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Horus~2神の復活~  作者: Syuteu
第1章 試練の幕開け
3/34

第2話

0話スタートだったので更新3日目で3話目を上げようとしてました(笑)

第2話お楽しみください。

冥界から抜け出すには大きく分けて2つの道がある。

一つはアヌビスの出す試練を突破し、転生して元の世界へと戻る方法。

もう一つは自らの能力、またはそれに起因する物による脱出。

細かく分類すれば他にもいくつかあるのだが、それはまた次の機会で。


冥界は果てしなく広い。それこそ果てがあるのかわからない程に。

ただ、現世と変わらないのは太陽がある事。

太陽はあるのだが、現実世界とも違う事はある。

例えば時間感覚。

なぜならば場所によって時間の流れが違うからだ。

だが、神であればそんな事はあまり関係ない。もちろん人間には絶大だが、神の加護を受けて居れば全く問題ではない。

そしてもう一つ。太陽が一つでは無い事。


アヌビスの神殿より出てきた飛朗斗達はまさに現実世界へ向けて旅立つ寸前だった。

「じゃぁお先に。」

「またあとでね。姉さん」

サクルが紫乃歩を背に乗せて先に飛び立っていく。

すると、ニスルが話しかけてくる。

「ねぇ、飛朗斗って言ったっけ?私に何か言うことない?」

「えっ?何を?」

飛朗斗は何を言っていいのかわからなかった。

「あのさ、私一応女の子で、あなた初めて会った時に有無を言わさず私に抱き着いたんですけど?」

飛朗斗は最初に出会った時のことを思い出す。

顔面が一気に真っ赤になる。

「えっ、あっ、その…ごめん。」

「まぁいいよ。貴方を乗せて飛ぶのなんて今回で終わりなんだし。さぁ、行きましょう?」

そう言われて恐る恐るニスルの背に乗る。

「えっと乗り方はこれで問題ないかな?」

飛朗斗は少し戸惑いながらもニスルに跨る。

「えぇ、これなら問題ないわ。さぁ飛ぶよ!」

そう言うと空へと舞い上がる。

ある程度体勢が安定した後、飛朗斗がニスルに話しかける。

「現世へ戻るのにどうやって戻るんだ?」

「あれ?説明してなかったっけ?私の能力なんだけど、太陽と一緒にいろいろな場所に出ることができるの。サクルも同じ事が出来るのよ。」

「へぇ~、ニスル、お前って意外と凄いんだな。」

飛朗斗はボソッと思いがけない言葉が出てしまった。

「あんた、落とされたいの?」

「あ、いや、そんな事は無い。普通に感心しただけだから気を悪くしないでくれ。」

そうこう会話している内に太陽にかなり近づいた。

「ほら、もうすぐで太陽に突っ込むわよ。目閉じてなさい。」

飛朗斗は言われたとおりに目を閉じる。

目を閉じていても目の前が明るい。

しばらく閉じていると、少しだけ眩しさが弱まる。

「もう、目を開けても大丈夫よ。あんた、すごいところに住んでるのね…。」

その言葉に疑問を持ちながらも目を開ける。

妙に空気が乾燥していた。

最初に飛び込んできた光景に飛朗斗は目を疑った。

そこは見渡す限り、砂しかない。まさに砂漠だった。

「一応聞いておくけど、ここ何処だ?」

「え?あなたの住んでるところじゃないの?」

「こんな砂しかない所になんか住んでないっての!!」

「うっそ、しっかりあなたの住んでるところに出たと思ったんだけどなぁ…ごめん…」

「まぁいいや、とりあえず冥界に引き返そう。」

飛朗斗のその言葉にニスルが反応しない。

「ニスル?冥界へ引き返そう?」

「えっと、せっかくここまで来たんだし、ちょっと探検とかしてみない?ね?」

飛朗斗の中に一つの疑念が生まれる。

「まさかと思うが、冥界へ帰れないのか?」

ニスルは慌てる。

「そそそそ、そんなことないよ?」

「じゃぁ帰ろうか?」

「いやぁ…それが…大変申し訳ないんですがね、飛朗斗さん。夕方まで帰れません!」

その言葉に飛朗斗は大きくため息を吐いた。

「お前の能力…帰りは夕日でしか帰れないとかって能力のオチか?」

ニスルがしょげながら、返事をする。

「うん…」

「はぁ…分かった。少し探索しよう。流石にこの日差しはきついしな…」

そうして二人は果てしない砂漠の上空を飛行し、日差しを避けれる場所は無いかと探す。

しばらく飛び回ると、飛朗斗が神殿のようなものを見つけた。

「ニスル、あそこ!神殿みたいなところがある。」

「ホントだ!早速行きましょう!」

2人はその神殿へと向かう。

そこで何が起きているかも知らぬまま・・・

ニスル・シロエ

大きな隼の姿をした、先代ホルスとアヌビスの長女。

神になる気は全くない。幼いころから人間になりたいと願っているが、神が人間になる事は出来ないのであった。

能力は太陽をゲートとして世界を移動するという物なのだが、彼女自身抜けているところがあるため、自分一人で目的につけることは全くない。言うところの方向音痴である。

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