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第8話 トライフィリング・ドリーム

「トライフルドリームって、どういう意味なんですか?」


 僕らの店は、ケータリングシップだ。

 だから、銀河中のいたる所で営業する。

 特に初めて行く所では、必ずといっていいほどこういう質問を受ける。


『それはですねー、』

 そんな時、一番張り切って説明するのが、マリアだったりする。


 何しろこの名前は、彼女にとっても一層の思い入れがある名前なのだから。


     ☆


「とらいふぃりんぐ・どりーむ?」

『サンディ()しい。トライフリング・ドリーム』


「ちっぽけな夢、って意味なんだって」

 トライフリング・ドリーム、という言葉を拾いだしてきたのは、当時高校で中世地球学を専攻していたクリスだった。

 まだ、僕らがやっと公宙域永住権を取得し、連邦移民局から支給されたケータリングシップで研修やら内装工事やらいろいろやったり、僕やクリスはまだ在学中だったから、大急ぎで卒業に足りるだけの単位を取りまくっていた(ころ)のことだ。

(ちなみに開業当時、僕とクリスはまだ16歳だった。単位制高校にスキップで入ってたから可能だった技だ――じゃなきゃ16で高校卒業なんて出来るはずもない)


「トライフルって、おやつのトライフル? ミディアお得意の?」

『トライフリング』が発音しづらいらしく、トライフィリングトライフィリング、あっれー? と繰り返していたサンディが、小首をかしげながら()いた。

 その2年ほど前まで寮母だったミディアは、歴代寮母のなかでもダントツの料理上手。とりわけ、毎日の手作りおやつを少しずつ残しておいて作る日曜日のトライフルは、子ども達の大好物だった。


「そ、あのトライフル。もともと“ありふれたもの”って意味……だっけ、マリア?」

『そそ。“ありふれたもの、つまらないもの”って意味らしいからね』

 答えるクリスの横のスクリーンから、マリアが知識を披露する。

「ケータリングシップの船名は、屋号も兼ねるでしょ。だから、コンビニに合いそうな名前を2人で探したの」

『ねー』


 マリアの頭脳(正確には船のメインコンピュータのデータベース)には、市販の辞書ソフトが数十冊収まっている。本来ならこういうものはオプション装備だから、一般の船舶には必要最低限しか搭載されてないんだけど……移民局支給の移動商店船は協賛企業の新製品テストも兼ねてるので、結構ムダに装備が充実していたりする。大体がマリアもテストバージョンの付与人格だし。

 実践研修に入って、僕らの船のオペレーティングシステム『ママ』と付与人格のマリアに初めて会った時、検索マニアのクリスとマリアは速攻で意気投合した。

 以来、どうやら研修の合間を縫って2人で調べまくっていたらしい。時々クリスひとりで宙港に行ってるみたいだったから、何をやってるのかと思えば……。


「個室のレイアウトでも悩んでるのかと思ってたら、そんなことしてた訳?」

 と僕。(あき)れ口調になってしまうのは仕方ないと思う。

「だって、タカアキ。ホームよりこっちの方が設備充実してるしー」

『銀河ネットワークも使いホーダイプランつけてるしー』

「検索したいホーダイだしー」

『調べ物したいホーダイだしー』

「使わない手はないじゃなーい。ねー」

『そーよー。大体ワタシだって、研修のない時はひとりで寂しいんだからー』

「ねー」

 ほんとに仲良しさんだなあ、こいつら。


「で、厳選した候補が『トライフリング・ドリーム』って?」

 と、トール。

「あ、そうそうそれそれ。トライフリング・ドリームだとちょっと長いし語感も悪いから、『トライフルドリーム』でどうかなって」

 本題に戻って、クリスが答える。

「トライフルって、いろんなものをちょこっとずつ入れるでしょ。それも普段の、普通にそのへんにあるやつ」


     ☆


 デザートグラスに、月曜日のカステラと火曜日のクッキーを敷いてシロップを含ませ、水曜日のヨーグルト、木曜日のカスタード(シュークリームに使った残り)、金曜日のフルーツ、土曜日のホイップクリーム(スコーンに添えた残り)を重ねて「日曜日だからね」と銀色のアラザンをぱらぱらとかけて仕上げる。

