第23話
書いてたらロムフがやたらと便利だなぁと思い始めました。
まぁ、神器だからそれぐらいできてもいいのかな(笑)
冥界に帰った飛朗斗達はひとまずアヌビスに行った世界に関しての報告をしていた。その時だった。ニスルの左目からとある魔法が発動したのだった。
あの男の姿が半透明で映し出される。
「俺の名はセクメト。ラーの右目より生み出されし神の使い。スパイをしていた。お前達がこの映像を見て居る時俺はすでに死んでいるだろう。先代ホルスは俺が殺した。理由は敵の神が権能を奪う能力を有していた事に起因する。いち早くあの2神の復活に気が付いたわが父ラーは俺を生み出し、最初の任務としてあの神々がホルスの権能。世界を渡る能力を手に入れる前に殺害しろという物だった。当時すでに敵に調略された神々が何名か居たのだ。その者たちがホルスを殺す計画を立てていたので利用させてもらった。その時から俺はスパイをしてきた。俺には権能が無かった故に今までスパイをしてきた。お前たちが今敵にしているのは…」
そこで映像と音声は途切れていた。
「肝心なところで途切れたな…」
飛朗斗がボソッと言う。
「うーむ…この件は私とトト殿で話し合う。お前達は引き続き神器の回収を頼む。」
その日は神殿内であてがわれた2人部屋でしっかりと休み、翌日再び旅立つ。(勿論期待するようなことは何も起きない。)
翌日飛朗斗とニスルは目的地である剣の神器が納められているピラミッドへ到着することが出来た。
ここには剣の神器を持ち武勲を建てたファラオが眠っているのである。
「墓荒らしみたいで少し気が引けるな…」
と、飛朗斗。
「でもこれ譲ってもらわないとあの敵には勝てそうもないよ?」
「それもそうなんだよなぁ…」
と二人は会話しつつ入り口を探す。
「あ、ここから入れそうじゃない?」
そこはピラミッド中段に人一人が入れるほどの大きさの穴だった。中は暗く、少し先も見えない。
飛朗斗が先陣を切って入ろうとするすると、目に見えない壁が発生する。
「なんだ?空気の壁?なんか進めないぞ?」
飛朗斗が手間取っていると、腹に響く低い声が聞こえてくる。
【この先へ進まんよする者よ…貢物を捧げ、プタハの証を示せ…】
「どういうことだ?」
「ん?あー、うん分かった変わるね。」
ロムフが操作権を要求してきたようで、ニスルが独り言を言いだしてロムフへと操作権を変更する。
「飛朗斗さん、私を握ってください。」
そう言うとロムフは槍形態へと変身する。
その槍を掴む飛朗斗。すると、ニスルの声が脳内に響く。
(変なところ触ったら刺すからね?)
若干不機嫌な声を出していた。飛朗斗は気にしない事にしてロムフに次にどうするのかを聞く。
「そこに穴がありますね?」
入り口と思わしき場所の横に小さな菱形の穴がある。
「そこにあなたの血液を入れてください。」
飛朗斗は言われたとおりに血液を入れるべく、槍の穂先で指先を軽く切り、菱形の所へと血液を流し込む。
【貢物を確認した。プタハの証を示せ。】
「飛朗斗さん私をその菱形へ差し込んでください。」
確かにその菱形はロムフの穂先とピッタリ形が一致していた。
その穴へとロムフを差し込む。
【貢物およびプタハの証を確認した。侵入を許可する。】
「完了です。これで飛朗斗さんは侵入できます。マスターへ操作権を返還。」
≪マスターへ報告。マスターも同じ事をしてください。≫
ニスルも同じ事をして侵入許可をもらい、中へ入る。
「暗くて何も見えないな…」
と飛朗斗がぼやく。
「ロムフ、明るく出来たりしない?」
≪私を装備してください。≫
手から槍を出す。すると槍が発光する。
「おぉ明るいな!これなら行けるわ。」
「道案内も出来るってさ」
飛朗斗達はロムフの道案内でピラミッド内部を進んでいくのであった。




