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Horus~2神の復活~  作者: Syuteu
第4章 神器セイフ=プタハ
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第24話

今回は久しぶりのキャラ紹介があります。

 ロムフの案内でピラミッド内を進む飛朗斗とニスル。

 内部は複雑に入り組んでいた。ロムフ曰く侵入者を惑わせ、脱出する者も許さない構造になっているのだとか。

 それもそのはず。ここには神器の中でも最大の攻撃力を誇る剣の神器が封印されているのだから…


「しかし、すごいよなぁ人間で神器を扱うって…そう言えば神器って全部人間の生活圏にあるよな?なんでだ?」

「あ、言われてみれば確かにそうだね。ロムフ何で?ふんふん…へーなるほどぉ」

「なんだって?」

「戦を収めた最初の持ち主が他の神が手に出来ない様に人間の世界に隠すことにしたんだって。悪用されるのを怖がったんじゃないかって。だから最初に封印した場所には一定以上の神格を持っていたら入れない様になってるんだって。」

「ふーん…じゃぁお前の神格はそれ程でもないって事か」

「え?なんで?」

「だってロムフが封印されてた神殿に入れたんだろ?」

「あっ…」


 ニスルがしょんぼりする。すると槍の光も若干弱くなった。


「じょ、冗談だって…あははは…」


 慌てて取り繕う飛朗斗であった。

 こんな会話をしながら10分ほど歩いた。すると開けた通路へと出る。


「もう少しでファラオが眠る場所だってさ。」


 通路を進むと、さらに開けた場所に出る。中央には棺があり、その周りにはとてつもない財宝が置いてある。


「この中に神器が…開けるよ。」


 飛朗斗が棺に手を掛ける。そして体全体を使って蓋を押す。少しづつ動かし、何とか開くことが出来た。

 中にはファラオのミイラ?が1体居た。しかし、その遺体はミイラと言えるほど風化していなかった。まるでつい先ほど死んだばかりの様であった。そしてその手には黄金に光り輝く剣が握られていた。

 飛朗斗は顔の前で手を合わせ、目を瞑り冥福を祈る。

 そして一通り祈ると剣に手を伸ばす。

 飛朗斗の手が剣に触れた瞬間ファラオの目が開かれる。

 そして飛朗斗の首へと噛みつく。


「飛朗斗!!」


 飛朗斗の意識は無い。そしてファラオもまた棺に戻り動かなくなる。

 飛朗斗はそのままの体制で固まっている。

 ニスルが駆け寄り飛朗斗の体へと触れようとした時、ロムフがそれを止めた。


≪警告。現在飛朗斗さんは剣の試練に挑まれているようです。触ればマスターと飛朗斗さん、それとこちらで眠っておられるファラオの3つ巴の殺し合いが開始されると推測されます。どうかマスターは飛朗斗さん、およびファラオに触れぬようにお願いします。≫


 ニスルは力なくその場に座り込む。そして、


「飛朗斗…無事に戻ってきて…」




 辺りは薄暗い…

 飛朗斗は辺りを見渡す。


「ニスル?どこ行った?」

【ここにはその者はおらぬ。またここから出られるのは一人だけ…】

「あんたは…」


 飛朗斗の目の前に一人の男性が立っていた。

 その男性は先ほど見たファラオである。その手には神器が握られていた。


【お主を試させてもらう。】


 そう言うとファラオは神器を構える。

 その気迫を感じ取った飛朗斗もまた腰にある刀を抜き、正面に構える。

 最初に動いたのはファラオだった。高速の踏み込みからの薙ぎ払い。

 飛朗斗は長年の武道の感に頼り、何とか受け止め、鍔迫り合いになる。


【ほう?ただの墓荒らしではないようだな。】

「ぐっ、あんた死んでるんじゃないのかよっ!」

【我の肉体は確かに死んでおる。じゃが、このセイフ=プタハの中で精神のみが生きておる。故に次の持ち手は我が満足したりうる者でなくては譲る気はないッ!】


 ファラオが飛朗斗の刀を弾く。そして腹部目掛けて切り込む。

 飛朗斗も負けじとその切込みを弾かれた勢いを利用して受け流し反撃に出る。

 ファラオは一度距離を取り間合いを仕切りなおす。


【よい、実によいぞ!!ここ2000年の中で最も良き相手じゃ!!】


 ファラオはまだ本気を出していないようだった。


「あんたまだ本気じゃないだろ。手抜いてると、怪我するぞ!」


 今度は飛朗斗が仕掛ける。飛朗斗の初速もかなり早い。高校生の剣道大会ではまずこの速度を越えることを出来る者はいない程に。

 しかし、歴戦の勇士であるファラオはいとも容易く受け止める。


【今のは良い打ち込みだな。だが、相手の能力も分からぬのに突っ込むのは!】


 剣が肥大化していく。そして振りぬかれる一撃。

 飛朗斗は見事に吹き飛ばされる。しかし、倒れることなく着地し、体制を立て直す。


【死につながるぞ少年。】


 ファラオはこの戦いを楽しみながら飛朗斗の成長を促している。

 自らの欲を満足させるために。もちろん、ある程度の所まで行ったのなら自分が殺す気でいるのだ。

 飛朗斗は普通の打ちあいでは勝てないと確信した。そこで自らの流派の最奥の奥義を試してみることにしたのだ。


【ん?剣を仕舞ってどうする気じゃ?それでは戦えぬだろう?】

「いいや?これでも戦える流派なんでね。この一撃であんたを葬ってやるよ」


 飛朗斗は刀を鞘に戻し、体制を低く構える。そしてその場で目を閉じる飛朗斗。

 静かに呼吸をする。そして飛朗斗は踏み込む。その初速はファラオが最初に繰り出した踏み込みよりも早い。まさに神速。

 そしてキンッという音が当たりに響くのだった。

 神器を持っているファラオ

 かつてこの周辺を領地にし、絶大な権威を持っていた。

 ある時、神が作ったとされる神殿を発見し神器を獲得した。これにより、当時の平均寿命の実に2倍近く生きることになった。

 死後、その亡骸は通常とは異なったミイラにされた。彼の遺体は神器のおかげか、腐ることがなかった。そのため、神器と共に棺の中で長い眠りについていたのだった。

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