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(何かの役に立てばいいが)
やぁ、こんばんは。
俺は、夜の門番。名前は無い。
何か冗談を言えるような性格でもないので、
とりあえず、よろしくな。
夜の門番は、特に仕事も無く門の前に突っ立ってるだけの孤独な仕事だ。昼の門番も孤独だとか、退屈だとかなんとか言っていたが、あいつには、家庭がある。それだけで、全然孤独じゃないね。
底辺の人間の気持ちを理解して欲しいものだ。
まぁ、たまに魔物が侵入しようとするから俺が退治するんだが、魔物に会うのは嬉しくないね。
こんな平和な村に来るのは、寝ぼけたオークくらいだ。
あとは、そうだな。たまに人が通って話しかけて来たら
「あの山、最近様子が変だな。前は、あんなんじゃなかったんだが」
と言わなきゃいけない設定になってるらしい。
設定って何かよく分からないが、とりあえずそれ以外俺は話しかけられない。
だからさ、日記を書くことにする。暇すぎるしな。