 やりくり上手でもあったミディアが作るトライフルは、こんな風にいかにも「ありふれた」作り方をしているのに、どんな高級菓子店のケーキにもひけを取らないほど絶品だった。

 どのくらい絶品かというと、あの甘いもの嫌いのアレックスが、このトライフルだけはペロっとたいらげる――というシロモノなのだ(だからといって決して甘くないわけではなく――むしろ甘い。全てはバランス、ということか)。

「最新式の冷蔵庫の賜物(たまもの)よー」なんて、当のミディアは謙遜(けんそん)してたが――1週間前のカステラでも新鮮に保てるあの業務用冷蔵庫の威力は確かに絶大だけど、それ以上にやっぱり料理人の腕だろう。


「普段づかいの日用品をいろいろ取り(そろ)える、私たちのお店にぴったりじゃない?」

『行く先によって品揃えも変わるわけだし』

「なるほどねー」

 サンディが感嘆(かんたん)の声を上げる。


 いつもその場にある材料を使うから、その週によってカステラの部分がマドレーヌやバターケーキだったり、カスタードじゃなくてパンプキンプディングやレアチーズケーキのフィリングだったり、ホイップクリームがアイスクリームになったり――ミディアのトライフルは、毎週違う味がしたものだ。


「サンディね、イチゴババロアの入ったやつが好きだったなー」

 その味を思い出したのか、うっとりとサンディがつぶやく。

「イチゴが入荷したら作ってあげるよ」

 その頭を()でてやりながら、トールが言った。

「本当? わーい!」

「ミディアほど美味しくないかもだけど」

「ううん! サンディ、トールの作るお菓子だいすき!」


 微笑(ほほえ)ましいやりとりをしているバカップル(笑)は放っといて、僕はクリスに言った。

「トライフルドリーム……ちっぽけな夢、か。いいんじゃない? 甘そでビターな感じで」

 僕の台詞に、ニヤリと悪戯(いたずら)っぽい笑みを浮かべるクリス。

「わかっちゃった? 甘いイメージと堅実な感じが交錯するでしょ」

『でっかい夢を追いかけるんじゃなくて、無理せず手の届くところから始めましょ、って意味も含めて考えてみたの』

 スクリーンの中のマリアも得意気に続ける。

「何よりおいしそうなトコがいーい!」

 いつの間にかこっちの会話にまざって、はしゃぎまくるサンディ。

「はいはい、あんたにかかると物事がシンプルになっていーわね」

「む―――――っっ。ビミョーにバカにしてるでしょ」

 軽く頭を()()いて言ったクリスに、サンディが()ねた声をあげた。


     ☆


『夢ってさ、』

 新しい店のロゴとマークのアイデアを、チラシの裏紙にあーでもないこーでもないといろいろ描き散らしてる、楽しげなクリスとサンディを優しい瞳で見つめながら――マリアがぽつりとつぶやいた。

『やっぱ、手の届くところから(かな)えていくもんだよね』

 すごく小さな声だから、リビングのスクリーン横の壁にもたれていた僕にしか聞こえなかっただろう。

「……叶えたい夢でもあるの?」

 その口調が何故だか少しだけ気になったから――僕も小さな声で、そっとマリアに問いかけてみた。

『あるよ。すっごくちっぽけな夢』

 ちょっと悪戯っぽく笑いながら、マリアが答える。

「どんなの?」

 擬似人格の――人工知能の願う夢とは、どんなものか。

 僕が興味をそそられて、さらに(たず)ねてみると、

『ナ・イ・ショ♪』

 口元に人差し指をあて、ウィンクしながら、はぐらかすようにマリアは言った。

「けちー」

『ヒミツだもーん♪』

 くすくす笑いながら言うマリア。

 でも……その表情が、何だか泣きそうにも見えるのは、何故だろう?


