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正当化と弱音

作者: 朝焼 悠

なにか大切なものを

忘れている気がして

思い出すことに

必死になっている


そうして

思い出そうとしか

しない間に

僕は

他の大切なものを

忘れてきたんだろう


笑い合える仲間に憧れて

支え合える恋人を望んで

あたたかい家庭を築きたくて

家族をつくってみたかった


何も手にできなかった僕が

こんなこと言うのもおかしいけれど

きっと望めばキリがない


だから僕は

今ある

大切や幸せを

抱いて生きよう


そう思えていたら

こんな不安なはずもないよな


全部

僕が悪い

戦うこと

関わること

耐えること

何からも

逃げて隠れてきた

僕が悪い


今更

後悔したって

遅すぎる


だから僕は

この先

ずっと

こうなのでしょう


得られなかったものを

一人で

爪を噛みながら

見上げているのでしょう


この世界で

僕に似合う姿があるのだとすれば

情けなく

惨めに

みっともなく

負け犬の遠吠え

みたいな声で叫ぶ

そんな姿が

唯一似合う姿なのでしょう


それが望む姿で

あるはずないけれど


それでも生きようとするよう僕は

とても醜いな


努力の欠片すら

積み上げもせず

欲しがってばかりの僕は


ここがお似合いで当然なんだよな

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