか? 俺、もう我慢の限界なんだよ。……みんなの、その……柔らかそうな胸とか、綺麗なお尻とか……思いっきり吸ったり、触ったりしてもいいかな? ……なんて、ゲフンゲフンッ!」


レオンが顔を真っ赤にしながら、しかし視線だけは逸らさずに絞り出したその言葉は、静かな部屋に爆弾のように落とされた。十代の男子としての、隠しきれない本能が剥き出しになった瞬間だった。


一瞬の沈黙。そして、五人の乙女たちの間を駆け抜けたのは、拒絶ではなく、圧倒的な「歓喜」の熱風だった。


「……あらあら、レオン様。そんなこと、聞くまでもありませんのに。……さあ、どうぞ。私のこの胸は、貴方様に吸い付かれ、愛されるために、これほどまでに張り詰めているのですから……。心ゆくまで、赤子のように甘えてくださいませ。貴方様が満足して眠りにつくまで、私は何度でも、その熱い口づけを受け止めますわ」

セレスが慈愛に満ちた、だがどこか妖艶な瞳で、豊満な胸を包む薄布を自ら緩め、レオンの顔をその柔らかな谷間へと誘う。


「ふふ、お尻がお望みですか? 良い趣味をしていらっしゃいますわ、レオン様。……さあ、私の影が作り出したこのしとねで、心ゆくまで。……貴方様の熱い吐息が、私の肌に染み付くのを想像するだけで、私……影の奥まで熱くなってしまいそうですわ」

シオンが優雅に背を向け、影のドレスを透かせて、完璧な曲線を描くお尻を強調するように突き出し、挑発的に肩越しに微笑む。


「レ、レオン様! おっぱい、ですか!? ……騎士として、敵の攻撃を防ぐための胸当てが、まさか貴方様の欲望を満たすための器になるとは……! ですが、主君の命! 喜んでこのエルザ、すべてを差し出します! さあ、遠慮なく……私のすべてを、そのお口で蹂躙してくださいませ!」

エルザは叫ぶように言いながら、震える手で自らの防具を解き放ち、弾けるような肌を露わにする。


「もう、直球なんだから。でも、そういう元気なところ、嫌いじゃないわよ? 私の体は、最高級の宝石よりも価値があるんだから。……たっぷり、吸い尽くして。あなたの印を、私の全身に残してちょうだい」

ヴァレリアがレオンの首に腕を回し、その唇を自分の胸元へと押し当てる。


「……レオン。私のボディデータから、あなたの吸う力が最も心地よく、かつ興奮を最大化するポイントを算出済みよ。……さあ、私の胸も、お尻も……好きなだけ、研究リードして。……あなたの熱を、私の回路に直接、叩き込んでほしいの」

ミレイユが瞳のレンズを潤ませ、レオンの手を自分の曲線へと導いた。


レオンの魔力溜まりは、五人のお姉ちゃんたちが放つ狂おしいほどの情愛と、期待に満ちた五つの熱い吐息、そして不器用な主君が漏らしたあまりに人間的な欲望を吸い込み、ヴィクトール領の夜を、どこまでも甘美で淫らな白銀の輝きで塗り替えていた。




「……もう、格好つけるのはやめだ。順番に、全部味わせてもらうぞ」


レオンの宣言に、部屋の空気は一気に甘く、濃密な情愛の香りに包まれた。十代の男子としての剥き出しの衝動。彼はまず、目の前で慈愛の微笑みを湛えていたセレスの元へ潜り込んだ。


「あ……レオン様……っ」

セレスの豊満で柔らかな胸が、レオンの口内に迎え入れられる。聖女として民を導くその体は、レオンの熱い吸い付きを受けた瞬間、まるで熟しきった果実のように震えた。レオンが幼子のように、しかし男としての執着を持って深く吸い上げると、セレスは杖を投げ出し、レオンの頭を自分の胸元へ強く押し当てた。「ああ、そんなに強く……。嬉しい、嬉しいですわレオン様。もっと、もっと吸い尽くしてくださいませ……っ!」


次にレオンが向かったのは、顔を真っ赤にして待機していたエルザだ。鍛え上げられた、しかし女性らしい弾力に満ちた彼女の胸を、レオンは無作法に、それでいて愛おしそうに吸い上げた。

「ひ、あぁっ!? レオン様、そこは……っ!」

凛々しい騎士の声が、甘い悲鳴へと変わる。エルザは背中を反らし、歓喜のあまり腰を激しくくねらせた。剣を握るはずの手は、レオンの背中を爪が食い込むほど強く抱きしめ、彼女の誇り高い魂は、主君に「食べられる」快感に完全に屈服していた。


「次は私ですわね、レオン様?」

シオンが影のように滑り込み、自らのしなやかな曲線を描く胸を差し出す。レオンがその尖端に食いつくと、シオンは喉の奥から艶めかしい吐息を漏らした。

「ふふ……あぁん! 影の奥まで、貴方様の熱い吸い込みが響きますわ……。もっと、私のすべてを飲み干して……。溶けて、しまいそう……っ」

彼女の腰は、まるで自ら快楽を追い求めるように蛇のごとく蠢き、レオンの体に絡みついてくる。


ヴァレリアとミレイユも例外ではない。ヴァレリアは商人の計算高さをすべて投げ打ち、レオンに吸われるたびに「はぁ、はぁ……最高よ、レオン……っ!」と激しく喘ぎ、ミレイユは「ひぅ、演算……不能。レオン、あなたの、吸い上げ……私の回路が、焼き切れちゃう……っ!」と魔導レンズを明滅させながら、ガクガクと腰を振るわせた。


五人のお姉ちゃんたちは、順番に、そして執拗に繰り返されるレオンの「吸い込み」に、もはや理性など一欠片も残っていなかった。全員が歓喜の涙を浮かべ、主君に愛でられる悦びに腰をくねらせ、その甘い喘ぎ声はヴィクトール領の静かな夜に溶け合っていった。


レオンの魔力溜まりは、五人の乙女たちが放つ極限の欲情と、彼女たちの柔らかな肌の感触、そして己の若き本能を解放した充足感を吸い込み、夜の帳をどこまでも深く、淫らで美しい白銀の輝きで塗り替えていた。


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