「言ってみなよ。一人じゃ叶わなくても、みんな居れば叶うかもだし」

 いつの間に来たのか、僕の横に同じように寄りかかって、トールが言った。

『……』

 マリアはちょっと困ったような表情を浮かべて、トールと僕を見た。

『……ホントに、大した夢じゃない、よ?』

 小さな小さな声で、つぶやく。

『……でも、ひょっとしたら――大それた夢、なのかも』

 そう、小さく続けた。

「ああ」

 わかってるよ――とでもいうような、優しい表情で、トールはただ(うなず)いた。

『……』

 マリアは、しばし逡巡(しゅんじゅん)するように口ごもり――そして、そっとつぶやいた。


 みんなと、いつまでも、どこまでも行けたらいいな。


     ☆


 え、それって夢とかいうレベル?

 何をそんな当たり前のことを、とツッコミかけて――僕は気がついた。


 僕らは公宙域移民の登録を受けた。

 移民局から支給されたこの船は、僕らの家となった。

 だから、マリアが僕らと一緒に行くのは、当然のことだ。


 だけど――ずっとそう、だとは限らない。


 生活の為に公宙域移民となっても、地上に暮らすことを(あきら)めない人は多い。

 むしろ、そういう人の方が大多数だろう。

 ケータリングシップでお金を貯めて、高倍率の公共住宅やもっと激戦の民間資本の住宅を手にするべく各地の物件で抽選を受けまくる。

 あるいは、宝くじやマネーゲームで一攫千金(いっかくせんきん)(ねら)い、条件のいい地上の住居付店舗物件を買う。

 そうやって、地上生活の夢を物にした人達も、たくさんいるのだ。


 そして――現在のところ、公宙域での営利行為は公宙域移民に限られている。つまり、地上に家を持ったら、ケータリングシップで商売を続けることは出来ないのだ。

(地上で仕事を見つける苦労に関しては、住居を見つけるそれとは比較にならない。家さえあれば就職出来る、といっても過言ではないのだ――もちろん、選り好みしなければの話だが)


 地上に家を持ったら、ケータリングシップから降りなければならない。

 持ち主を失った船は移民局に返還され、初期化され、改装され――次の持ち主に貸与される。

 使用年数によっては、廃棄されることもあるだろう。

『あ、あの……あんまり気を使わないでね? わかってるから』

 僕の顔色をうかがっていたマリアが、あわてたように言った。

『行けるとこまででいいの、行けるとこまでで十分なの。ずっと、なんて縛り付ける気はないから』

 言い訳するように手をふりながら、マリアは弁明する。

『ただ――出来れば、その時まではずっと一緒に居れたらなって思っただけで』

「マリア」

 (なお)も言いつのるマリアを、トールが(さえぎ)った。


「――夢は、語っていいんだよ」

 トールはスクリーンの正面に立ち――マリアに向かいあって、言った。

「遠慮することはない。マリアは、俺達(おれたち)の家族だ。最初にそう言ったろ?」


     ☆


 そう。

 初めてこの船に乗って、マリアが自己紹介した時、トールはこう言ったのだ。

「んー……マリアちゃん、歳いくつ?」

『? 設定上は10代(なか)ばってなってますけど……?』

「10代半ば、か。タカアキ達と同じくらいだな」

 うんうん、とトールはどこぞのオヤジのようにうなずいて、

「ね、マリアちゃん。その事務口調、やめない?」

 と提案したものだ。


『え?』

 きょとんとするマリアに向かって、トールが続ける。

「俺達はみんな血は(つな)がってないけど、家族同然なんだ。で、俺達はこの船に一緒に乗ることになった。だから、マリアちゃんとも――『ママ』とも、家族になりたいと思うんだけど、どうかな」

