死神界
一瞬で意識が飛んだと思ったらドデカイ門の前に居た
「ここが死神王様のおられる死神城の入口、死神大門です」
骸骨ことベルダンディが誇らしげだ。
いるよね。地元ってだけでデカい顔する奴
俺にはマネ出来ない。俺がデカい顔出来るのは自室のみだよバーロー
それはさておき、なんて禍々しい門だ。
大きさはもちろんのこと、宝飾が凝ってやがる
骸骨を全面に押したデザインだ。
「さぁ、それでは参りましょう。死神王様もお持ちになられてます。」
門に呆気にとられているとベルダンディがそういう。
「わかった。行こう。しかし、この門開くのか?」
「大丈夫ですよ。このバッジを持って門の前に行けば自動で開くのです」
バッジ認証システムなんかカッコイイなそれ
そしてそれを持っているベルダンディもう長いからベルが
さらに誇らしげだ。ちょっとイラっとくる。
「さぁ見ててください亮さん」
ベルがバッジを高く掲げると門が大きな音を立てて開く
「どうです?ちゃっと開いたでしょう。でも普段は門の横のドアを通るんですけどね」
「そうなのか?」
「今日は亮さんが居るので特別です」
「特別なのか?」
「それはそうですよ。我々死神が地上におりている地点で特例中の特別です。」
確かに地上で全身骸骨コスプレした奴がいたらSNSで炎上祭りだな
「亮さん、あそこの魔法陣の上に乗ってください。城の前まで転移しますので」
そこには直径5mほどの円のようなものが地面に書いてあった。
まさか死ぬまでに魔法陣を拝める日が来るとは・・・って死んでたな
「これで城の前まで飛びますよ。乗ってください。」
「分かった」
ベルがまたバッジを掲げると途端に景色が変わった