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告白



「今の話し聞いてた?」



「なんか佐々木と話してたの?」



「たいしたことは話してないわ」



「そう、水着似合ってるね」



「あ、ありがとう」



「な、何すんのよ!?」



 急に手を北川の心臓部分にまでもっていかれた。



「分かんない? センパイが可愛すぎて俺の心臓バクバクいってる」



 確かに鼓動が早いかもしれない。



「けど、他の男がコソコソ見てんのはムカつく」



 あぁ、こんなことで嬉しくなるなんてバカみたいだ。

 ただ水着を褒められただけなのに、こんなにもドキドキしてるなんて馬鹿みたいだ…



「あのー、お二人さん? 私もいるんですけど?」



「あー、悪い。俺抜けるから皆んなに言っといて」



「いーよー。私は皆んなのとこ戻るから」



「え? いや、私のことは気にしないで…今日はたまたま会っただけだし」



 今日は北川の誕生日を友達と祝ってるのに主役を私が取るのは…

 それに彼女にも色々と申し訳ない。



「いいですよ、行ってきてください。コイツが一緒に居たいのは先輩みたいですから」



 そう言って彼女は去って行った。




「じゃあ、行こうぜ」



 どこに向かっているのか、北川に連れられるまま歩く。



「どこ行くのよ?」



「その辺」



 アンタも決めてないのかい。



「じゃあそこのプールに入らない? 若干他の場所より人も少ないし」



「OK」



「そういえば、アンタ誕生日だったんだって?」



 お互いに水の中に入って少ししたタイミングで北川に問いかける。



「あぁ、少し前」



「言いなさいよ」



「別にいいかなって」



「良くないわよ……私もお祝いしたかったし…」



「じゃあ今度の休みにでも祝ってよ」



「そうするわ。欲しいものは無いの?」



「特にないかも。今すぐには思いつかない…欲しいもんつって頭の中に出てくんのはセンパイだけ」



「じゃあ、あ、アンタにあげるわよ……一度でも受け取ったなら返品は不可だからね!!」


 

「・・・」



 な、何で無言なのよ…

 アンタは私のこと好きなんでしょう!



「黙ってないで喋りなさいよ」



「それって俺と付き合うってことだよね?」



「そ、そうよ!」



「嬉しい…今までの人生の中で一番嬉しいかも」



「なら良かったわ」



「キスしていい?」



「だ、ダメ…!」



 こんなに人が多い場所でなんて恥ずかしい。



「ごめんセンパイ…我慢できない」



「ちょっ!」



 人生で2回目のキス。コイツは簡単に私の唇を奪っていく。

 恥ずかしくけど本当は少し嬉しい。だって私が生まれて初めて恋をした相手だから。



 いつも私を真っ直ぐ見ている瞳も生意気な態度も私を呼ぶ声も好き。北川を誰かに取られたくない。



「嬉しすぎてヤバい。学校中のヤツらに茜センパイは俺のって言いふらしたい」



「それは止めて…」



 そんな事をされたら目立ってしょうがない。



「今日は家行っていもいい?」



「い、いいよ」



「ありがとう、これからよろしくねセンパイ」



「こちらこそ…」




・・・



 あの日から私と北川は付き合い出したわけだけども…

 だからといって今までと何かが変わるというわけではなくて、付き合う前と変わらない日常を過ごしている。



 ただ1つ、今までと変わった事といえば…



「茜センパイ好きだよ」



 こんな感じに隙があれば私に好意をぶつけようとしてくる。

 しかも、いきなりキスをしてきたり、抱きしめるなんかのスキンシップが増えたり、甘えてくる回数が増えた。



 私はいつもコイツにドキドキさせられっぱなしだ。

 ハグ1つでこんなに舞い上がってしまう私の心臓がもつのか心配でしょうがない。




 もしかしたら、この先ギスギスしたり、ケンカをしたりすることもあるのかもしれない。

 


 でも、北川と2人なら乗り越えていける。来年も再来年もコイツの隣で楽しく笑っていられる気がしてしょうがないのだ。

 これが最終話となります。

 ここまで本作品にお付き合い頂きありがとうございました。

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