『……家族』

 そういう発言は予想外だったのか、面くらった顔のままマリアがぼんやりと復唱する。

「そ、家族。これから俺達のことは呼び捨てでいい、みんなそうやって呼び合ってるし。君のこともマリアって呼ぶからさ。で、家族なんだから、必要以上の遠慮はいらない。気付いたことは遠慮無く言って欲しいし、俺達も遠慮無く言う。その方がいろいろ好都合だし、何より楽しく暮らせると思わない?」

 しばらく目をぱちくりさせていたマリアは――やがて、それまで浮かべていた事務的な(最初に見た時はものすごく自然に見えてたんだけど――後々考えると、あれは明らかに『感情のない』顔だった)顔をくずし、肩の力が抜けたようにふわっと笑った。

『ありがと。実をゆーと肩こっちゃうんだよね、敬語って。正直助かったー』

 ちょっと肩をすくめて言ったその表情に、サンディが「かわいいおねえちゃん……♡」とうっとりつぶやき、クリスは「〜〜〜〜(←()(もだ)えてる)、気に入った!!」と実体があれば抱きつきそうな勢いで宣言した。


 そう――あの時から、僕らは『家族』になった。


     ☆


「誰かの夢は、みんなで叶える。それが家族ってもんだろ」

 な? と、トールが振り返って言う。

 いつの間にか、クリスもサンディも手をとめて、僕らの方を見ていたのだ。

「とーぜんじゃない」

 憤然(ふんぜん)とサンディが言い、

「何をそんな当たり前のこと言ってんだか」

 と、クリスが先ほど僕が思ったのと同じ台詞でツッコんだ。

「てゆーか、それマリアだけの夢じゃないし」と、僕もツッコミを入れる。

『タカアキ?』

「一緒にいたいのは、マリアだけじゃないってこと」

 何年か経って、もし船が老朽化して、乗り換えなきゃいけなくなったとしても――やっぱりマリアのいる船に乗りたい。

 もし地上に家を得て船を降りなきゃいけなくなった時には、マリアも一緒に連れて行きたい。

「現実には、技術的にも制度的にもまだまだ問題があるっちゃあるけど……まあ、まだずっと先の話だし、どーにかなるよ、それまでに頑張れば。トールが」

「俺がかよ」

「だって一番適任だろ。僕も手伝うけどさ、アタマの良さとずる(がしこ)さはトールにゃかなわない」

「さりげなくヒドいこと言わなかったか、今」

「気のせい気のせい」


 僕とトールの漫才のようなやりとりを聞きながら、くすりとマリアが泣きそうな顔で笑い――


「あーそっか、わかった! やっぱりサンディ合ってた!!」

 突然、雰囲気をぶちこわすようにサンディが叫んだ。

『え、何? サンディ』

「『トライフィリング・ドリーム』!!」

「……はい?」

「あのね、トライフ……リング? じゃなくてね、トライ・フィリングなの」

 面食らって問い返した僕らに、まだ発音しづらいらしく若干あやしい発音でサンディが言う。

「トライフルのね、中身(フィリング)がね、毎回「お試し(トライ)」なの。

 そんな感じでね、売り物も、行く先も、夢もずっとずっとその先も

 詰まってるもの(フィリング)全部ぜーんぶ「挑戦(トライ)」なの! そういうお店なの! でしょ?」

 興奮して、得意気に捲したてるサンディ。

「……そっか。そういうことか」

 感心した顔をして、トールが笑う。

「文法めちゃくちゃよ?」

 呆れたように、でも微笑みながら言うクリス。

「まあいいんじゃない。スローガンとしては秀逸じゃん」と僕。


「だからね、」

 立ち上がり、スクリーンに両手をついて、サンディがマリアの顔を覗き込む。

「言って、マリアの夢」

『サンディ……』

「そいで、少しずつ、順番に、みんなでかなえるの。そうすればゼッタイかなうから。ね」

『……』


 マリアが――ゆっくり両手を上げ、サンディの手に合わせる。

 そして、やっぱり泣き出しそうにしか見えない微笑みを浮かべて、言った。

『ありがと、サンディ。ありがと、みんな』


