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ウォーターランド



 今日はるなちゃん以外の文芸部の皆んなでプールに来ている。るなちゃんはどうしても外せない予定が入っていたらしく血の涙を流していた。

 彼女があそこまで感情を出していたのも珍しい。



 きっかけは美波ちゃんが



「皆んなでプールに行きませんか?」



 と誘ってくれたからだ。

 どうやらちょうど人数分のチケットを知り合いから貰ったらしい。



 そんな偶然もあるんだなぁと少し驚いたけど、このメンバーでプールに行くのも楽しそうだ。



 そんなこんなでやってきたウォーターランド。

 休日なだけあって家族連れやカップルなど色んな人たちが遊びに来ていた。



「おい、なんだあの男」



「美少女ハーレムってか! いいご身分だな!」



「クソ! ムカつくけど見た目が怖くて手をだせねぇ!」



「みたいよ」



 確かに外から見たら複数の美少女を連れ回すヤンキーにしか見えない。

 まぁ、逆に言えば佐藤と一緒にいるおかげでナンパに会いづらくなっているのは心強い。



「別にハーレムでもなんでも無いのにな〜」



 当の本人はそう言われることを嫌がっているけど。



「そうだな、ハーレムというよりはヤンキーが女を無理やり連れ回しているっぽいな」



「そこまでは言ってないんですけど!」



「それじゃあ、着替えるか」



 佐藤の言葉をスルーした夜空の言葉で男女別に更衣室に分かれる。



「佐藤」



「なに?」



「覗くならバレないようにね」



「覗かないよ!!」



 必死に否定する佐藤。



「大丈夫だよ茜ちゃん。佐藤くんにそんな度胸はないから」



 京子がサラッと毒をはく。



「僕だってやろうと思えば…!」




「そんな事をしたら部長として通報するからな」



「はい…」






・・・







「お待たせ」



 水着に着替えた私は待たせているだろう佐藤の元に向かう。

 先に行った方が面白いものが見れると思って早く着替えたのだけど、同じことを考えているだろう美波ちゃんには負けた。



「さすがは茜先輩! とっても可愛いです!」



「ありがとう。茜ちゃんも似合ってるわよ」



 私は露出の少ない黒色のワンピースタイプの水着を選んだ。

 美波ちゃんは白色のタンクトップに紺色のショーとパンツ。その上からショート丈で黒色のTシャツを着ている。



「に、似合ってるよ2人とも」



「ありがとう」



「佐藤先輩…私たちにはそれでいいですけど…他の先輩たちはもっと褒めてあげて下さいね」



 ニヤニヤしながら佐藤に忠告する美波ちゃん。



「え? う、うん」



「ま、待たせたな」



 まず最初にやって来たのは我らが文芸部部長の月城夜空。彼女が来ているのは赤色のビキニに水着用のスカート。

 


 あまり派手な色を選ばなそうな夜空が赤色のビキニを着てくるのは意外だ。スタイルが良く健康的な肉体とマッチしていてモデルみたいだ。



 次に来たのは澤村瑞樹。白色のフレアビキニと黒色のスカートを着こなしている。

 出るとこは出て、引っ込むとこは引っ込んだスタイルの良い彼女によく似合っていて可愛いらしい。そのシミひとつない白い肌は見事という言葉に尽きる。



 最後は坂本京子。黒色のビキニにゆったりとしたパレオ。そしてもう、とんでもなく強調された二つのメロン。

 私や瑞樹も高校生にしてはかなりある方だとは思うけど…



 あれはもうそういうレベルでは無い…歩く危険物だ。

 なんというかエロい… 



「何だアレは…? 巨乳は滅びろ…」



 夜空なんて完全に戦意喪失している。



「み、皆んな凄く似合っていて可愛いよ!」



 佐藤は何とか言葉を絞り出して皆んなを褒めていた。



 よく考えたら男子1人でこれだけの人数の女の子を褒めないといけないのは大変だよね。



 ちなみに美波ちゃんはニコニコしながら佐藤に「他には?」ともっと3人を褒めるように追求していた。



 頑張れ佐藤。






・・・




「あ」



「生田先輩じゃないですか」



 お手洗いに行った帰りに会ったのは佐々木さんだ。

 この前の「隼人のこと好きです」宣言されて以来の接触だから少し気まずい。



「こんにちは」



「先輩もプールに来てたんですね。最近はホントに暑くなるのが早いですよね」



「そうだよね、私は部活の皆んなと来てるの」



「そうなんですね。私は友達と来てます」



 この子が居るってことは…もしかしたら北川も来てるのかな?



「今日は隼人の誕生日記念で来てるんです」



 え、アイツ誕生日だったの…



「それって今日なの?」



「3日前ですよ」



 この子が知ってて私が知らないって嫌だな。



「あのさ…やっぱり私もアイツのこと好きだから」



「…なんとなくそんな気はしてました」



「そう」




「アレ? 茜センパイじゃん」



 え、北川…!?

 い、今の話し……聞かれてないよね?



 

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