はじまりは突然に
はじめようか、異世界開拓日記
「どういうことだろう・・・」
普段見ることはないものが目の前に「いる」のだ
間違ってはいけない「ある」のではなく「いる」のだから
様々な形をしている骨はパズルのように組み合わさって骸骨を形成している
さらに手には妖しく光り輝く鎌を携えている。
俺の今まで培った知識、主に中二病的感覚で言えばこれはもう「死神」としか言いようがないだろう
奴は震える声でこう言った
「あのちょっと、日差しが強いのでカーテン閉めてもらっていいですか?」
無言で慌ててカーテンを閉める
「ふぅー・・・これで大分落ち着きました。」
混乱している頭を落ち着かせる為、今日一日を振り返ってみる。
俺の名前は斎藤 亮。歳は25歳。
黒目黒髪の日本に広く分布している日本人だ
仕事は社畜で趣味はアニメ鑑賞と未だに左腕に龍がいる気がするヲタクだ
父母とは死別しており、現在二次元の嫁達を除けば天涯孤独の身
今日は休日なので朝から大好きなアニメ鑑賞をしていただけなのだが
黒魔術的な何かをして骸骨を召喚したわけではない
うん。いつもと変わらない日常なのだが
気付けば隣で骸骨もアニメを見ていた。
なるほど・・・わからん。