清楚系アイドルを目指してジェスチャーゲームしていたら。いつの間にかゴリラ扱いされ、母からのバナナ差し入れで完全に詰んだ件
本日は何らかの縁で自分の短編のページへようこそ
あいの配信で行われている「ミュートジェスチャー当てゲーム」の企画は、どんどん盛り上がっていき、
あいも顔を真剣に輝かせながら、両手でガッツポーズを決め、ジャンプする勢いで全身を使って喜びを表現しています。
あいの姿はまさに、仕事が休みだという大喜びの瞬間そのものです。
その時、あいの口元は、声にならない「やったーーー!!!」という歓喜の言葉が聞こえてきそうなほど、満面の笑顔。
まさに、見ているリスナーも一緒にその喜びを感じ取れるような瞬間でした。
そして、剛田は彼女のジェスチャーに合わせて唐突に
ノリノリの「ウホウホ」「ウホウホ」「ゴリラの愛ちゃん ウっホホ」のコメント。
「私、実は……ゴリラの生まれ変わりなんですウホ!」と、面白おかしいコメントに、リスナーたちの反応も大爆笑級のコメントが。。。
その後、リスナーからは以下のようなコメントが流れ始めました。
「なんでゴリラやねん」
「ゴリラ全然関係ないやろ」
「ゴリラ説、説得力ありすぎて草」
「今まで見えなかったけど、突然ウホって声が聞こえてきた!」
「そっか、やっぱりあいちゃん ゴリラの生まれ変わりだったんだ…」
あいはそのコメントを見て、突然表情が急変。
顔の頬が赤くなり、目を大きく見開くと、しばらく固まってしまいました。
そのまましばらく無言になったかと思うと――次の瞬間!
「え、なんでゴリラ!?ウホ!?どうしてゴリラ!?誰か説明してーーー!!」と、顔を赤くしながら、大声で言い放ちました。
それを無言でみた剛田は
「あいゴリラの雄叫びきたー」
枠は、草の嵐の爆盛り上がり、そして沈黙
一瞬の沈黙が流れたその後、あいはミュートを解除し、普段の声で素っ頓狂なリアクションを披露。
「あ、あれ!?ゴリラ!?ウホ!?え、まさかゴリラ説!?いや、仕事休みってそんなレベルじゃないよね!?あああ!もう一回やり直す?(笑)」
その瞬間、視聴者たちは爆笑。あいの真剣な喜びと、突如として現れたゴリラ説のギャップがさらに笑いを生み出し、コメント欄はさらに大荒れに。
リスナーたちは次々とコメントを入れてきます。
「あい、もうゴリラって認めなよ」
「あいのリアクションが面白すぎて笑いが止まらん」
「ゴリラ説、完全に定着してるな」
「もう一回やり直してゴリラじゃない説出して!」
あいは、画面の前で手を振りながら、リスナーたちの反応に笑いをこらえきれず。
「もう、ほんとに何なんだろう、この展開(笑)ゴリラ説、完全に定着しちゃった!?あー、でも次はもっと予想外のジェスチャーにしよう!」
そして、次のジェスチャを始める準備が整うと、あいは次なるミュートジェスチャーに思いを切り替えつつ、リスナーの反応を楽しみにしている様子でした。
「もう! 次こそは絶対にゴリラなんて言わせないからね! 見てて! この可憐さを!」
あいは頬を膨らませて宣言すると、気を取り直して「ミュート」ボタンをポチッ。
次のお題は、夏祭りでの「太鼓の達人(和太鼓)のジェスチャーです。
あいの頭の中では、浴衣を着て優雅に、かつリズムよくバチを捌く「和風美女」のイメージでした。
しかし、彼女の「全力投球」な性格がここで仇となります。
あいは目に見えないバチを握りしめ、大きく振りかぶると、画面の前の空気に向かって猛烈な連打を開始!
ドンドコ! ドンドコ!
髪を振り乱し、真剣な眼差しで、全身を揺らしながらリズムを刻むその姿。
あまりの熱量に、カメラのフォーカスが一瞬ブレるほどの躍動感です。
そこへ、すかさず剛田のコメントが投下されます。
剛田:「森の仲間たちへの威嚇行動きたー。わかる わかる うんうん」
これを見た瞬間、コメント欄の「ゴリラフィルター」が全開に。
「これは完全にドラミング」
「強そうだ…森の王者の風格」
「縄張りを主張してるな」
「ウホッ!ウホッ!ドンドコウホッ!」
「求愛ダンスきたーーー!」
あいはミュートのまま「違う違う!」と首を振り、ジェスチャーを修正しようとしますが、焦れば焦るほど動きが大きくなり、両手を広げてバタバタさせる動きが、リスナーには、もはや「バナナをねだる大型類人猿」にしか見えていません。
たまらずあいはミュートを解除!
「ちょっ…! 違うってば!! これは『太鼓』! 夏祭りの太鼓なの!! 誰が威嚇行動よ!!」
あいは必死に弁解しながら、悔しさのあまり机を「バン!」と叩きました。
その瞬間、あいの腕力(?)が強すぎたのか、置いてあったウェブカメラがガクンとズレて、あいの顔がドアップで画面いっぱいに映し出されます。
剛田:「ボスゴリラの激昂。カメラへの攻撃を確認」
「違うってばぁあああ!! 机叩いただけ!! 攻撃してない!!」
リスナーたちは大爆笑。
「カメラ破壊」
「握力500kg説」
「これが野生の力か…」
あいは顔を真っ赤にして、涙目になりがら笑い叫びます。
「もうやだこの枠!! 信じてよ! 私は人間!リアルじゃ アイドル!! ゴリラじゃないのーー!!」
その時でした。
あいの絶叫が一瞬止んだタイミングを見計らったかのように、部屋の外、廊下の向こうからあいのお母さんの声が、マイクにはっきりと拾われたのです。
母:「あいちゃーん! 下のスーパーで安かったから、『バナナ』ひと房買ってきたわよー! おやつに食べるー?」**
……
…………
……………………
一瞬の静寂。
あいの動きが完全に停止しました。
目を見開き、口を半開きにしたまま、固まるあい。
そして、その沈黙を破ったのは剛田の一言でした。
剛田:「餌の時間だウホ」
その瞬間、コメント欄は、これまで見たこともない速度で爆発しました。
「大草原 わらわら」
「お母様公認のゴリラわら」
「タイミング神すぎるわら」
「やっぱり主食バナナだったんじゃねーか!」
「言い逃れ不可避わら」
「実家からの配給きたああああああ」
あいは、ゆっくりと顔を覆い、そのまま机に突っ伏してしまいました。
プルプルと震える肩。そして、突っ伏したままくぐもった声が聞こえてきます。
「……うそでしょ……なんで今なの……お母さんーー……」
そして、あいはゆっくりと顔を上げると、もはや吹っ切れたような、清々しいほどの笑顔で、カメラに向かって力強くサムズアップを突き出しました。
「……ウホッ。(低音)」
剛田:「やば みんな解散」
画面は「わら」と「ウホッ」の弾幕で埋め尽くされ、あいの配信は伝説の「ゴリラ降臨回」として、リスナーの記憶に深く刻まれることとなったのでした。
このお話はこれでおしまい。あいがアイドルを引退して、ゴリラ業に専念したかどうかは、皆様の御想像にお任せします。今回も最後まで聞いてくれてありがとにゃー またにゃー
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
ストーリ展開のスキルアップの練習中です。心からの面白いだけが励みになります。




