表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あやかしきつねの恩返し  作者: リィズ・ブランディシュカ
2/4

02 お世話



 タオルにくるんで体を温めながら、宿の客に提供したご飯の残りをだした。

 狐の食べる物なんてわからなかったので、選んだものは適当だ。


「こんこん」


 元気になったらしい狐は、勢いよくご飯を食べだす。


 良かったねと思いながら、完食するのを最後まで見届けた。


 弱ったままだったら、他の対応を考えなければならなかったが、元気になったのなら大丈夫だろう。


 狐の毛並みが心なしか綺麗になった気がする。

 秋の季節に、田の穂が染まる、美しい黄金色のようだ。


「おまえの毛並みは命の輝きにそっくりね」


 狐の体が十分に体が温まった事を堪忍した後、私は再び宿の外に出た。


 あまりものの一つである油揚げをお土産にもたせ、その背中をひと撫でしてから、野に放った


「仲間の元へお行き」

「こん」


 きつねは一鳴きしたあと、どこかへと消え去った。


 少し寂しかったが、無理に引き留めるのはよくない。

 自然の動物が無駄に人になつくのは良くなかったので、これで良いのだと思う事にした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