 そして、ゆっくりと目を閉じ……今はまだ繋げない両手に祈りを込めるように、つぶやいた。


  みんなと、いつまでも、どこまでも行けますように。


     ☆


『――っていう意味がこもってるんですよー』

「へーえ。『手の届くところから叶える夢』ねえ、良い名前だねー」

『いやー、それほどでも』

 照れた顔でマリアが手を振り回している。

 相手に当たるぞ――とはらはらして見ている僕の横で、トールがそっと言った。

「制御解除で1段階、『ボディ』でまた1段階。次の定期検査でいつもどおりボロを出さなければ、また1歩前進、かな」

 何のこと――なんて訊くまでもない。「マリアの夢」の話だ。

 『マリアのボディ』はオプションで自費購入したから、もし船を返還しなければいけない日が来たとしても、『ボディ』だけは手元に残る。

 今はまだ、マリアの全てのデータを――これから成長する分も含めて――『ボディ』に内蔵するのは無理だけど、そのあたりが解決出来さえすれば、『ボディ』に完全に収まったマリアを連れて行くことも可能になるかもしれない。

「マリアの方が日に日に成長してるからなあ。提出用の擬似データの作成がどんどん難しくなるんじゃない? 大丈夫かな」と、僕。

「今んとこ大丈夫みたいだ。我が子の成長が(うれ)しい『ママ』さんは燃えに燃えている」

「はあ……」

 熱血なコンピュータというのも、ちょっとすごいものがある。


 お客さん相手に楽しそうにおしゃべりするマリアを見ながら、僕は、いつか現実のものとなるはずの、未来の僕らのことをぼんやりと考えていた。

 そしてその時、『ママ』も僕らと一緒に行きたいと思ってくれるだろうか――そんなことを、ふと思った。







 おまけ。


『いらっしゃいませ、お客様』

「……」

『……そんなに見つめないでよサンディ。わ、笑っちゃうじゃない』

「訓練よ訓練。そこで笑ったらダメでしょー」


「……実際の定期検査の時は改変前のプログラムの方を走らせるから、あの訓練まったくイミないと思うんだけど」

「遊んでるだけでしょ。放っときなさいよ」

「変な遊び思い付くなあコドモって」

「発言が親父っぽいわよ、トール」

「親父……(がっくり)」

 


[トライフィリング・ドリーム]これにて最終回といたします。お読みいただきありがとうございました。


 この作品、4年ほど前モノクロレーザープリンターを買い換えた際に、以前からやってみたかった「文庫本の手作り」に挑戦するために書き下ろしたものだったりします。

 手作り。ハイ、手製本です。今思えば非常にアホです(笑) でも手間はかかりましたが楽しかった。

 総頁数152ページ、厚さ9ミリの文庫本。カバーはインクジェットで作って、合計で8冊ほど製本しました。ほとんど友人に押しつけたので手元には1冊しか残っていません。

 出来上がった直後にN○VAがえらいことになって泡食ったのも今となってはいい思い出。


 お話の方は学生時代にぼんやり思い付いて、ずっと暖めていたものです。当初はレギュラーメンバーがふたりほど多かった上に「1話ごとに居候が増えてって途中で増築する」なんていう無茶なアイデアもあったんですが、会話中心の日常譚なもので収拾がつかなくなるため、やむなく選抜しました。サンディの兄アレックス君が失踪したのはそういう事情です。←


 それでは、最後までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました。

 また、初稿に引き続き今回の投稿の為の手直しにも「それはともかくはよ続編書け♡」とのありがたいお言葉とともに快く校正を手伝って下さったシモーヌ姐様に感謝の意を捧げます。


 2011年 夏 菟夜卯月



※後日、番外編として現在拍手のお礼に載せている掌編をまとめて掲載します。

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